解説するけんPart5

　山形県南陽市に流れる織機川のほとりに、鶴布山珍蔵寺ちう古刹があるけん……。

どう考えても、あやしげな地名じゃけん……。

ココが「鶴の恩返し」発祥の地とも呼ばれとるのはその地名だけじゃないけん！。

ジツは、ツルが織った布がこの寺におさめられとるそうじゃけん！。

ええっ、そんなもんが実在するんかと驚いたかのう？。

ま～その正体はハッキリせんけど、つるちう名前のオナゴが織ったとか、都の機織り女が織ったとか諸説あるけん……。

もともと佐渡は日本海交易ルートの中継地で、都の文化や品々、そして情報がよう集まったそうじゃけん。

こ～ゆ～コトに本間氏が介在しとっても、なんのフシギはないけん。

そして珍蔵寺があるんは米沢のすぐトナリでのう、伊達正宗や上杉家の参詣した記録も残っとるらしいけん……。

つまり、上杉に随行した本間氏が、都の貴重な布を奉納した可能性があるちうワケじゃけん。

それじゃあどんな布が都から持ち込まれたんかのう……。

ホントにツルの羽根を織りこんどるんか……？。

つづくけん。