毎日文化センター主催の文楽鑑賞会に行ってきました。難波で降りて歩きました。千日前は相変わらず賑やかなこと法善寺の水掛け不動には行列ができていました。
国立文楽劇場での演目は開場30周年記念の「菅原伝授手習鑑」の通し狂言。残念ながら二部の鑑賞でした。七世竹本住太夫さんの引退公演でもあります。
今回は「英(はなふさ)太夫さんと行く文楽」と題され舞台裏見学がついていました。2時半にロビーに集合して4階のお部屋へ。竹本住太夫さんは毎日文化センターで「義太夫発声ゼミ」をお持ちで
皆で「ととさんの名は十郎兵衛 かかさんは お弓と申します」とお腹のそこから何回か発声。椅子に座ったままでしたが汗が出てきました。体中を使っている感じがしました。
その後は人形遣の勘寿さんのお人形についての作り方から操り方までの興味あるお話でした。お人形の顔はヒノキをくり抜いて出来ているそうです。最後にお人形にも触らせてもらえ一緒に写真を撮りました。
その後は2階まで降りて舞台裏を案内していただきました。
4時からの舞台は三段目と四段目で松王丸は勘十郎さんが操っておられました。暮れに観に行った「文楽の夕べ」でお話も聞きましたが、他にも文字久太夫さんや三味線の藤蔵さん、人形の幸助さん等知った顔も。住太夫さんは「桜丸切腹の段」を語られました。引退を決意された気持ちは解るような気がしましたが、開場からは一段と大きな拍手で別れを惜しみました。
幕間(25分)に大急ぎで食事をして
四段目最初の「天拝山の段」を英太夫さんが語られました。
何時間か前に浴衣姿でお話しされていたのとは別人のようでした。最後の「寺子屋の段」では涙が出てきました。歌舞伎では観たことがあった「菅原伝授手習鑑」でしたが、改めて文楽もいいなあと認識しました。
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