岡田としおさんというおじさんを
最近初めて知ってすぐにはまって
とても面白く話を聞いている
まず
あ仲間の人かも
という感覚から始まり
少し知ると考え方のほとんどに
同感できる何かを感じる
もう少し知ると
どうやら凄く有名な人だということが
わかった
その人の話に
「今まで大きな土台でやっていた人が追い詰められてどうにもならなくなったときに
全ての要素を自分でコントロール出来るものに置き換えていき規模を小さくしたとしても生き延びる」
という話があった
ホリエモンでもキングコングでも
岡田さんも
こういう生き延びかたという観点で
説明を聞いたときに
これだと
体にじーんと染み入ってしまった
「これだ」の正体は
私が経験してきた
この数年間を一言で一番うまく
表している言葉という意味だ
自分のコントロールが効かない要素に
より
圧倒的な危機を味わった時
人間は世界観が大きく変わり
身動きがとれなくなることがある
それはアイデンティティーの危機だとか
トラウマだとか
色んなアプローチでその現象は
説明できるが
この世界は
自分でコントロールできない
という圧倒的なショックに
よる要素はかなり重要だ
これを取り戻せなければ
常に世界に怯え続けるあたらしい
世界の中で生きることになり
とんでもない地獄となる
社会生活全てが恐怖や不安となり
常に誰かに自分が操られる
という世界観に陥る
私はこの数年間
それとずっと闘ってきた
全く自分に否がない理由で
大きな社会や組織から
ひどい仕打ちを受けてしまう
自分が人生をかけて努力して
創ってきたものを
木っ端微塵に潰されてしまう
何もかもやる気が起こらなくなる
これに対抗し得る唯一の手段が
自分一人でやれることを
一つ一つ確かめていく
ということだ
まず私は
自転車にのりまくった
自転車でどこまで行けるか
何度か試した
そして
野宿をし始めた
もし仕事が出来なくなって
誰かの奴隷にならなければならない
という妄想に怯えるなら
逃げ出して家がなくても
野宿で暮らせる事を
体で学んでいった
大きな災害が起こり
何もインフラがないときに
みんなで助け合う
そんなときに私が生き延びるには
身一つで誰かの約に立てることが
自分の商品になる
結果的に自分を大事にしてもらえる
だから
音楽を提供出来るように
クラシックギターで
バッハを全曲引けるように練習を始めた
心のケアを提供するために
カウンセラーを練習する
餓死から逃れるために
海から食料を調達する
その知識を増やしていく
料理は出来ないので
みんな大好きお寿司を
いつでも握れるようにしておく
家を立てるのは無理でも
簡単な日曜大工くらいは
いつ人から頼まれても
出来るようにしておく
中古の原付を学習道具にし
車系の構造も理解しておく
こういった一つ一つの
自分ができる自力サービス
を増やしていくことで
歪んでしまった世界観を
修正していったのだ
はじめは自分が自分に対して
サービスをしていく
これがものになってくると
対個人の他人に
それを使えるようになってくる
他人に寿司をふるまったり
職場の人間みんなの悩みをきいて
あげたり
会社の困っている部分を
直したりしてちょっと感謝されたり
こういう一つ一つが
全てリハビリとなり
新しい自分と世界との関係性として
少しづつ育っていくのである
そのバランスが安定してくると
トラウマとなっていた世界観に
対して
立ち向かえるくらいのパワーとなって
くる
ここまでくれば
後は社会生活の中で
試行錯誤しながら
調整していくことが
可能になる
圧倒的な自己コントロール感の崩壊
というのは自我が作り出した幻だが
自己コントロール感
そのものがそもそも間違いなく幻だ
しかしその幻がなければ
人間はうまく生きていけないのも
事実である
社会で生きていくために必要な道具
としては
最も根源的な重要道具であろう
ptsdの治療には
いくつかの療法があるが
根本的には
圧倒的な苦痛を生み出す
暴露療法しか今のところ
見いだされていない
ここに
私は自己コントロール感を取り戻す
という方向性からの
新たな療法が確立できるのではと
開発してみたいと
思っている