1がつ17にちが特別なひだっちうひとは多いけん。
なぜならこのひ、神戸や大阪を中心に大きな地震で大勢が亡くなったけん。
それから、湾岸戦争が始まったひでもあるけん。
わしはといえば、愛するネコのひととの別れのひじゃ……。
それは、高円寺の食品工場の床下に棲んでたひとりのネコ。
大きなお腹で、いまにも仔ネコを産みそうだったんじゃが。
くしゃみを繰り返して、ハナをたらして、きっとそう長くは生きられんかと思うとった。
じゃけん、よくないコトと知りながら、ときどきサカナをあげたりしたけん。
それからしばらく、やけにすっきりした表情でわしの前に現れてのう。
ちょっとスリムになって、間違いなくどっかで仔ネコを産んだようじゃ。
じゃが母親があんな状態で、住環境だっていいとはいえんけん。
ひとつきほどかかって仔ネコを保護して里親を探したけん。
そうすると、母親は哀しそうにわしに訴えたのじゃ。
それで……、
うちのネコさまになったのじゃ。
正確には、わしら下僕が部屋にお迎えしたけん。
それからというもの、彼女はやりたい放題。
気に入らなければパンチを繰り出し……、
新しいネコは力で支配したけん。
わしもようマクラを奪われたばかりか、寝込みを襲われたけん。
金縛りにあったと思うたら、彼女がわしの上でひっくり返っとるのじゃ。
そんな彼女が、だんだんと弱っていって……。
なにも食べられんようになって……。
足もとがおぼつかなくなって……。
最後は、わしの腕の中で力尽きたけん……。
1がつとは思えん暖かい朝だったのう。
彼女が煙となって昇っていくのをぼーっと見上げとった。
いずれ、また逢えるじゃろうか?。
そんなコト考えとると、また怒られそうじゃな。
彼女が懸命に生きるさまを、わしらは見続けとったのじゃ。
彼女には、ダイジなコトをいろいろ教えてもろたのじゃ。
きっと彼女は、わしらとともにおる。
愛は、永遠じゃ……。
なぜならこのひ、神戸や大阪を中心に大きな地震で大勢が亡くなったけん。
それから、湾岸戦争が始まったひでもあるけん。
わしはといえば、愛するネコのひととの別れのひじゃ……。
それは、高円寺の食品工場の床下に棲んでたひとりのネコ。
大きなお腹で、いまにも仔ネコを産みそうだったんじゃが。
くしゃみを繰り返して、ハナをたらして、きっとそう長くは生きられんかと思うとった。
じゃけん、よくないコトと知りながら、ときどきサカナをあげたりしたけん。
それからしばらく、やけにすっきりした表情でわしの前に現れてのう。
ちょっとスリムになって、間違いなくどっかで仔ネコを産んだようじゃ。
じゃが母親があんな状態で、住環境だっていいとはいえんけん。
ひとつきほどかかって仔ネコを保護して里親を探したけん。
そうすると、母親は哀しそうにわしに訴えたのじゃ。
それで……、
うちのネコさまになったのじゃ。
正確には、わしら下僕が部屋にお迎えしたけん。
それからというもの、彼女はやりたい放題。
気に入らなければパンチを繰り出し……、
新しいネコは力で支配したけん。
わしもようマクラを奪われたばかりか、寝込みを襲われたけん。
金縛りにあったと思うたら、彼女がわしの上でひっくり返っとるのじゃ。
そんな彼女が、だんだんと弱っていって……。
なにも食べられんようになって……。
足もとがおぼつかなくなって……。
最後は、わしの腕の中で力尽きたけん……。
1がつとは思えん暖かい朝だったのう。
彼女が煙となって昇っていくのをぼーっと見上げとった。
いずれ、また逢えるじゃろうか?。
そんなコト考えとると、また怒られそうじゃな。
彼女が懸命に生きるさまを、わしらは見続けとったのじゃ。
彼女には、ダイジなコトをいろいろ教えてもろたのじゃ。
きっと彼女は、わしらとともにおる。
愛は、永遠じゃ……。