goo blog サービス終了のお知らせ 

つなぎの英語 ~NY NY 10016~

旅するように生活したニューヨーク。このまちで使い慣れた英語表現を紹介しながら、「NY的なるもの」への熱い想いを綴ります。

ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 97

2007-07-01 19:34:42 | ニューヨーク
 前回は、New York Magazine の恋人・伴侶募集広告 Classified Ad の話題でした。同誌のこのコーナーは Strictly Personal と題されています。「私的情報に限定」とでも訳しておきましょうか。

 ニューヨークらしく人種や宗教、髪や目の色を指定した恋人募集、また、弁護士や医者など専門職に携わる人からの募集も多く、相手にも起業家や実業家を求めるようです。今回はこうした“Personal Ad”でどんな相手が求められているのか、使用頻度の高い英語表現からニューヨーカーの理想的異性像の傾向を探ってみましょう。

●appearance

 I seek a woman who is ... というふうに始まる広告文が多いのですが、まず appearance「外見」について、男性が女性を求める例から見てみましょう。

 slim, slender いずれも「やせ型」が圧倒的。似た表現で fit はフィットネスのフィット、「健康的な」体型のこと。また、athletic だと「スポーツ選手タイプ」。beautiful「美しい(人)」と明言するケースでは、その後に inside and out「内面も外見も」と続きます。

 I seek a man who is ... 女性が男性を求める場合の条件。女性から男性へは外見についてはあまり注文は出ませんが、多いのは tall「背の高い」。ほかには physically fitted「身体の健康」くらい。handsome とか good-looking「かっこいい、素敵な」はよく出てきますけど。

●chemistry

 こういう募集では結局、chemistry「相性・雰囲気」が合うことが肝要ですよね。求める相性についてどんなキーワードが使われているのでしょう。

 I seek a woman who is ... 男性が女性に求める相性・雰囲気で多いのは sexy「セクシーな(人)」。同類で feminine「女性的」も。sensual は「官能的」ですけど……ふむ。romantic「ロマンティック」もよく出てきますが、以前、ロマンティックは日本語のそれよりももっと“官能的”だって紹介しましたね。

 ほかに、elegant 「エレガントな」、open heart または open minded「隠しごとのない」、upbeat「快活な」、refined「洗練された」、classy「品のある」、grace「おしとやかな」、soft-spoken「ものごしやわらかな」なども頻度の高いキーワード。

 I seek a man who is ... 女性が男性に求める相性・雰囲気は…… intelligent、ワオ!「知性派」男性を求める声が多い。successful「成功している、仕事など順調な」……女性の目は厳しい。professional「専門職系」は弁護士、公認会計士、経営コンサルタントとか。ニューヨークならではで、Upper-East-Sider「アッパーイーストサイドの住人」(高級住宅街の住人)、Wall Street man「ウォールストリート系(証券・金融関係)がありました。

 world traveler「世界旅行家」、これもお金持ちでしょ。女性の男性観は物質的な印象ですが、ニューヨークらしいのかも。でも tender「やさしい」、considerate「思慮深い」、generous「心のひろい」、sincere「誠意のある」、sweet「やさしい」、good listener「話の聞き上手」もあって、ちょっと安心。

 なお、男女共通でほぼ確実に求められる相性のキーワードがあります。それは fun-loving「ジョークやお楽しみが好きな(人)」。sense of humor「ユーモアのセンス」は必須のようです。

●telling phrase / I'm telling you ...

 最後に、募集のなかで使われている“殺し文句”を2例。なお「殺し文句」は telling phrase です。tell には I'm telling you ... 「さぁ(以下の)ここが大事なんだよ……」という使い方があります。

 Let's laugh in unison, explore both planets (Mars/Venus), gaze at the moon and make this a wonderful world.「同じ波長で笑いましょう。火星(軍神=男性)と金星(ヴィーナス=女性)を一緒に探検しましょう。月を眺めて、この世界をすばらしいものにしましょう」。

 I seek a woman who would not normally respond to a personal ad.「いつもはこの手の広告には応じない女性を求めています」。




ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 96

2007-06-24 18:25:42 | ニューヨーク
 出版関連英語表現の4回目。今回は雑誌 periodicals の話題。ニューヨークの2大週刊誌と言えば、知性派で知られる The New Yorker と、エンタテインメント誌 New York Magazine です。私は New York Magazine を定期購読していました。It covers New York in depth.(depth は deep「深い」の名詞形、in depth で「徹底的に」)……ニューヨークをテーマに硬派から軟派、流行、エンタテインメント情報まで「深く取り上げる」人気雑誌です。

 この New York Magazine に掲載されるユニークな広告が今回のテーマ。

 雑誌や新聞の巻末には、classified ad と呼ばれる「三行広告」があります。「三行広告」は、日本の新聞・週刊誌にもあるように、ベタ記事の求人広告とか不動産広告、読者間の「売ります買います」といった小さな広告のこと(3行程度の広告)。classified は「カテゴリー別」といった意味で、ad は advertisement の略。

 New York Magazine の三行広告には、読者の結婚相手や恋人の募集広告もたくさん載っていておもしろいんですね。その例を実際の広告文に添って紹介してみましょう。

●Papa Bear -- Tall, cute, tame, 49, seeks sweet mama bear: pretty, fit, 32-45, for a lifetime of blissful cave dwelling. Would rather ski in Colorado, bike in park, dine on sushi and go to movies than hibernate all winter.

 tame「すなおな」、blissful「至福の」、cave dwelling「洞穴生活」、hibernate「冬眠する」……訳してみてください。「背の高い、かわいい、すなおな49歳のパパ熊さんが、生涯を通じて至福の洞窟生活を共にするやさしいママ熊さん……かわいくて健康的な32~45歳……を募集。冬は冬眠よりもコロラドでスキーしたり公園をサイクリングしたり寿司を食べたり、映画を見に行きましょう」と、メルヘンタッチ。

●Sexy Spanish Woman - 50 years young, beautiful and compassionate, retired teacher - limited English, Spanish a plus (not necessary).

 年齢を言うのなら 50 years old ですが、old をわざと young に変えています。もうお歳、というのを笑い飛ばそうという感じ。90 歳なら I'm 90 years young. ですけど。「セクシーなスペイン系女性……50歳、美しく思いやりがある元教師。英語力に限りあり、スペイン語可の方(できなくても可)」

●I love Sushi! - And I am looking for a pretty Japanese lady to join me. I am a tall, successful, very romantic Jewish guy, early 40's. Let's enjoy the summer season together.

 「寿司大好き!……私とご一緒していただける日本女性を捜しています。当方、背が高く、仕事で成功していてロマンティックな40代前半のユダヤ系男性。この夏を一緒に楽しみましょう」。日本女性の人気は高いんですよ(残念ながら日本男性を求める広告は見たことがありませんが)。

●Beautiful Swimsuit Model - 28, slim, sexy Wasp, long wavy brown hair, hazel eyes, 5'7", well-educated, successful and elegant. Seeks romantic, single white male, tall (5'10" plus), handsome, sophisticated, ambitious, world traveler, European or American (CEO/banker), 27-40.

 「美人水着モデル……28歳、細身、セクシーなワスプ(WASP=White Anglo-Saxon Protestant の略で、白人でアングロ・サクソン系、宗派はプロテスタント→東部エリートを象徴)。長いウェーブのかかった褐色の髪、ヘーゼル色(うす茶)の目、身長5フィート7インチ(167cm)、学歴は高く、仕事は順調でエレガント。(求む相手)ロマンティックな独身白人男性、身長5フィート7インチ(175cm)以上、ハンサムで洗練されていて意欲的、世界を旅行する人、ヨーロッパ系またはアメリカ人(の経営者、銀行家)、27歳~40歳」。一発狙いの、かなりアグレッシブな恋人募集ですねぇ。

 求める相手を形容する英語を集めると、ニューヨーカーの恋人や伴侶の理想像が浮かび上がってきそうです。なお、同誌にはゲイ・ピープル(男女共)の恋人募集も少なくありません。

