内と外

中性よりの人間から見える世界から
「境界線」の性質を探ります

人たらし

2019-12-13 23:10:20 | ビジネス境界線
この言葉からは
必要悪のような
ネガティブな要素を含みながら
何だか憎めない放っておけないような
印象を受けます


調べてみると
もともとはやはりネガティブな言葉で
使われてきたが
現代においてはむしろポジティブな
使われ方をしている
という事が分かりました

そして何より
人たらしの人の特徴に

何より人が好き

というのがあり
なるほどなーと
納得してしまいました



私は人たらしに対して
その表の顔から

信用ならない
うまくやりやがってと嫉妬
自分に嘘をついている奴だと軽蔑

こんな感じで好きではなかったのに
どんどん
本当の人たらしに対しての印象は
総じていうと
憧れに変わってきていることを
感じました

その理由はまさに
本当に人たらしになれる人間は
人間が好きであると感じるから

もっといえば
私が人間を好きになってきているので
同じものを好きな人が
自分の目標に変わってきているから



私は何人もの
物凄い人たらしと一緒に
働いた経験があります


人たらしの条件として
たらしこまなければいけないので
そこには
一定のウソの扱いがうまい
という能力が必要不可欠です

ここにネガティブな要素を
感じてしまうのですが

人たらしとして完成した人は
土台として人間が好きだからこそ
ウソを造っているということを
大人になって
よく理解出来るようになりました



でも私の知っている人たらしは
多くが大きな破滅に向かいました


一つの大きな事件は
内なる部分に大きな闇を抱えて
生きている人だったということを
まざまざと教えてくれます

でも
闇を抱えている人だから
人たらしになれたのだと思います


闇を抱えているという状態は
自分のという生命の境界線の認識が
不安定であると
この際言い切ってしまえば

闇のない人と比べて
自分は何か
他人は何か
いつでも人とは何かを
考えてきている土台が育ちやすいのです



人間観察
ヒューマウォッチング
が好きという人は
一定の数
自分自身の境界線が不安定だから
そこに興味を持ってきた人が
それなりに含まれます


自分の中の内なる問題を抱え

自分という一人の人間に興味を持ち

他の人間に興味をもち

それが
人が好きの一つの要因となっていること


その後の分岐として

人の特徴をうまくつかみ
その特徴に自分をうまく合わせる
テクニックを身に付けられる人


これが人たらしが生まれる
一つの流れなんじゃないかと
思います



そこからさらに分岐があるとすると

自分に嘘をつきすぎてでも
人をたらしこむ

自分以外を喜ばし続ける


社会の地位や立場の中での
人間関係は

その調整が難しくなったり
加速したりバブルします


気がついたときには

爆発

事件が起こる



みんなのために必死に生きてきたのに
どうしてこんな事件が
起こってしまったのか


社会は複雑だから

自分だけのフィルターで
人間を喜ばすことに
熱中しても

自分自身を喜ばせることと比べたら
決して完結しない泥沼だから
必然ともいえる



その人たらしの

個人と社会の認識が

あまりにもアンバランスだから

行くところまでいき

事件は起こる



こんなに人間が好きなのに