天に昇って

昨日の午後、動物病院から紹介されたペットの火葬場に行った。好きだった食物、寒いときに着ていたセーター、皆で写っている写真や手紙、お花などをおくるみに包まれたロンの周りに置く。たくさんのお花に囲まれてお花畑に寝ているようなロンはとても優しい顔をしていた。顔のまわりにはいつもロンが眺めていた庭に咲いていた雪柳とチューリップ、そして姪ッコたちが摘んできた前の空き地に咲いていた菜の花とタンポポを置いてあげた。最期のお別れです、と言われ、みんなでロンを撫でてお別れする。涙でロンが見えない。突然姪ッコたちが大きい声で泣きだした。「さようなら、ロン」

なんとも重たい時間を過ごした。外に出ると風が冷たかった。お骨になったロンと一緒に皆で食事をして帰る。
たまたま弟もお休みの日で私もいたので、夫Kはいなかったけれどみんなに見送られロンも嬉しかったかな。

今日はロンと遊んでくれた姪ッコの友達やロンをかわいがってくれた近所の方がお線香をあげにいらしてくれたりお花を届けてくださったりで嬉しかった。お世話になった動物病院からもお花が届いて、家でもお花畑の中にロンはいる。ロン、幸せだね。

昨日は臨時のものを使っていたが仏具屋さんに行きロン用に小さい鐘やお線香立てを揃えてきた。
何を見ても涙がでた昨日だったが今日は少しずつ気持ちも整理できて落ち着いてきた。

たくさんのお花に囲まれて、かわいい鐘やお線香立てを前に楽しそうな顔をして写っている写真のロンがいつもみんなを見ている。
元気になってよーって言ってるよね。そうだよね、元気になるよ。

写真は家の周りの山。緑と桜の薄ピンクで春らしい山の姿。