 次回は理想の恋人・伴侶像にどういう英語表現が使われているか、男女別にまとめてみたいと思っています。次回をお楽しみに……。




ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 95

2007-06-17 20:25:44 | ニューヨーク
仕事の関係で、2週、お断りもなくお休みしてしまい、すみませんでした。以前にも書きましたが、休載のときはたいてい仕事が忙しいせいで事前予告がしにくものですから、ご了承ください。

 さて、東京は入梅したらしいのですが、この週末はピッカピカの晴天。カラッと空気も乾いて、1年のうち何度もないような Gorgeous な週末になりました。行楽にぴったりでしたが、私はちょっと意外な”お勉強”で日曜の午前を”有意義に”過ごしました。それは、消防署が実施する「普通救命講習」の受講です。

 普通救命講座は3時間の講習で(上級は8時間)、「心肺蘇生法」(人工呼吸や心臓マッサージ)や止血方法、AED(Automated External Defibrillator=自動体外式除細動器=心停止状態のときに電気ショックを与えて復活させるための器械)の扱い方を教えてくれるもの。こうした技術は人命救助に結びつく大事なことですが、そういうことを実際に実践するシーンに遭遇することはめったにないとは思います。でも、もしそういう場面に遭遇したときの心得のようなものを学んでおくことができます。基本的な「心構え」といったことですね。
 決して人助けのため、社会貢献といった大きな話ではなく、自分のため、また家族や大切な人のためということで、受けてみてはいかがでしょう。それがひいては、人助けに通じることもあると思いますので、ぜひこの普通救命講習の受講をお薦めしておきます。

 さて、前回・前々回と、アメリカの出版関連の英語表現をみてきましたが、日米文化の違いも浮き彫りになるようです。もう少しこのテーマを続けてみましょう。

 新聞の「社説」は Editorial です。New York Times の場合、Editorial の対向ページ(opposite page)に Op-Ed と題した意見ページを配しています。Opposite-Editorial =社説に対向したページ、つまり“異見コーナー”です。社説とは違う視点での意見を掲載し、論客や作家、各分野の専門家の意見投稿、読者投稿が掲載されます。こういうページ構成も異説・異見を尊重するアメリカ型ジャーナリズムらしいところ。

 Editorial は新聞社のビジョンや主張を具体化するものですが、日米ではっきり異なるのが政治的立場の表明です。選挙時にアメリカの新聞は、堂々と自らが支持する政党を表明します。周知のようにアメリカでは2大政党……共和党 the Republican Party、民主党 the Democratic Party ……が拮抗していますが、ニューヨークでは民主党が優勢で、New York Times は民主党の支持を表明するのが常です。
 なお、共和党は Grand Old Party(G.O.P.)とも呼ばれ、漫画のゾウ Elephant がカトゥーン(風刺漫画= cartoon)などで象徴的に使われます。いっぽうの民主党はロバ Donkey で戯画化されています。

●deadline

 編集・出版というと「締め切り」が肝要。You have to meet the deadline.「締め切りを守って」。meet the deadline は「締め切りに間に合わせる」という独特の表現。

●interviewer / interviewee

 インタビュー取材では、記者(reporter または interviewer)が事前に質問内容を interviewee「被取材者」に伝えるのが一般的です。事前に資料・データなどを用意してもらったほうがお互い効率的な取材になります。そうした「質問内容・事項」を questionnaire(発音はクエッシオネア)と言います。
 取材時に記者側が質問を切り出すときのフレーズは、What would you say about it?「それについてどう思いますか?」。Please tell us about it.「それについてお話しください」…… tell me ではなく tell us と複数形にするのは、記者が媒体(新聞とか雑誌)側の代表、つまりは読者の代表でもあるからです。

●off-the-record

 日本語の「オフレコ」は off-the-record で「記録に残さない」こと。オフレコだよ、と言われたら記者は記事にはしないのがルール。でも、オフレコが得てして「信頼できる筋」a reliable source からの情報として記事になることも多いんです。情報を流す側も意図的にそうすることもあるわけ。
 記者は取材時によくテープレコーダーを使います。やってみると分かりますが、メモだけの取材で正確を期すことはむずかしい。ただ、テープレコーダーをメモ代わりに使用するときは、必ず相手に断ることもルールです。アメリカでは承諾なしに相手の発言を録音すると訴訟にもなります。電話取材でも同じ。

