この懐かしき本たちよ!

まだ私の手元に残っている懐かしい本とそれにまつわるいろいろな思い出、その他、とりとめのない思いを書き綴りたい。

#292 「中国簡体字」

2006年05月07日 | 語学

中国語を勉強していて戸惑うのは、中国の簡体字です。見慣れない漢字が出て来て読めないことがあります。ところが実はそれは、私達日本人には読める昔の漢字を新中国が簡略した字にした簡体字であることが多いのです。簡体字にする前の字に似ているものは見当がつくのですが、実に思い切って簡略してしまったものは、見当のつかないものも多いのです。

台湾では昔の漢字をそのまま使っているようで、私達日本人には違和感はありません。しかし日本の当用漢字ではない昔の漢字も使われています。10年ほど前ですが、台湾で店の看板で「藝」という漢字を見ました。今では日本では「芸」という漢字で使われているものです。

「豊」という字も日本で簡略化した字のようです。台湾では簡略化される前のもう少し複雑な字を使っていました。ところが新中国の簡体字の簡略化はものすごいのです。一を横に4本引いてその真ん中に縦に一本線を引いたもの、それが「豊」の簡体字です。これには驚きました。

「習」の簡体字は羽を縦に二つに切った片側です。
「陽」の簡体字は 左の「つくり」が「日」です。

と書いていて思い出しました。
私は昔、京都に住んでいたことがあります。京都の大手のタクシーや観光バスの会社で「京聯」という会社があります。もう40年近く前のことですが、そのころの若い人はこの「聯」という字を習ったことがないのです。世代の差を感じたのを覚えています。
私達は?私達の世代は「聯」は「聯隊」とか「聯隊旗」とかいう軍隊の言葉でなじみの字なので、忘れようとしても忘れられない字なのです。
この字は当用漢字からなくなり、連という字が代りに使われています。

画像の辞書は中国で買ったものです。
表紙にが簡体字で書いてあるのでわかりにくいかも知れませんが、
元の漢字で書けば「精選 英漢 漢英 詞典」ということです。

中国の簡体字に戸惑わないように勉強しようと思っています。


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