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ジドーシャの世界には、ゲームチェンジャーとなるクルマが存在するのじゃ。
それまでの常識を覆した新発想が、定番になっていくクルマじゃな。
古くはフォードT型、BMCミニ、フォルクスワーゲン・ゴルフ……。
そのゴルフをデザインしたジウジアーロさんの名作は、国産車にもあるけん。
Nッサンのコンパクトカーもそうじゃな!。
マッチのマーチ、初代マーチもゲームチェンジャーの1台じゃ。
小さく軽くカッコいい、このクルマが市場を大きう変えたのじゃ〜。
もっともわし、このカクカクボディはあんまりささらんかったのう……。
TTTNIS - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6500052による
国産車としちゃ異例の、10ねんのモデルサイクルを持つクルマじゃけん。
このモデルチェンジは衝撃だったし、ホントにようできたデザインじゃな。
30ねんたったいまでも飽きんけん。
カタチだけでのうて、運転もラクで楽しいクルマだったのう。
ミニのように、コンパクトカーのスタンダードになるべきクルマだったんじゃがのう〜……。
Tennen-Gas - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5138460による
ちょっと方向性が変わってしもた……。
いや、コレはコレで悪いデザインじゃあないんじゃが……。
むしろモンダイは操作性じゃ。
ハンドルが軽すぎて、タイヤの接地感がなく、運転して不安になるけん。
この3代のマーチを運転する機会に恵まれたんじゃが、迷走がはじまっとったんじゃな。
40ねん続いたこのクルマ、とうとうこの夏で販売を終えるそうじゃ。
すでに商品としての魅力は無くなっとるんじゃが、時代がひとつ終わったカンジ。
さいなら〜……。
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