●text / proof-reading

 記事原稿は text と言うのが一般的。manuscriptも「原稿」ですが、こちらは論文とか創作原稿を指すことが多いですね。校閲・校正は proof-reading、proof-reading を経ない原稿は「生(なま)原稿」draft と呼ばれます。また、カラー印刷などで色調を見る「色校正刷り」は color proof ですね。

●photo-copy / hard copy

 ついでですが、私たちのオフィス内用語で“コピー”というと複写機 copy-machine による「複写したもの」を意味しますが、英語ですとこれは photo-copy。また、photo-copy に対して、複写の元となる「オリジナル原稿」を hard-copy と言っています。




ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 94

2007-05-27 23:27:31 | ニューヨーク
 前回に続いて出版関連の英語表現2回目。欧米の新聞を見て感心するのが「風刺漫画」、つまりカトゥーン cartoon と呼ばれるひとコマ漫画の質の高さです。そうですね、日本では山藤章二がその分野でずば抜けていると思いますが、彼のレベルの cartoonist が欧米にはたくさんいて、実にみごとな風刺画を描きます。とくに、国内・国際を問わず政治風刺 political cartoon は辛辣(しんらつ)で、そうした cartoon の傑作を新聞から切り抜いて額に入れたいと何度思ったことか……あまり切り抜きが多くなったので途中であきらめましたが(逆に、結果としてなにも持って帰らなかったのが、かえすがえすも悔しい!)。

 翻って、日本の新聞の風刺漫画はおもしろくもおかしくもない……社会事象のひとコマ説明のみに終わっているような気がします。本質をえぐるような漫画家(つまりは新聞社?)の主張が感じられないという印象で、私は cartoon こそが日米ジャーナリズムの質の差を端的に示していると思っています。

 もうひとつついでに、日本の新聞が掲載する報道写真も魅力がない。再び New York Times と比べてしまいますが、かの新聞に掲載される写真はいずれもピューリッツァー賞を狙っていると思われるほどレベルが高いんですね。報道写真に携わるフォトグラファーたるもの、すべからくジャーナリズムに名を残すくらいの気概を持って撮ってほしい。日本のフォトグラファーに奮起を促しておきます(もっとも、写真の採否を決める編集者に志しが足りないのかも?)。

●caption / name / credit

 写真の下に小さな文字で「写真説明」が入ることが多いのですが、これを caption または name と言います。アメリカでは記事も写真も、撮影者の権利(著作権= copyright)が重視されますので、たいていの写真には credit と呼ばれる一種の謝辞……「出所、出典」が添えられます。credit は Photographed by ... というふうに記述され、撮影者の名前や著作権を持つ機関・団体の名であったりします。

●byline

 前段で述べたように、記事を書いた記者やライターの名前が添えてある場合、つまり「署名原稿」のことを byline と言います。日本では、出版社社員である記者の原稿やリポートはもちろん外部ライターへの依頼原稿でも、記者・ライターの名前を表に出さないのが一般的です。記事内容について媒体(出版社)が組織として責任を引き受ける代わりに、版権も媒体に帰属するという考え方。しかしアメリカでは、記者・ライター個人が前面に出て、ほとんどが byline の記事になっています。したがって人気記者や人気ライターは出版社からスター並みの厚遇を受けますし、新進ライターの励みにもなるわけです。

 こういうところにも“個人よりも組織優先”という“顔の見えない日本”が見えてくるみたい……でも、最近お気づきのように日本の新聞も署名原稿が増えてきました。やっと……という感じですが、新聞社としてももっと記者を”売り出す”という姿勢とか、記者自身のプロ意識(新聞社からも自立したジャーナリスト意識)、という意味ではどうでしょうか。

●copyright / registered mark

 著作権や版権は copyright、マルの中に“C”が入ったマークで著作権の帰属を表します。ロゴ周辺に、マルの中に“R”が入った小さなマークが添えられていますね。これは registered mark「登録商標」です。同じようにロゴ周辺に T. M. と添えてあるのは Trade Mark の略で、やはり「登録商標」のこと。

