今年も残すところわずかとなりました。
毎年恒例の帰省ラッシュに関する報道が行われています。
高速道路で20km以上の渋滞、JR乗車率180%云々…。
当方田舎者なので、「待つ」ということが最大の不得手です。
20年前に、2年ほど東京に住んだことがあります。
武蔵村山市から都心まで、1kmチャリ、20分モノレール、50分JR、20分地下鉄の通勤でした。
非常に苦痛でした。
こんな苦痛を犠牲にしてまでも、若干なりとも豊かな生活を求めて、わざわざ東京で暮らしたい人がいるのかと感心しました。
でも、必ずしもそうではなく、致し方なく都市部で生活している方も多いのかもしれません。
その証なのでしょうか?
毎年の盆・正月には、大行列をつくって大都会で暮らす皆さんが地方に帰って行きます。
「『RE』参勤交代」みたいな感じ…。
「帰省」の意味を調べると、平たく言えば「祖先を敬いつつも、晴れがましい自分の成功を顕示すること」らしいです。
本来、自分が生まれ育った場所で、独立して生計を立てたいと思っている人は多いのかもしれません。
中には「こんなクソ田舎では何もできねぇ~」と、飛び出す人もいたかもしれませんが、多くの人は育った場所で生計を立てたいと思っているのではないのでしょうか?
私はたまたま田舎に残ることができましたが、残りたくても残れなかった方々のことを思うと、自ずとやるべき事の自覚が芽生えます。
彼らの最後の心の拠り所を守る事こそが、田舎で悠々自適に生活させて頂いている我々に課せられた無二の「心地良い苦痛」なのかもしれません。
この「苦痛」の対価は、彼らにとっては「心の糧」となっているはずですから…。
やりがいがあります。
この相思相愛の気持ちこそが、本祭存続の「最後の砦」となっていると思っています。
先日、県のご担当者様とお話しました。
当方が、形式的にではございますが、知事に対するご案内をお持ちしただけです。
「木浦の皆も年寄りばっかりで、大変なんだよね~」と雑談をする中で、ご担当者曰く「万が一にも祭が中断するなんて言ったら、県庁挙げて継続をさせるために乗り込みますよ」とのこと。
「だったら、お宅らが木浦に住んで祭を継続すればいいじゃん」と返しました。
相手は「ハハハ」で終わりです。
無責任な励ましは、一切お断りします。
本祭、今のところ辛うじて、純粋に続けたい人間だけで催行できています。
だからこそ、やる気が生まれています。
本日午後5時をもちまして、木浦の人々を苦しめてきた県道6号線が、木浦まで仮ですが開通しました。
落水の少し上流で土砂崩れが生じているので全線開通には至っていませんが、とりあえず一安心。
ビフォアー
アフター
夕方木浦まで行ってみましたが、まだまだ痛々しい感じはしますが、釜峠線と比べれば高速道路を走っているかのようでした。
但し、大型観光バスは通れませんので、あしからず。
木浦の皆さん、宇目土建様、お疲れ様でした。
12月31日でスペースワールドは閉園するらしいです。
宇目緑豊小学校の子供にとっては、修学旅行の一行程でしたが残念です。
このテーマパーク、ウィキーさんによりますと1990年に創業したそうです。
記憶ははっきりしませんが、多分嫁さんとここでデートをしました。
恐らくです…。
このテーマパーク、CMでも話題になっていますが、迎える最後が潔い。
閉園する日を決め打って、「閉園するのでトコトン来園してください」とコマーシャルしています。
先細る入込数はさておき、創業以来の30年間の顧客を再び引き寄せようとしています。
というか、思い出があれば引き寄せられるのは当然です。
いつの日か終わりを迎えるかもしれない当祭も、「今回で終わりです。今回で見納めですよ。だから、皆さん来てください」と大腕を振ってみたいものです。
ところで、妻に「スペースワールドへ行こう!」と誘ってみましたが、曰く「記憶にございません」と断られました。
坑口から真っ黒に顔が汚れて作業員が出てくることが、鉱山の安全・繁栄のしるしでした。
それにちなんで、本祭が生まれたと聞いています。
本祭の由来については、千人間部の伝説とか、諸々信じがたい話がありますが、木浦エメリーの社長から聞いた前述の話が最も信憑性が高そうです。
語り出すと果てしがないので、このあたりで…。
荒神は火の神です。
鉱業において溶融過程の火は絶対です。
木浦鉱山にとって荒神は最高峰の神様。
デキさんは、この有難味を理解した上でリベンジしようとしているのでしょうか?
