知事選挙

2007-04-10 05:23:34 | Weblog
 都知事選挙も、波風立たずに終わったわけだが。

 都知事選挙て、現職が落選したことって今までないの
じゃなかろうか。現職が出馬した時点で100%再選とい
う、これほど無風な選挙というものは他にはない気がす
るだ。脂ハゲ、石原さんみたいな「デカい花火あげれば、
それなりのリーダーシップとってるように見えるだろう」的
人間とは、そもそも肌が合わないわけなのであるが。

 「五輪の誘致なんて成功するわけねーだろバカヤロウ」
とか、「どーすんだよ新銀行東京。赤字がシャレになんな
くなってきてるぞ」」とか、「魚市場を化学工場跡地に移転
さすなんて正気かボケ」とか、単純化できる争点はたくさ
んあったはずなのに、そういう点が全然盛り上がらなかっ
たのが不思議である。郵政民営化のときの自民党の大勝
の如く、最近の選挙はテーマを絞ってピンポイントで訴えか
けたほうが大衆うけするのじゃなかろうか。あまり深く考え
る必要ないし。

 首長を選択する選挙なんだから本来は深く考えるのが正
解なんだろうけど、どーもそういう風潮は最近流行らないの
かもしれない。石原さんというひとは話題性のある発言も多
いから、都民の間での知名度というのは頭ひとつ抜けてい
る。普通の東京都民にとっては「浅野? Who?」ってこと
なんだと思う。宮城県知事で実績あげたなんて、都民にとっ
ては「なんだそりゃ」て感じのことなんだろうな。少なくとも俺
にとってはそうであった。
 
 桜金造やドクター中松のほうが、知名度からいえばはるか
に上だったんじゃなかろうか。元知事て点からいえばやはり
田中康夫のほうが知名度は上であったろうし。「知名度のな
い人間が、土壇場で出馬を決意」ってなんのアドバンテージ
もなかったんだろうなきっと。石原さんの最初の選挙のときは、
「土壇場での出馬表明」というのがものすごい優位さにつな
がったけれども、あれはある程度の知名度のある人間がや
ればこそで、浅野さんがやってもなんのインパクトもなかった
というのが正解だったのだろう。

 もっとも、「五輪誘致に失敗したら責任とる」みたいなことを
おっしゃられているらしいから、任期途中で辞任なさるという
可能性もあるわけで。そん時はだれが出てくるのか。今から
ちょっと楽しみではあるのだが。

 インパクトのあるひとが出馬しないかしらん。