木浦すみつけ祭り

大分県宇目町大字木浦鉱山。
鉱業は中止され、本祭も休眠状態となっています。

本祭総仕上げの「どんど焼き」

2020年02月23日 | 記録

 みんなで作った御神体を焼き払い、神々には各社に帰って頂くクライマックスです。

 


 今回は天気の都合で1週間余計に張り付けられていましたので、神様はかなりお疲れのご様子でした。

 


 こんな感じで、学校のグラウンドに改めて鎮座して頂きます。
 但し、防火対策のため正座です。

 


 かくして神はお発ちになりました。


 今回は宇目振興局様の企画で、宇目の子供たちが参加してくれたのが、すごく嬉しかったなぁ。。。
 「スーパーへき地」の木浦で生まれ育った者として、幼い頃はなんとなく木浦出身であることが恥ずかしいような、若しくは引け目を感じるようなこともありました。
 今となってはそんなことを何とも思いませんが、今回は宇目の中学生が自ら興味を持って訪れてくれましたし、本祭を通じて「木浦鉱山」の事をリアルに認識してくれたものと思っていて、すごくアリガタイ機会だったと思っています。


 それにしても、本祭があったからこそ、「『木浦鉱山』という故郷を誇ることの大切さ」みたいなものを学ぶことができていたような気がします。
 本祭があればこそ仲間は自然と集ってくれますし、そのことによって高齢化で疲弊した地区が息吹を盛り返すという2年に一度の「キラキラ行事」だったのかもしれません。。。
 これら描写は、伝統文化の継承云々を語る中で、極めて素晴らしくも美しい模範的な姿だと自負しています。


 今回我々は、「背伸び」をして本祭を開催してしまったような気がします。
 若手の中では、開催の賛否が同数で分かれた末に「同数だったら開催しよう」と決めて、反対した人をも説得してまで開催してしまいました。


 小生、次回は皆の中心になってやりきれる自信なんて、全くありません。
 人の気持ちを一つに束ねるために費やすエネルギーは、ハンパではないことを実感しましたし、そんなことまでするのは疲れました。
 というか、本祭を今までどおりに続けるための気持ちを束ねることの自信が無くなりました。
 みんな、各々が背負っている様々な事情がありますから…。


  もう一つ考えたいことがあります。
 小生にとって、輝かしい歴史を誇る事ができる「木浦鉱山」は、唯一無二の故郷です。
 そんな故郷の最後を「ジリ貧の木浦鉱山」として、この世に晒すことなんてありえないと思っています。
 本祭の主役は「木浦鉱山」であって、その故郷が頑張ることができなくなったとすれば、潔く看取って差し上げるべきだと思っています。


 今回、少し苦労しましたが「覚悟」を決めることができました。
 前回は「黒い鷺(サギ)」になってしまいましたが、今回はやっと「白い鷺」になれた様な気がします。


 桜が咲くころ報告すべきことが完成したら、改めてお知らせします。
 ちなみに、ハマチン曰く、今年は暖冬のため桜の開花は遅いらしいです。
 タブン。。。


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