いずれにしても、デキさんは木浦の「人」です。
ということで、裏庭で久しぶりに焚火をしました。
単に火を見るだけで癒されてしまいます。
先日、既に公にされている画像を掲載した当方の記事をご覧になられた方から、「気に食わない」とのご指摘を頂きました。
おまけに、全体的な投稿内容がちょっと過激すぎやしませんか?とのご指摘も頂きました。
別件で、当方からその方に連絡を入れた際に返しで頂いた意見であり、今のところ当サイトに係るトラブルは健在化していません。
おっしゃるとおり、私が多方面に渡って誹謗中傷した投稿をしている自覚はタンマリあります。
なので不本意ではありますが、念のため、あくまでも「保身」のために、関係ありそうな記事を3つほど消しました。
後になって火消するよりも、予防、初期消火が大切です。
後出しジャンケンで閲覧者皆様方には申し訳ないですが、私としてはウソ・誇張をしたつもりはありません。
閲覧して頂いた事象は全て事実ですので、皆様の中に留めておいてください。
でも、反省なんてしていません。
本祭にまつわる理不尽な出来事があれば、ありのままにギリギリのところまでお伝えさせて頂きます。
「真に受けないで下さい」と前置きに言っていますし、一方的な悪意を持った対応はしていませんから。
近いうちに釜峠入り口付近に、「この先、近づくな。猛犬注意!」と看板を立てておきます。
ちなみに、私のじいちゃんは現役時代に「マムシのさんちゃん」と呼ばれていたらしいです。
毎回、表祭から裏祭まで記録を残してくれています。
今回、当方の独断で祭専門の写真家の方をお招きしています。
なので、予め知っておいて頂きたいと連絡しました。
快く了承いただきました。
祭の専門カメラマンは、祭の最高潮の魅力を撮影してくれるはずです。
でもミワちゃんは木浦の皆のことを知っていますから、その間に垣間見る関係者皆の最高の表情を納めてくれると期待しています。
それにしても、最近変な風が吹いています。
「30日じゃ少し遅いんですけど」とお伝えしましたが、ギリギリの所らしいです。
工事を請け負ってくれた宇目土建様におかれましては、日々地区民の厳しい管理・監督のプレッシャーを浴び焦られながら、よく耐えていただきました。
本祭当日、区長から感謝の意をご披露させて頂きます。
今日、振興局担当者様経由で、「大型観光バス1台で50人規模で当日参加したいと言っている人がいるんですが…」との相談がありました。
直接当事者とお話しましたが、はるか彼方から船に乗って来たいとのこと。
「はるか彼方から船で…」と言っても、最近流行のユーラシアの国外からではございません。
面識のある廃線となった大分バスの木浦線の運転手さんに聞いてみました。
曰く「そりゃぁ、ヒョウタン淵が無理やろな」とのこと。
高校時代、このバスで1200円くらい払って、佐伯市内の下宿先と木浦との往復をしていました。
今さらながら動画を見て、ちょっと泣けてきます。
県道6号線トカキリ淵崩壊の復旧工事のために宇目土建様が来ているので、金山開神宮へのアクセス道の整備をボランティアでお願いしたところ、快く受けて頂いたとのこと。
ならば、当日ご披露させて頂くために、ご来賓としてお招きしなければなりません。
社長に御礼の連絡と一緒に、来賓のご案内の一報を入れました。
社長曰く「来賓とか、そげんもんは好かん。そげんことになるんなら、仕事はせんぞ」との回答。
もともと面識のある方ですが、カッコイイです。
このような方々に支えられて、宇目の平穏が保たれているんだと思いました。
地方行政は自己都合により公共工事を削減してしまいます。
一昔前に比べれば、宇目の土建屋さんも半分になりました。
