木浦すみつけ祭り

大分県宇目町大字木浦鉱山。
鉱業は中止され、本祭も休眠状態となっています。

極めて私事の朗報

2017年08月29日 | 記録
 木浦の父親から連絡がありました。
 何のよだきい話かと思いきや「茶の剪定機がついに壊れた」とのこと。
 ここ何年か、毎年不具合を起こしていたヘッジトリマーが、ついに天寿を全うした様です。
 購入してから30年以上の骨董品ですが、さすがメイドインジャパンの本物なので修理のアフターが充実しており、今まで現役で活躍していました。

 先週、雨の中茶の剪定をしていると、僅か1分ほどで急にエンストした機械くん。
 プラグを見たり燃料の供給状況を確認しましたが不具合は特になし。
 でも今日、親父自らが機械くんを主治医に持込み、再起不能であることを確認してもらったらしいです。

 私が茶の剪定をするようになって15年くらいかな?
 ポンコツでしたが、メイドインジャパンな奴でした。


 「あとはどげぇするんか」と訪ねると、「新品を買うのももったいねぇし、剪定は誰かにに委託するわい」との回答。
 やっと茶の呪縛から解放されました。

 春と秋の年2回、茶の剪定は大嫌いです。
 何の意義もやりがいも感じません。
 親父が死んだら一番最初にやりたいことが、茶園を根っこから切り刻むことです。

 「お前の剪定が悪かったけぇ新芽が出らん」とか、「あそこの茶園のように綺麗に剪定せにゃいけん」とか、「茶園の草をむしったけぇ、そろそろ剪定をせにゃ」とか。

 思い起こせば、じいちゃんもお茶のことになるとうるさかったです。
 昔は各世帯でお茶を炒って作っていました。
 製造過程でお茶を少しでもこぼせば、目くじらを立てて怒っていました。

 それらの呪縛から解き放たれようとしています。

盆踊りの意義

2017年08月27日 | 記録
 盆踊りの練習は午後7時からはじめました。
 何しろ初の試み故に皆ぎこちなく、シビレを切らした年寄りたちが鼻歌程度に唄い始めると、すかさずミッチーが太鼓の調子を打ちながら、いつの間にか皆で大合唱!

 なーんて、うまくいくはずはありません。

 いきなりは無理なので、「ツーニィが歌いよるところを動画で公開して各々練習しよう」と冗談半分で提案しました。
 特にツーニィのお孫さんとかが練習してくれるかもしれませんので、きっかけ作りとして公開です。
 但し、動画の最後は中入れの酒を飲みたいばかりに焦ってしまい、悲劇的な結末が演出されていますが・・・。


 ところで、木浦すみつけ祭りの存在意義・・・。
 本祭を10年前に年寄りから引き継いだ当初は、単に祭を継承するだけの使命感しかありませんでした。
 でもこの10年間で、何のために祭を継承していくべきなのかを考えるようになりました。

 私的見解ですが「木浦にゆかりある人々が集える機会」の創出。
 もしも今後祭を存続させるのであれば、これこそが究極の目的だと思っています。
 「本祭を絶やしてほしくない」という外部からの高い評価を身に余るほど有難く受け止めつつ、日々刻々と高齢化する木浦の実情を考慮した私なりの結論です。
 

 10年前は「木浦の人口がゼロになるまで続ける」という高い目標を自分なりに考えていました。
 でも、木浦由来の人が木浦に集まりたいという限り、本祭の息の根を止めるわけにはいかないのかもしれません。

 とすれば、「集える場所たる盆踊り」も本祭同様に取り組まなければならないのかもしれません。
 これが盆踊りの存在意義を肯定させるための理屈です。

木浦音頭

2017年08月26日 | 記録
 本日、予定どおり盆踊りの練習会を行いました。

 最近、傾山がユネスコエコパークに認定されてから、傾山がとても気になるようになりました。
 木浦に行く途中、傾山のシルエットが綺麗だったのでご紹介です。



 さて練習会参加者は、年寄り組のツカネさん、ツーニィ、アキさん。若手のミッチー、ジュンくん、オオヨコロビ、私。その他クチョウとなんとなく歌がうまいと評されているテルボン、計10名。

 盆踊りの時に、ミッチーが勝手に年寄りたちと盛り上がって企画された今回の件。
 どんなことをするんだろうと、疑心暗鬼に参加した次第です。

 お題は「木浦音頭」。
 子供らが「よーいとまっかせー、よーいやなー」と間の手を入れる、木浦人なら当り前のやつです。

 木浦の盆踊りと言えば、「宇目の唄げんか」、「バンバ踊り」、そして「木浦音頭」です。
 当方、幼いころから今の今まで、歌だの踊りなんぞは全く興味はございません。

 雑談中に、ジュンくんが「盆踊りに関しては続けることの責任感とかを感じたことがねぇーけぇー、イマイチ気が乗らん・・・」とぼやき出しました。
 ジュンくんに極めて同感です。
 「よくぞ言ってくれた!ジュンくん」と思いました。
 私も、イベントとしての盆踊りはどうでもいい、と思っていました。

 続きは後日。

いつものパターン

2017年08月18日 | 記録
 今後発生しそうな台風への対策を事務局長ミッチーに相談しました。

 返す刀で「そりゃそうと…電話しようと思いよったんじゃ」との話題転換。
 ミッチーは先日行われた木浦の盆踊りに参加して、日が変わるまで老若男女の皆と気持ちよく語り合ったようです。
 そのなかで年寄りたちから「今後の盆踊りの太鼓とか歌い手とか考えたら、お前たちも俺たちに代って盆踊りができるようになる練習とかをせにゃぁいけんのじゃねぇか?」と問いかけられたそうです。

