ブログを見てくださっている皆さん、こんにちは!
今回はNHK交響楽団の演奏会を聴きに行かれたNさんが、その様子を投稿してくださいました。感動が伝わってきます。
2021.9.26 NHK交響楽団 指揮 沼尻竜典 東京芸術劇場
やっと秋らしくなった今日この頃ですが、いまだコロナ禍なのに演奏会に行ってきました。
いつもシニアやアマオケの演奏会ばかり聴きに行っていましたが、今回はプロ中のプロのNHK交響楽団の演奏会に行きました。
運よく友人からS席のチケットをいただき、テレビで見るだけだったN響の音楽に触れてきました。
東京芸術劇場も初めて行きました。おのぼりさんのようにキョロキョロしてきました。
(プログラム)
モーツアルト クラリネット協奏曲
マーラー 交響曲第一番 ニ長調 巨人
クラリネット協奏曲のソリストはN響の首席奏者でもある伊藤圭氏でした。出だしの弦楽器の響きの美しさ、呼吸までピッタリ揃った演奏はさすがだと思いました。
クラリネットは普通のものよりも長く大きいバセットクラリネットというそうですが、低い音は深く響き、高い音は別の楽器かと思えるほどの澄んだ音色で素晴らしい演奏でした。
弦合奏はいかにもモーツアルトといった感じの軽く爽やかな演奏で、クラリネットの音色とよく絡まって素敵でした。
マーラーの1番はあまりマーラーの曲を知らない私でも聴いたことの旋律がいくつも曲全体に散りばめられて、とでもいい曲です
1楽章の出だしのヴァイオリンのEのフラジオのような音はCDで聴くとよく聞き取れないのですが、生演奏だとはっきり美しく聴こえて素敵でした。また舞台の外からトランペットのファンファーレが聴こえてくるのも生演奏ならではと思います。マーラーの歌曲の「さすらう若人の歌」のメロディーが使われているのも面白いと思いました。
第2楽章はもともと美しいロマンティックな楽章でしたが、改訂が重ねられ削除され、今日の演奏は4楽章のものでした。
2楽章は木管と低弦のエネルギッシュな掛け合いで始まる曲でした。印象的なメロディーでワクワクするような感じです。一転、静かなメロディーがあり、またもとの勇ましい曲に戻ります。
第3楽章は静かに始まりよく聴く有名なメロディーが奏でられます。そして次から次へと美しいこれぞマーラーといったような旋律が少人数のアンサンブルで演奏される部分もありました。さすがN響といえるような素晴らしい演奏でした。
第4楽章は感情の大爆発といった感じの盛り上がりで始まりました。途中、マーラーの第5番のアダージェットを彷彿とさせるメロディーがでてきたり、行進曲風な部分があったり、1楽章のメロディーが顔を覗かせたりしてコーダへ盛り上がって行きます。最後は金管の迫力ある演奏に圧倒されて、鳥肌がたつ思いでした。
終わり方もかっこよかったです。
N響の演奏は本当に素晴らしかったです。手が痛くなるほど拍手しました。ブラボーと叫びたいほどですが、それはできません。
とっても贅沢な時間を過ごしました。 Vn H.N.