笠置シヅ子 東京ブギウギ
絵本のネタで昭和歌謡を聴いとるちうたんは、美空ひばりのときにも書いたとおりじゃけん!。
で、戦後を象徴する一曲ちうたらやっぱり、笠置シズ子の「東京ブギウギ」じゃろう。
このノー天気な曲が、戦後間もないころに流行ったっちうのは日本人のバイタリティーのすごさかも知れんのう~……。
いや、抑圧された自由への思いが一気に発散したんじゃなかろうか。
服部良一は戦時ちう敵性音楽のジャズを演奏できんかったらしいけど、軍歌の作曲はいっさいやらんかったちうけん。
諸説あるようじゃけど、やっぱり軍国主義への抵抗だったんじゃないんかのう……。
敗戦国の焼け跡から海を渡って響かせるちうのは、解き放たれたカンジがすんごくするけん!。
晩年は大阪のおばちゃんキャラが板についとった笠置シズ子じゃけどのう……、
進駐軍もその歌唱力を認めて、歌詞そのままにアメリカに渡るコトになる実力派シンガーだったワケじゃけん。
まだイチローも渡辺謙もパフィーも生まれとらん時代じゃけん。
日本の復興を先導したんは、ホントはこの時代を歌で元気づけたこのひとだったとわしは思うとるけん!。