勿怪の幸い。

福長千紗の制作日記とあれこれ

秋なの読書感想文

2014-09-29 20:41:34 | 徒然
秋の夜長は読書に最適というわけで、高野文子。

わー、お久しぶり。
(私はこの人の描く漫画の、独特の距離感が好きだ。凄く他人事な感じがしつつ、共感も伴う不思議な感じが、とても良い。)

ドミトリーともきんす


自然科学の本を、漫画で読書案内という趣旨のもの。

ほう、なるほど。
入り口にご案内、という程度だが、中にちょっと気になる本が。

湯川秀樹著、『数と図形のなぞ』

少しだけその文章が載っているが、これをわかりやすく噛み砕いて教えてくれていたら、私の算数の1+1が11になる事はなかったな、と思った。
今、私は1+1が11になる理由を話すことができるし、1+1が2にならない子にその秘密を教えてあげることができるが、私にそれを教えてくれる大人はいなかった。
そういうものだと受け入れなさいと言われても、ちょっと無理な話だ。
残念ながら、私はそこから数字と仲良くなることは無く今に至り、気になるとはいえ、わざわざ購入して数字の本を読もうとは思わないのだが。

なぜこんな事もできないの、と怒られる子どもの惨めな気持ちをお忘れのオトナが、読んで理解してみては良いのではないかな。
ちょっと読んだら、なんとか君が何円持って何円のりんごをいくつ買いに行きました。みたいな文章がいかにバカバカしいか良くわかるよ。
(少なくとも私は、想像上のリンゴのツヤツヤした赤色や、斑点や茎やなんかに気を取られて、値段や数なんかにまで気が回らなかった)