でも、イザとなれば土建屋さんに頼るしかありません。
農水省は「農業・農村の多面的機能」という概念で自らを誇張評価し、休耕田を造らせないないために何とも知れない補助金をジャブジャブ出します。
そんな見舞い金をもらったからと言って、耕作意欲増進の助長に繋がっているかはかなり疑問ですが…。
それならば、万が一に備えた国土保全を目的に、国交省は建設業界の保護施策を考えても良いのかもしれません。
インフラ無くして「農業・農村」は守れませんから…。
何はともあれ、宇目土建様、ありがとうございます。
本祭当日は、役務のご寄附としてご披露させて頂きます。
これまで、ことあるごとに度々区長や事務局長に相談していました。
事務局長ミッチーから「こんめぇー事はお前で決めていいぞ」と専決権を与えられました。
多分、私からの問い合わせ回数が多く、ウザくなったのでしょう。
度々区長に相談したところでも「任せた」というだけ。
専決権を頂きました。
ということで早速ですが、木浦の校歌を歌うことができる人は当日ご協力願います。
牛歩戦術にご参加頂きます。
二番まで歌える人に限ります。
このからあげ、すごくおいしいんです。
どれくらい美味いかというと、道の駅第2駐車場で50台くらいの自衛隊車両が移動途中の休憩をする際に、からあげを満載にした段ボール箱を若い隊員が走って買って帰るほど。
聞くところによれば、事前に電話発注しておき5個入りパックを200個くらい買っていくそうです。
走ってでも買っているところを見ると、限られた休憩時間内でどうしても食べたいのでしょう。
宇目が誇る大ヒット商品です。
ということで道の駅に行ったのですが、たまたま神官さんに会ったのでごあいさつ。
「区長から聞いているかもしれませんが、2月11日よろしくお願いします」
「おう、わかっちょる」
せっかくなので、毎回たいして売れもしないのに本祭に出店として、ずっと参加して頂いている「栗の実工房」さんにもごあいさつ。
この方は、タコ焼きの移動販売の傍ら「唄げんか焼き」で有名な方。
からあげに次ぐ看板商品です。
道の駅に併設されている直売所の傍らで、休日のみ露天商をされているようです。
本祭、かつては露天商がたくさん来ていましたが、あまりにも儲からないため、今となっては来ても2件くらいのものです。
「2月11日は祭なんですけど、同じ日にここで神楽大会なるものがあるらしいのですが、来てくれませんよね?うちに来ても儲からないしね…」
「いや、行くで。繋がりを大事にせんといけんきぃな」
心地よくさせてくれる、有難いお言葉です。
今となっては木浦エメリー(株)の社長です。
ですが、木浦エメリーは来年度には閉じる予定だそうです。
木浦鉱山ですが鉱山ではなくなってしまいます。
今日偶然にも社長と会いました。
「祭が終わったらエメリー事務所に呑みに来い」と誘われました。
以前から祭のあるごとに誘われていましたが、未だに叶っていません。
当方は当方で、祭の打上の段取りがあります。
なので「公民館での打上げに招待状を出しましょう」ということで折り合いがつきました。
当日は若ちゃん外、親会社の住友金属の関係者も当方の打上げにご参加頂ける見通しとなりました。
詳しい歴史は存じ上げませんが、住金様には大変なお世話を頂いてきた当地区です。
当日は、木浦鉱山区民の残党の一人としてとして、これまで多分にお世話になった木浦エメリー様、住金様に対する感謝の意を徹底的にお伝えしたいと思っています。
今回、ミノさんは先導役に抜擢です。
スミさんはミノさんと一緒に、フイゴ唄・ユリ唄・セットウ唄の3曲連続のヒットパレードです。
しかし、かなりのご高齢ですので、毎回ハラハラさせられます。
