抗体の働きを更新
- 抗体にはさまざまな働きがあります。抗体には異物(抗原)を分解する作用はありませんが、補体やマクロファージ、好中球などの貪食細胞を活性化して異物を排除します。つまり抗体は、異物を認識して結合する働きと、免疫を担う細胞を活性化させて異物を排除する働きがあります。
「抗体」には主に4つの働きがあります。
種類 メモ 中和作用 ウイルスが体内の細胞に感染するのを防ぎ、毒素を抗体で中和する働きがあります。 オプソニン化 抗体または補体が結合し、好中球やマクロファージに取り込まれやすくします。 補体の活性化 抗体が細菌などに結合することで、補体が活性化し、細胞を攻撃・破壊します。 感染細胞の排除 ウイルスなどの抗原と結合した抗体が、NK細胞とも結合し、活性酸素を出し て結合している抗体を破壊します。