●lead / body copy

 新聞記事などで本文に入る前に記事概要を短く伝える文章がありますが、これが lead「リード」。太字のゴシック gothic や斜体のイタリック italicにして本文の体裁と分けます。
 「本文」は body copy です。アメリカの新聞を読むと日本とは少し感覚が違うところがあります。事実関係を報道するニュース性が強い記事でも、body copy 導入部が小説の出だしのように始まることがよくあります。日本で言えばルポ(ルポルタージュ= reportage フランス語)の書き方に近い。これは意図的に読者の関心を引くための脚色ですね。署名原稿だと、記者・ライターの個性が強く出てくるわけです。




ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 93

2007-05-13 19:07:56 | ニューヨーク
 私はニューヨーク滞在中、New York Times の購読契約者 subscriber となり、そのクオリティ感に感銘を受けました。ニューヨーク滞在中ほとんど毎日(アメリカの新聞には休刊日などありませんから)、同紙には全ページ目を通したつもりです(読み切ったという意味ではなく、ページはすべて”めくった”という意味)。

 New York Times のボリュームは日本の新聞の3倍くらいはあって(通常号で100ページ以上)、日曜版はさらにその2倍くらいはあり、付録に定評のある Weekly Book Review とか雑誌 New York Times Magazine まで付いてきます。

 写真やレイアウトもすばらしく、まさに目を通すことに歓びを感じたという意味で常にもらさずページはめくりましたね。そういうふうに New York Times に入れ込みましたから、いまの私は残念ですが、日本の新聞はまだまだクオリティ感に欠けるところがあると思います(とくに報道写真がおざなりな印象ですけど)。逆に言えば、これからもっともっとよくなる余地があるということですが……

 ところで、日本の新聞にはなぜ休刊日があるの?(いまどき、新聞少年のためでもないでしょ?)。それもいっせいに休むなんて、独占禁止法違反ではないのかなぁ。テレビやインターネットにますます押されちゃいますよね!

●paper / press

 paper って、紙でしょ?……たしかに紙ですが、「新聞」のことも指すんですね。Have you read the paper, this morning?「今朝の新聞、読んだかい?」。また、press と言うと「印刷」の意味がありますが、活字媒体を中心とする「報道機関」も意味します。「記者会見」は press meeting です。
 なお、New York Times はアメリカきってのクオリティ・ペーパー quality paper とみなされていますが、この quality は「品性のある、良質な」といった意味です。quality life「品格のある生活環境」(の実現)はアメリカ人が好きな言い方で、とくに中産階層は quality life を実現することが目標のようです。

●periodicals

 主に雑誌など「定期刊行物」のことを periodicals と呼びます(発音がちょっとややこしいのですが、ピァリオゥディカルズとなります)。period が「期間」を表しますから、それから来た言い方ですね。もちろん雑誌は magazine でもいいです。定期刊行物というと、たとえば Daily「日刊」、Weekly「週刊」、Monthly「月刊」、Bi-monthly「隔月刊」、Quarterly「季刊」、Annually「年刊」があります。

●cover / cover story

 雑誌の「表紙」は cover で、cover story は「特集記事」(cover で扱われた写真とかイラストが本文特集に関係しているから)。なお、cover girl は雑誌表紙を飾る glamorous な女性のこと……以前、glamorous は日本語のグラマーとちょっと違うと言いましたが、「オーラのある、魅力的な」という使い方が一般的。Featured article、Special feature なども「特集」のもう一つの言い方です。

●eye catch copy / eye catcher

 新聞や雑誌の「見出し」は eye catch copy または eye catcher と言います。“目をとらえる(文、もの)”ですね。もちろん、広告などで見出しになる文章もこう呼んでいます。

●Headline

 記事の「タイトル」は headline です。title は「題」で、書籍などでは使いますが、新聞・雑誌の記事タイトルとしては聞いたことがありません。よくテレビのニュース番組で Headline News とやっていますが、これは新聞での表現を取り入れたものでしょう。

 出版・編集のテーマでさらに1、2回は続ける予定ですので、よろしく!
 (あ、来週は都合によりお休みさせていただきますね。27日にまたお会いしましょう)