あたかも、保育所の発表会を見ているかのような…。
前回だったかな…。
ご夫婦で唄っている途中、「ん~、なんじゃったかのう。忘れた」と唄うのを途中で止めてみたり、ひととおり唄い終って舞台を降りるのかと思いきや、全く予定していなかった自作の詩吟を歌いだしたり…。
会場は「ほのぼの感」に包まれますが、裏方としてはヒヤヒヤものです。
保育所の先生の気持ちが分かります。
とはいっても、この二人に代わって唄える人は誰もいません。
もし可能性があるとすれば、中学生の時に三代のじいちゃんからセットウ唄を直伝されたジュン君ぐらいですが、ギャラを払うと言っても唄わないでしょう。
本祭の継続は、この二人に掛っていると言っても過言ではありません。
二人に「今回も頼むで」と声を掛けたところ「まかしちょけ」とのこと。
今回は10周年記念祭ですから、いつもに増して張り切って唄ってくれそうな気がします。
2年に1度の木浦鉱山の発表会。
何が起こるか楽しみです。
全長4m、重量50kgの「竿」です。
なぜそのようなものを御神体として祀るようになったのか存じませんが、大幣という言葉でググると、神官さんがお祓いをする際に木の棒に障子紙を括りつけて「シャラ・シャラ」と振り回すアイテムがヒットします。
もしかすると、これを模したものが当方の大幣なのかもしれません。
神官さんに成り代わった荒神が、大幣を引き連れて家々の厄を払って歩くというような意味合いなのでしょうか。
前回の祭の際に大幣の担ぎ手が不足しました。
すみつけとは異なり、御神体ですので誰彼かまわず触らせる訳にはいきません。
そんな公式ルールは御座いませんが、我々の中での暗黙のルールです。
前回は急遽、事務局長ミッチー以下、みんなで担ぐこととなりました。
主催者なので担ぐことは当然なのですが、縁者皆が楽しそうに大幣を担いでくれている姿を、酒を片手に傍観するのが当方の唯一の楽しみです。
先日行った実行委員会でも、「大幣の担ぎ手は事前に確認しちょった方がいいぞ」とのアドバイスがありました。
ということで、縁者皆様におかれましては必ずやご参加頂き、ご加勢頂きますようお願いいたします。
それでも足りない場合は、前回同様「縁者の縁者」にご加勢をお願いすることになるかもしれません。
書きながら思いつきました。
「奇祭『木浦すみつけ祭り』の御神体『大幣』を担ぐ体験ツアー」
○主催者は地区民の高齢化で大幣の担ぎ手の確保ができなくなっています。
○「奇祭」を存続させるために、一肌脱いでみませんか?
○あなたの厄も一緒に払って頂けること間違いなし!
○2年に1度しか体験できない希少価値の高い稀有な体感イベントです!
○区内の1戸から隣の1戸に移動するまでの間、お一人様1,000円!
大幣2体×4人×約30戸×1,000円=240,000円
金儲けに目がくらみます。
宇目特産のホオズキを利用したツリーです。
昨年は1回目だったらしく、今年はさらに進化した感じで綺麗でした。
特に目を引いたのが、昨年はなかった「ホオズキランタン」です。
手前に「UME」と描いています。
ひな壇の中央には「そうめん流し機」の中を延々とロウソクを灯したホオズキが回っており、かわいらしさ倍増です。
近くで見てみると周りの光が乱反射してかなり綺麗。
ポスターによれば平日はツリーのみ、来週の土曜日はランタンも展示するらしいです。
来場者の数を観察すると云十人単位です。
ホオズキにをランタンに加工したり、電飾に固定したり…。
とても大変な作業だと思います。
それに比べて本祭は、わずか2・3日の準備で1000人の方を呼び寄せるチカラを持っています。
このチカラを絶やすわけにはいきません。