指圧に行っちゃうぞ♪（3）

指圧に行っちゃうぞ♪（1）
指圧に行っちゃうぞ（2）
の続きです。

歓迎の太鼓で、白装束の彼女に迎え入れられ、入り口で靴を脱ぐ。
持参したスリッパに履き替え、改めて部屋を見渡すと…

おおう。パワーストーンやら何やらでいっぱいだ～！！

鳥のさえずりの音源が流れ、鏡がたくさん置かれ、テーブルの上にはピンクのパワーストーン、壁にはお守りのようなものが飾ってあったり、そのほかの飾り物もなんだか何かに良さそうな物。
何というか、スピリチュアル系のフランス人が好む部屋の典型といった感じ。

案内され、勧められた椅子に座る。

いくつか漢字や日本語の単語が書かれた物を見せられ、翻訳や説明を頼まれる。
その中には、どこぞの神社に落ちていた物がフランスで売られていたのか、彼女の友人が彼女のために拾ってきてしまったのか、合格祈願の絵馬もあった。無事合格したかな？

世間話をしていると、彼女に電話が掛かってきたので、その間に、持参した白装束に着替える。白いパンツに白いカーディガン。

着替えのために彼女に通された部屋は、何というか、フランスによくあるのだけれど、ベランダをガラス張りにした温室のような部屋。指圧用に綺麗なマットが敷かれたその部屋は、太陽光が入り、外の景色もよく見え、フランス人の好みをよく追及した部屋だった。サロンもそうだったが、フランス人のインテリアの凝りようにはいつも感心する。

サロンに戻ると、彼女はまだ電話中。
電話の相手に「黒い服で指圧なんか出来ないわ。エネルギーがなんたらかんたら」と話している。


モンペリエ　幸福を呼ぶ写真　ウソです。

彼女のエネルギーのなんたらかんたらを邪魔しないためにも、白い服を探してきて良かったと心から思う。


←心理学的には「好きな色だけで、すべてが分かる心理テスト」…といった感じです。明日に続きます。