前回は、New York Magazine の恋人・伴侶募集広告 Classified Ad の話題でした。同誌のこのコーナーは Strictly Personal と題されています。「私的情報に限定」とでも訳しておきましょうか。
ニューヨークらしく人種や宗教、髪や目の色を指定した恋人募集、また、弁護士や医者など専門職に携わる人からの募集も多く、相手にも起業家や実業家を求めるようです。今回はこうした“Personal Ad”でどんな相手が求められているのか、使用頻度の高い英語表現からニューヨーカーの理想的異性像の傾向を探ってみましょう。
●appearance
I seek a woman who is ... というふうに始まる広告文が多いのですが、まず appearance「外見」について、男性が女性を求める例から見てみましょう。
slim, slender いずれも「やせ型」が圧倒的。似た表現で fit はフィットネスのフィット、「健康的な」体型のこと。また、athletic だと「スポーツ選手タイプ」。beautiful「美しい(人)」と明言するケースでは、その後に inside and out「内面も外見も」と続きます。
I seek a man who is ... 女性が男性を求める場合の条件。女性から男性へは外見についてはあまり注文は出ませんが、多いのは tall「背の高い」。ほかには physically fitted「身体の健康」くらい。handsome とか good-looking「かっこいい、素敵な」はよく出てきますけど。
●chemistry
こういう募集では結局、chemistry「相性・雰囲気」が合うことが肝要ですよね。求める相性についてどんなキーワードが使われているのでしょう。
I seek a woman who is ... 男性が女性に求める相性・雰囲気で多いのは sexy「セクシーな(人)」。同類で feminine「女性的」も。sensual は「官能的」ですけど……ふむ。romantic「ロマンティック」もよく出てきますが、以前、ロマンティックは日本語のそれよりももっと“官能的”だって紹介しましたね。
ほかに、elegant 「エレガントな」、open heart または open minded「隠しごとのない」、upbeat「快活な」、refined「洗練された」、classy「品のある」、grace「おしとやかな」、soft-spoken「ものごしやわらかな」なども頻度の高いキーワード。
I seek a man who is ... 女性が男性に求める相性・雰囲気は…… intelligent、ワオ!「知性派」男性を求める声が多い。successful「成功している、仕事など順調な」……女性の目は厳しい。professional「専門職系」は弁護士、公認会計士、経営コンサルタントとか。ニューヨークならではで、Upper-East-Sider「アッパーイーストサイドの住人」(高級住宅街の住人)、Wall Street man「ウォールストリート系(証券・金融関係)がありました。
world traveler「世界旅行家」、これもお金持ちでしょ。女性の男性観は物質的な印象ですが、ニューヨークらしいのかも。でも tender「やさしい」、considerate「思慮深い」、generous「心のひろい」、sincere「誠意のある」、sweet「やさしい」、good listener「話の聞き上手」もあって、ちょっと安心。
なお、男女共通でほぼ確実に求められる相性のキーワードがあります。それは fun-loving「ジョークやお楽しみが好きな(人)」。sense of humor「ユーモアのセンス」は必須のようです。
●telling phrase / I'm telling you ...
最後に、募集のなかで使われている“殺し文句”を2例。なお「殺し文句」は telling phrase です。tell には I'm telling you ... 「さぁ(以下の)ここが大事なんだよ……」という使い方があります。
Let's laugh in unison, explore both planets (Mars/Venus), gaze at the moon and make this a wonderful world.「同じ波長で笑いましょう。火星(軍神=男性)と金星(ヴィーナス=女性)を一緒に探検しましょう。月を眺めて、この世界をすばらしいものにしましょう」。
I seek a woman who would not normally respond to a personal ad.「いつもはこの手の広告には応じない女性を求めています」。




ニューヨークらしく人種や宗教、髪や目の色を指定した恋人募集、また、弁護士や医者など専門職に携わる人からの募集も多く、相手にも起業家や実業家を求めるようです。今回はこうした“Personal Ad”でどんな相手が求められているのか、使用頻度の高い英語表現からニューヨーカーの理想的異性像の傾向を探ってみましょう。
●appearance
I seek a woman who is ... というふうに始まる広告文が多いのですが、まず appearance「外見」について、男性が女性を求める例から見てみましょう。
slim, slender いずれも「やせ型」が圧倒的。似た表現で fit はフィットネスのフィット、「健康的な」体型のこと。また、athletic だと「スポーツ選手タイプ」。beautiful「美しい(人)」と明言するケースでは、その後に inside and out「内面も外見も」と続きます。
I seek a man who is ... 女性が男性を求める場合の条件。女性から男性へは外見についてはあまり注文は出ませんが、多いのは tall「背の高い」。ほかには physically fitted「身体の健康」くらい。handsome とか good-looking「かっこいい、素敵な」はよく出てきますけど。
●chemistry
こういう募集では結局、chemistry「相性・雰囲気」が合うことが肝要ですよね。求める相性についてどんなキーワードが使われているのでしょう。
I seek a woman who is ... 男性が女性に求める相性・雰囲気で多いのは sexy「セクシーな(人)」。同類で feminine「女性的」も。sensual は「官能的」ですけど……ふむ。romantic「ロマンティック」もよく出てきますが、以前、ロマンティックは日本語のそれよりももっと“官能的”だって紹介しましたね。
ほかに、elegant 「エレガントな」、open heart または open minded「隠しごとのない」、upbeat「快活な」、refined「洗練された」、classy「品のある」、grace「おしとやかな」、soft-spoken「ものごしやわらかな」なども頻度の高いキーワード。
I seek a man who is ... 女性が男性に求める相性・雰囲気は…… intelligent、ワオ!「知性派」男性を求める声が多い。successful「成功している、仕事など順調な」……女性の目は厳しい。professional「専門職系」は弁護士、公認会計士、経営コンサルタントとか。ニューヨークならではで、Upper-East-Sider「アッパーイーストサイドの住人」(高級住宅街の住人)、Wall Street man「ウォールストリート系(証券・金融関係)がありました。
world traveler「世界旅行家」、これもお金持ちでしょ。女性の男性観は物質的な印象ですが、ニューヨークらしいのかも。でも tender「やさしい」、considerate「思慮深い」、generous「心のひろい」、sincere「誠意のある」、sweet「やさしい」、good listener「話の聞き上手」もあって、ちょっと安心。
なお、男女共通でほぼ確実に求められる相性のキーワードがあります。それは fun-loving「ジョークやお楽しみが好きな(人)」。sense of humor「ユーモアのセンス」は必須のようです。
●telling phrase / I'm telling you ...
最後に、募集のなかで使われている“殺し文句”を2例。なお「殺し文句」は telling phrase です。tell には I'm telling you ... 「さぁ(以下の)ここが大事なんだよ……」という使い方があります。
Let's laugh in unison, explore both planets (Mars/Venus), gaze at the moon and make this a wonderful world.「同じ波長で笑いましょう。火星(軍神=男性)と金星(ヴィーナス=女性)を一緒に探検しましょう。月を眺めて、この世界をすばらしいものにしましょう」。
I seek a woman who would not normally respond to a personal ad.「いつもはこの手の広告には応じない女性を求めています」。



