木浦すみつけ祭り

大分県宇目町大字木浦鉱山。
鉱業は中止され、本祭も休眠状態となっています。

海千山千プロジェクトは潰しました(2/2)

2017年05月31日 | 記録
 木浦の年寄りは大根を作るような元気はありません。
 広い農地もありません。
 そもそも代々伝わる漬物の漬け方なんてありません。

 なので、大根を作ってくれそうな農業団体の方、漬物自体を作ってくれそうな企業の方、商流マネージメントのプロなどに相談しました。
 案外とんとん拍子で話が進んでいく中で、暗礁に乗り上げました。
 これ幸いです。

 とんとん拍子に話が進む中で、一つの不安材料がありました。
 来年2月の祭に合わせれば、大きな商機となることは必至です。
 でも、近い将来この祭りがなくなった時に商品の魅力は大暴落するでしょう。
 もし、その時に宇目の看板商品みたいなものに大化けしていたら、ますます祭をやめられなくます。

 宇目のお土産としての商品開発に関わる様なことになれば、荷が重すぎると判断して丁重にお断りしました。
 肩の荷が下りました。


 それにしても先日ニュースで見ました。
 最近いわゆる団塊の世代においては、「終活」なるものが流行っているそうですね。

海千山千プロジェクトは潰しました

2017年05月29日 | 記録
 外部からお誘いを頂き、なんとなく考えていた構想は潰れてしまいました。
 というか、潰しました。

 内容は、名付けて「すみつけ大根」でした。
 すみつけ祭りの必須アイテムである「大根」を使って「漬物」を作るというお話です。

 祭を再開した時から「せっかくのネームバリューなのに、何かお金を稼ぐこと考えたら?」なんてことを言われていました。
 でも、ずっと、「この祭で商売することは考えておりません」とお断りしておりました。

 でも今回は、「宇目と言えば…」という特産のお土産商品もない中で、宇目のために考えてもらいたいとの相談があり、前向きに考えてみました。
 コンセプトは、無病息災を願うすみつけ祭にちなんで、木浦の年寄りが育てた大根で、古くから木浦に伝わる漬け方で作った「すみつけ大根の福伸漬け-木浦すみつけ祭りからの幸せのお裾分け-」です。

 福伸漬けはそのおいしさから、ご飯のお供にこれさえあれば他におかずは要らず、食費が抑えられて金が貯まる(=家に七福神がやってきたかのような幸福感が得られる(←ウィッキーさん情報))というのが由来の一つであるようです。

 この続きは後日です。


我々はベンチから出ないと思います

2017年05月26日 | 記録
 前回の祭を実施して、1年数ヶ月が過ぎました。
 私自身、前回の時より「白髪」も「腹胸囲」も増えました。

 前回、1歳にも満たない木浦に曾祖母をもつ乳飲み子の赤ちゃんに、墨を付けさせてもらったことを覚えています。
 約1年数ヶ月経った今、その子はしっかりと自分の足で歩けるようになっていると思います。
 一方、前回一緒に祭を運営してくれていた木浦のおじぃ・おばぁの中には、既に他界してしまった方・施設に入った方もいますし、みんな総じて足腰が弱ってしまっています。


 ジュンくんと先日話をする機会がありました。
 「年寄りは、赤ちゃんの成長速度と同じくらい、もしかしたらそれ以上に老いるスピードも早いだろう。前回祭ができたからと言って、今回できるとは限らない。2年という歳月は、年寄りにとってみれば、とても永い歳月だろう…」

 この祭において木浦の年寄りは、みんなレギュラーメンバーです。
 それを陰ながら支えるのが、我々若輩者のベンチ入りメンバーです。
 私的見解ですが、我々は永遠にベンチから表舞台に出ることはないと思っています。

 でも、ジュンくんだけは違います。
 なぜならジュンくんは、中学校時代に三代のじいちゃんからセットウを伝授してもらったそうですから…。
 我々にはない表舞台への出場権を持っています。

桜の件

2017年05月23日 | 記録
 最近、更新をしていませんでした。
 ネタがなったこともそれですが、何よりもネット環境を喪失していました。

 久しぶりにネット環境が復活したのでご報告です。

 かねてより木浦のグラウンドの桜をなんとか元気にできないかと、地区の皆も巻き込みながら思案していました。

 そこで、先日仕事でお付き合いのある方の紹介で、樹木医さんに診断して頂きました。

 その所見はこんな感じ。
 ①ソメイヨシノはクローンなので、ヤマザクラなどとは違って寿命があります
 ②お金を掛ければ延命治療はできます
 ③多額のお金をかける価値・意義があるか、冷静に判断すべきです
 ④木浦の桜は樹齢の割には樹勢がありますが、樹上に腐りかけた枝部分もあり、予期せぬ腐朽木の落下の危険性があります
 ⑤老木は老木なりに身ぎれいにしてあげれば、それで十分ではないですか?
 ⑥結果として、腐った部分の除去とテングス病の除去をしてあげるだけで、老木なりの見栄えはしますよ
 ⑦樹齢は分かりませんが、おそらくこのグラウンドが造成されたと同時に植えられたものでしょうね。100年は経っていないと思います
 ⑧それにしても、老木の割にはテングスが少ないですね

 テングスが少ない理由は、木浦・落水・西山出身の我々の親たちがPTA活動の中で、梯子などを駆使して可愛がってきてくれたからです。

 木浦小中学校区の保護者皆様のあの桜に対する思い入れって、大字木浦鉱山だけのものではなく、大字木浦内の皆様にも共通しているんだと思います。


 お金をかけずに、身の丈に合った手入れを検討してみようと思います。