若人よ過去を振り返るな。

「日々前進是在るのみ」が合言葉の停滞気味ブログ

「長崎の会」

2011年01月10日 17時53分19秒 | 日常その他
私が大好きなサークル「赤木文庫」さんの赤木保さんが参加されている文芸創作サークル「長崎の会」。
コミケで購入し、拝読いたしました。

ちなみに赤木文庫さんを知ったのは、
私が、聖蓉本を探してコミケをうろうろしてた時でした(笑)
その時スペースで販売されていたタイトルを見て、びっくりしました。
何せ「薔薇刑事」

…おい。

まあ、簡単に説明するとリリアンを卒業した聖と蓉子が紆余曲折あって、
刑事になって奔走する、というかなり独特な同人誌です。

う~ん、と思いつつ、そのマイウェイっぷりが気に入り、とりあえず購入。
そして家で読んでみて、ぶったまげた。
すげー骨太だ!

マリみてで骨太なストーリーってアレですけど(笑)
いや、上手く刑事ものとマリみてとが融合していて、その手腕に脱帽。
ストーリーの起伏が上手く描かれている上に、キャラクターの描写が秀逸。
だからこそ、キャラがブレずに、
刑事モノという本来マリみてとは相容れないジャンルなのに、
きちんとマリみてとして読めるんですよね。
一気に読み終えてしまいました。
今、同人で一番好きな作品です。
コミケで赤木文庫さんが参加されていなかったら、私のコミケの楽しみの
5割ぐらいはがっつり消えます。
そんぐらい好きなシリーズです。

で、そこから赤木文庫さん好きがみょろみょろ深まりまして、
ブログタイトルの「長崎の会」の文芸同人誌を購入したんですが。

こちらも面白かった~。
短編ながらも、構成と描写が上手いので、
サラっと読み捨てられずに、読後感がぐっとあるんですね。
それにあのテーマで読後、すっきりさわやかになるのは気持ちよかったです。
読んで良かったな、と素直に思える素敵な作品でした。

で、こちらの作品のテーマが「同人」だったのですが、
思わず私が始めてサークル参加した時の事とか思い出しちゃった。

なんかね、あたしゃ同人が好きだよ!

やっぱ同人誌のいいところは、すべて自分の好きなように作品が作れる事。
内容もそうですけど、装丁デザイン、そういったところまで
0から完成まで、全部自分で出来る事。
(まあ、オフセット印刷は、印刷会社さんの手によって出来上がりますが)
印刷所さんの料金表とにらめっこしてる時も楽しいんですよね~。

で、最近、既刊のDL販売を始めて思った事ですが、
冊子の同人誌はデジタルになってしまうと、やっぱり味気ないな~と。
元々デジタル媒体であるのを想定して作られた作品ならいいんですが、
やっぱりフィールドが違うな、と。
ならDL販売やらなきゃいいじゃん、って話ですけど、
言い方は変ですけど、舞台作品をDVDやビデオで見る感覚?
臨場感なんて、生で見るものとは比べものにならないですけど、
「いつでも見れるもの」としてあるのは嬉しいな、と。
でなきゃ、私なんてセラミューなんて見れないまま終わってますから。
(でも一度くらい生で見たかったぜ)

ですが、やっぱり、どっちが好きかって言ったら、
紙媒体の同人誌が好きなんですよね。
好きな作品ならやっぱり紙で読みたいと思ってしまうんです。
元々がコレクター気質なんで、デジタルだとなんか質量や勢いが感じられなくて。

それに同人誌って、形になっていると、それを手にして買った時の思い出とかも
思い出せるんですよね。
それこそ私と「赤木文庫」さんの出会いのように(笑)
今でも、あの時の衝撃が思い出せます(笑)



で。ちょっと話が盛大にそれるのですが。
私が今も懇意(?)にさせて頂いてる編集さんがいらっしゃるんですが、
この方は「漫画」というものに対して熱くてですね、
昔から「二次創作は著作権を侵害する上、他人のふんどしで相撲を取るものだ」
的な事をおっしゃっていて、
私とは意見が対立し合っているのでございます(笑)
でも、好きな編集さんなんですけどね。
今時がっぷり四つに組んで作品が作れる、良い編集さんです。
(あ、いや、私が二次創作やってる事自体を非難された事は一度もないですよ。
 あくまでも一般論としての話です)

でまあ、彼のパーソナルな部分はどうでもいいとして、
まあ、二次創作って、著作権侵害してるよね!

でもさ、二次創作という「文化」が日本になかったら、
私は「薔薇刑事」という素晴らしい作品を読めてなかったんだよ!
二次創作は文化だよ!
原作という食材をどう料理するかで、また新たな作品が生まれるんだから。
私は二次創作の面白さはそこだと思っているので、
一概に二次創作そのものを排除してしまうのは、非常に良くない思う。
「創作する」という活動を活性化させるのにも、とても重要な要素だと思います。

同じAという作品を好きになった他人同士が、別々の作品を作り上げる。
これこそ化学反応ですよ。

というわけで、ハイル・二次創作! ハイル・同人誌! ハイル・オリジナル創作!

というわけで、私も同人誌を書き続けます! イヤァアアー!(気合い)
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