"English as a First Aid" 「応急処置の英語」の続編。アメリカ人は薬好き、ビタミン好きだと言われますが、この背景には医療費の高騰という社会問題があります。そのため政府が率先して Self-Medication「自己治療」運動(健康を自己管理し、軽い病気は自分で直す)を推進していて、積極的に処方薬を大衆薬に転換しています。規制緩和、自己責任の考え方はここでも貫かれているわけです。その受け皿として、医薬品販売を行うドラッグストアは、現代アメリカを象徴するように発展してきました。
大型ドラッグストアだと、中は雑貨屋さんみたいな雰囲気で、めざす品がどの棚にあるか慣れないと混乱してしまいます。
商品探しのコツは、まず天井から吊るしてある掲示板をゆっくり眺めて見当をつけること。また、日常的ではない英語も出てきますので、そういう単語にちょっと慣れておくことです。以下、そのサンプル。
●Oral Deodorant は「口臭除去」。
●Antacid「制酸剤(消化薬)」。
●Hygiene「衛生用品」。
●Ethnic これはアメリカならではの標示で人種固有の商品コーナー。たとえば髪質に応じたヘアケア類などです。
●Dressing ってなんだと思います? サラダドレッシング?……じゃない。ここでは「包帯」です。
こうしたドラッグストア英語に慣れてくると、店内がすっきり見えてきます。
次に、市販のカゼ薬の人気ブランド「Thera Flu」(Thera は therapy「治療」から、Flu は「風邪」)でラベルの読み方を見てみます。まずパッケージの読み方。パッケージの表面に印刷されている文字は……
●Non-Drowsy Formula。「眠気を催させない製法」になります。drowsy「眠気」。
formula「フォーミュラ」ということばはよく聞きますね。「公式、規格」ですが、ここでは「製法」。
●Pain Reliever-Fever Reducer とあります。「鎮痛、解熱剤」です。
●Nasal Decongestant は「鼻づまり緩和」です。鼻づまりなんて、英語で言いにくいこばですけど、こういう薬を通じて覚えていきましょうか。nasal のもとはご存知 nose ですけど、nasal はとにかく「鼻」にかかわる英語で出てきます。
●Cough Suppressant これはちょっとむずかしく見えますね。cough は「咳」、suppressant は「抑止」で「咳緩和」、suppress「反乱などを鎮圧する」ということばから来ています。
●EXP.10/2005 箔押しで印字されているこの文字は有効期限のこと。EXP. は Expire「期限が切れる」の略です。この製品は「2005年10月まで有効」ということ。
次に、パッケージの裏面に細かい文字で印刷してある薬効、注意事項などの英語。
●Indications これは「適応症や効用など、この薬の説明」です。
●Directions for Use 「服用法」です。成人および12歳以上の子どもは6時間おきに2カプレット(2錠)服用とか書いてあります。12歳未満は医師に相談するのが普通です。
●Warnings 「注意」。ここには「この薬を子どもの手の届かないところに保管すること」とか、「めまいや不眠など副作用を感じたら服用を止め医師に相談すること」など注意事項がきめ細かく書いてあり、さすが訴訟社会アメリカを感じさせます。
ちなみに、薬の形状は、Tablet「普通の錠剤」、Caplet「飲みやすいように錠剤にコーティングしたもの」、Capsule「飲むと溶けるコーティングのなかに薬を入れたもの」、Gelcap「カプセルのなかに吸収を補助するため半液ジェル状にした薬が入っているもの」などがあります。また、薬の強さは、Regular → Extra Strength → Plus → Maximum Strength の順で強くなります。薬でも飲んでおくか、程度でしたら Regular で十分でしょう。
アメリカ製の薬は日本にも多く入っています。日本で知られるブランドを探せば安心ですね。
大型ドラッグストアだと、中は雑貨屋さんみたいな雰囲気で、めざす品がどの棚にあるか慣れないと混乱してしまいます。
商品探しのコツは、まず天井から吊るしてある掲示板をゆっくり眺めて見当をつけること。また、日常的ではない英語も出てきますので、そういう単語にちょっと慣れておくことです。以下、そのサンプル。
●Oral Deodorant は「口臭除去」。
●Antacid「制酸剤(消化薬)」。
●Hygiene「衛生用品」。
●Ethnic これはアメリカならではの標示で人種固有の商品コーナー。たとえば髪質に応じたヘアケア類などです。
●Dressing ってなんだと思います? サラダドレッシング?……じゃない。ここでは「包帯」です。
こうしたドラッグストア英語に慣れてくると、店内がすっきり見えてきます。
次に、市販のカゼ薬の人気ブランド「Thera Flu」(Thera は therapy「治療」から、Flu は「風邪」)でラベルの読み方を見てみます。まずパッケージの読み方。パッケージの表面に印刷されている文字は……
●Non-Drowsy Formula。「眠気を催させない製法」になります。drowsy「眠気」。
formula「フォーミュラ」ということばはよく聞きますね。「公式、規格」ですが、ここでは「製法」。
●Pain Reliever-Fever Reducer とあります。「鎮痛、解熱剤」です。
●Nasal Decongestant は「鼻づまり緩和」です。鼻づまりなんて、英語で言いにくいこばですけど、こういう薬を通じて覚えていきましょうか。nasal のもとはご存知 nose ですけど、nasal はとにかく「鼻」にかかわる英語で出てきます。
●Cough Suppressant これはちょっとむずかしく見えますね。cough は「咳」、suppressant は「抑止」で「咳緩和」、suppress「反乱などを鎮圧する」ということばから来ています。
●EXP.10/2005 箔押しで印字されているこの文字は有効期限のこと。EXP. は Expire「期限が切れる」の略です。この製品は「2005年10月まで有効」ということ。
次に、パッケージの裏面に細かい文字で印刷してある薬効、注意事項などの英語。
●Indications これは「適応症や効用など、この薬の説明」です。
●Directions for Use 「服用法」です。成人および12歳以上の子どもは6時間おきに2カプレット(2錠)服用とか書いてあります。12歳未満は医師に相談するのが普通です。
●Warnings 「注意」。ここには「この薬を子どもの手の届かないところに保管すること」とか、「めまいや不眠など副作用を感じたら服用を止め医師に相談すること」など注意事項がきめ細かく書いてあり、さすが訴訟社会アメリカを感じさせます。
ちなみに、薬の形状は、Tablet「普通の錠剤」、Caplet「飲みやすいように錠剤にコーティングしたもの」、Capsule「飲むと溶けるコーティングのなかに薬を入れたもの」、Gelcap「カプセルのなかに吸収を補助するため半液ジェル状にした薬が入っているもの」などがあります。また、薬の強さは、Regular → Extra Strength → Plus → Maximum Strength の順で強くなります。薬でも飲んでおくか、程度でしたら Regular で十分でしょう。
アメリカ製の薬は日本にも多く入っています。日本で知られるブランドを探せば安心ですね。