 その問いかけに、さすがの事務局長です
 「そ~よな~」と、お人よしの二つ返事を返したらしく、「という経緯なので、段取り頼むわ。こげん事は熱のあるうちにせないかんからな」とのこと。
 断ることができない事務局長のいつものパターンです。

 年寄りは甘やかしていけません。
 いつまでも現役であることを自覚させなければ甘えが出て、衰弱に拍車がかかってしまいますので、白旗を揚げるまでは見守るに留めていなければならないと思っています。

 とは言いつつも、事務局長の安請け合いの帳面消しに応じるため、事務局の私が段取りをして26日19時から公民館で盆踊りの練習を行うことと相成ったのでございます。

 私にとっては、年寄りの暴走の次に注意すべきパターンです。

台風

2017年08月17日 | 記録
 「台風には従来、米国が英語名(人名)を付けていましたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)は、平成12年から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。」と、気象庁のホームページに記載があります。
 全部で140もの名前が用意されており、140番目の名前が使われた後は1番目の名称に戻るらしいです。
 ちなみに日本は、全て星座の名称を引用しているようです。

 しかし、公になっていない知る人ぞ知る台風の名前があります。
 前回の祭で初体験しましたが、これまでに経験したことのない「迷走、猛烈、極めて大型」のスーパー台風です。
 その名も「○○ー○」です。
 知る人ぞ知る猛烈な台風です。


 関係筋によりますと、今回も発生の兆しがあるようです。

 今回は、記念すべき再開10年目第6回の記念祭として行うつもりです。
 なので、普段木浦鉱山を気にかけてお世話頂いている方々に、祭をゆっくり堪能して頂ければ…と思っていました。
 しかし、またあの台風に見舞われそうです。

 前回は、迷走台風故に思わぬ直撃を受けてしまいました。

 今回は対策を取る時間が十分にあります。
 前回の仕返しも含めて闘志が湧いてきます。

木浦のジー・バアー

2017年08月05日 | 記録
昨日、久しぶりに小説を読みました。
長女高2娘所蔵の「君の膵臓をたべたい」です。
次女中3の娘曰く「感動するよ。私は泣かんかったけど」との感想。
不覚にも泣きました、というかかなり泣けました。
「現実よりも奇なり」なシチュエーションですが泣けました。

その余韻に浸っていた矢先、ジー・バアーが突然やってきました。
木浦から拙宅まで30分弱ですが、絶対に予告なくやってきます。
小説の余韻に浸っていたのに、見事ぶち壊しです。



来訪の第1目的は、来週末から妻の実家に帰省する二人の孫への餞別です。


第2目的はバアーの愚痴をばら撒くことです。
バアー曰く「普段じぃちゃんと一緒におってもお通夜やきぃ…」
ジー曰く「おらぁ、しゃべるなとか言わんぞ」
どうでもいいようなことを中3の娘をサンドバックに1時間30分しゃべり倒して帰って行きました。

雑談の中「鬼灯ホオズキキット」を勧めてみました。

曰く「あ~、これか!昨日見たけんど、こげーなっちょるんな!」

「?昨日?」

バアー曰く当サイトを常時閲覧しているとのこと。
いつの間にそんな知恵を身に付けたのか、「ジーにスマホのスクロールの仕方を教えて見よるんよ」だそうです。
あげくの果てに「良い事も書いちょるが、悪ぃこもと書きずぎじゃ」との酷評。
まさかの閲覧者に遭遇してしまいました。


ふと思い付きました。
小説の余韻を壊した母に仕返しです。

母に自分の気持ちとか思いとか綴った作文を読んでもらうのは何十年ぶりだろう?
母に髪を切ってもらっている時に不用意に動いてしまって耳の端を切られたけど、母のせいにしたくなくて、じいちゃんに言い訳をしたこと。
ひらがなを覚えさせるために、薄く点線でカナを書いたノートを与えてもらったこと。
ウルトラマンの絵が着いた帽子が欲しくてねだったところ、オレンジ色のツバの帽子に初代ウルトラマンからタロウまで書いて、ごまかされたこと。
やっつけ仕事の小学生の夏の自由研究で、8月31日にポンポン草を「押し花」と称して「スタディージャンプ」に挟んだこと。
酔っぱらって二階から落ちて、介抱のために母が抱きかかえてくれたこと。

覚えています。

鬼灯

2017年08月04日 | 記録
 宇目は花卉類の産地で有名です。
 スィートピー、アルストロメリア、ホオズキなどがあります。
 クリとかナス、ブドウも好評のようです。

 先日、農家さんに不要になったホオズキの実(殻?)を頂きました。
 「ホオズキ」は「鬼灯」と書くらしいです。
 実をほじくり出して、空になった実の皮に息を吹きかけて音を鳴らしていた、うちのばぁちゃんをなんとなく覚えています。
 一説には「頬突き」ともあるようです。

 ホオズキはお盆だけに消費される花です。
 ご先祖様が仏壇に帰ってくる道を照らす灯を模したものだと聞いたことがあります。

 ホオズキの実だけでは仏壇に飾るわけにもいかず、使い方を思案していました。
 名付けて「鬼灯ホオズキ(Produced by Kiuraすみつけ)」です。
 

 

 プラスチックのコップに水を入れてホオズキをロウソクで灯しただけです。


 荒神様は火の神様。
 鬼の顔をした荒神様は、炎のような真紅の衣装に身を包んだ姿がフォーマルです。
 本祭、鉱業過程における鉱石溶融に必要な神を信仰した祭だと認識しています。

 「鬼灯」がピッタリです。