解説するけんPart3

　ところがのう「古事記」だとこの結末が少し違っとるけん。

湯河板挙が白鳥をつれて帰っても、皇子はしゃべらんけん。

それで仕方のう占いでみてもらうと、

「それは出雲の神様のたたりじゃけん、皇子は参拝にいかんとのう」

ちう託宣がでたけん。

これは大和朝廷が出雲を侵略するのを描いとるちうのが学者さんの一致した意見じゃけん！。

それじゃあ湯河板挙の立場はどうなるんじゃあああああ！。

島根県の郷土史家のＨＰにちょっと興味深いレポートを見つけたけん。

鳥取部ちうのは製鉄に関わるひとたちちう仮説じゃけん。

そもそも出雲は昔から鉄の産地でのう、大陸からの技術もつたわっとる工業先進地帯じゃけん！。

その技術者集団を仲間に引き入れたちうのが湯河板挙の功績だったとしたら、つじつまが合うていかんか！。

トトリとタタラ、語感もけっこう似とるけん。

ん、これですべて解決じゃけん！。

あ……、

ツルを捕まえるっちうのは……？。

つづくけん。