英語を好きになるきっかけが歌だったという人は多いと思います。私もこの塾シリーズで何度か英語の歌詞を紹介してきました。
もっとも学校で教わったのは ♪You are my sunshine. くらい。あとは自分で”探し出した”プレスリーとかシナトラ、ザ・プラターズ、ドリス・デイ、ペギー・リー、ジュリー・ロンドンとかが英語の先生……ワオ! 考えてみるとなんとも豪華な先生たちでしたね。
彼らが英語の先生だったのはいいけど、その歌詞は濃厚な恋の表現で、田舎の少年には実際に使える英語ではない。そういうなかで、たとえば、マリリン・モンローがだれかとかけあいで歌った一節、Baby, it's cold outside. のようなフレーズは口癖になりました。それが初めての“使える英語表現”になったのです。
「お外は寒いよ、ベイビー」。北国の晩秋の季節、友だち(残念、男の子たち)に早速、Baby, it's cold outside. を連発したものです。
●It's cold. / It's chilly. / It's freezing.
お天気の表現が英語になじむのに手っ取り早いと思います。It's cold outside. は「しんしんと寒い」、It's chilly outside. は「北風ピープーのような身を切る寒さ」。It's freezing outside. は「身も凍るように寒い」ですね。
この季節、同じ寒いでも使い分けてみましょう。chilly といえば以前、wind chill を紹介しました。風がない状態での温度と風があるのとでは大違い。とくに冬のマンハッタンでは超高層ビル群を吹き抜けるビル風は厳しい冷たさで、wind chill「風の冷たさ=体感温度」はさらに4、5度低く感じられます。
●It happens! / It can't be!
でも、今回は歌やお天気の表現が主ではなく、実は、it のほうです。it を主語とする使い方に慣れると英語表現にずいぶん幅が出ますし、便利でもあります。it は主語というより“それってナントカじゃない”という感じで、反射的で曖昧な主語と理解しておくといいでしょう。
日本語は主語不明だと言われますが、英語も、主語+動詞の形でも、it という曖昧な主語で代用してしまうことがよくあります。お天気や時間を it で表現したり、たとえば、It happens!「それって、あり?!……ある(起こる)んですねぇ」というときの it って便利です。It can't be! は「まさか!」(あり得ないけどあった!)。It can't be happened! とも言えますから、It happens! の反語、裏返しの裏になりますか。
●It hurts! / It's bleeding.
痛いときの ouch! は「イテッ!」で、「痛い!」は It hurts! です。厳密には痛くする原因とか痛くなる局部を指すわけですが、条件反射的に it が主語。
It's bleeding.「血が出てきちゃった」も反射的な it ですね。Ouch! → It hurts! → It's bleeding.「イテッ! アイテテ! あ、血が出てきちゃった」という流れ。
●It's been a long day. / It's been a long time.
It's been ... という表現も便利。文法的に説明するとむずかしくなりますので、そのまま覚えましょう。It's been a long day.「いやぁ、長い一日だったなぁ~」、今日はいろんなことがあった、お疲れさん、という表現ですね。
でも似た表現で、It's been a long time. だと「やぁ、ひさしぶり」になります。
●It's your turn.
It's your turn.「きみの番だよ」…… Is it (my turn)?「わたしの番?」。たとえば、It's your turn to pay for it.「きみが支払う番だよ」。it は to pay for it を受けますが、それを略しています。
●It's on me. / It's my treat.
It's your turn. → Is it?「そう?」……どうせ払うなら、OK, it's on me. It's my treat.「あぁいいよ、ぼくのおごりだ」。treat は「もてなし、おごり」で、It's on me. も It's my treat. も同じ意味です。
もっとも学校で教わったのは ♪You are my sunshine. くらい。あとは自分で”探し出した”プレスリーとかシナトラ、ザ・プラターズ、ドリス・デイ、ペギー・リー、ジュリー・ロンドンとかが英語の先生……ワオ! 考えてみるとなんとも豪華な先生たちでしたね。
彼らが英語の先生だったのはいいけど、その歌詞は濃厚な恋の表現で、田舎の少年には実際に使える英語ではない。そういうなかで、たとえば、マリリン・モンローがだれかとかけあいで歌った一節、Baby, it's cold outside. のようなフレーズは口癖になりました。それが初めての“使える英語表現”になったのです。
「お外は寒いよ、ベイビー」。北国の晩秋の季節、友だち(残念、男の子たち)に早速、Baby, it's cold outside. を連発したものです。
●It's cold. / It's chilly. / It's freezing.
お天気の表現が英語になじむのに手っ取り早いと思います。It's cold outside. は「しんしんと寒い」、It's chilly outside. は「北風ピープーのような身を切る寒さ」。It's freezing outside. は「身も凍るように寒い」ですね。
この季節、同じ寒いでも使い分けてみましょう。chilly といえば以前、wind chill を紹介しました。風がない状態での温度と風があるのとでは大違い。とくに冬のマンハッタンでは超高層ビル群を吹き抜けるビル風は厳しい冷たさで、wind chill「風の冷たさ=体感温度」はさらに4、5度低く感じられます。
●It happens! / It can't be!
でも、今回は歌やお天気の表現が主ではなく、実は、it のほうです。it を主語とする使い方に慣れると英語表現にずいぶん幅が出ますし、便利でもあります。it は主語というより“それってナントカじゃない”という感じで、反射的で曖昧な主語と理解しておくといいでしょう。
日本語は主語不明だと言われますが、英語も、主語+動詞の形でも、it という曖昧な主語で代用してしまうことがよくあります。お天気や時間を it で表現したり、たとえば、It happens!「それって、あり?!……ある(起こる)んですねぇ」というときの it って便利です。It can't be! は「まさか!」(あり得ないけどあった!)。It can't be happened! とも言えますから、It happens! の反語、裏返しの裏になりますか。
●It hurts! / It's bleeding.
痛いときの ouch! は「イテッ!」で、「痛い!」は It hurts! です。厳密には痛くする原因とか痛くなる局部を指すわけですが、条件反射的に it が主語。
It's bleeding.「血が出てきちゃった」も反射的な it ですね。Ouch! → It hurts! → It's bleeding.「イテッ! アイテテ! あ、血が出てきちゃった」という流れ。
●It's been a long day. / It's been a long time.
It's been ... という表現も便利。文法的に説明するとむずかしくなりますので、そのまま覚えましょう。It's been a long day.「いやぁ、長い一日だったなぁ~」、今日はいろんなことがあった、お疲れさん、という表現ですね。
でも似た表現で、It's been a long time. だと「やぁ、ひさしぶり」になります。
●It's your turn.
It's your turn.「きみの番だよ」…… Is it (my turn)?「わたしの番?」。たとえば、It's your turn to pay for it.「きみが支払う番だよ」。it は to pay for it を受けますが、それを略しています。
●It's on me. / It's my treat.
It's your turn. → Is it?「そう?」……どうせ払うなら、OK, it's on me. It's my treat.「あぁいいよ、ぼくのおごりだ」。treat は「もてなし、おごり」で、It's on me. も It's my treat. も同じ意味です。