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つなぎの英語 ~NY NY 10016~

旅するように生活したニューヨーク。このまちで使い慣れた英語表現を紹介しながら、「NY的なるもの」への熱い想いを綴ります。

ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 128

2008-05-11 17:34:49 | ニューヨーク
 これが2度目ですが、長期(3週間)でお休みしてしまいました。いえ、今回は、以前のような入院とかのせいではなく、仕事がやたら忙しかったせいです。この間、訪問された方、また心配していただいた方がいらしたとしたら、まことに申し訳ありません。
 仕事環境にやや変化があったこともあって、これから2週くらいは無断でお休みしてしまうことがあるかもしれませんが、どうぞお許しください(まだまだ続けたいと思っていますので)。

 さて、そうした忙しいなかですが、週1回 once a week ペースで、自宅でディナーをつくっています。テレビの料理番組 cooking show から適当にビデオ撮りして、その通りの素材・手順 recipe(レシピ)でつくるので、結構うまくできますし、おいしく味わっています。食べてくれる My dear, Chiaki の評価は……「才能あるかも」。おだてて三日坊主=気まぐれ capricious(発音はカプリーシャス)に終わらせない作戦かも。

 私の料理は、たまに張り切ってつくるせいか、イタリアン料理 Italian cuisine など洋食系が多い。そのつど家庭料理 home cooking ではあまり使わない食材とか調味料 seasoning、香辛料 spice / herbs(発音はアーブス)を買ってくるので、Chiaki さんが後始末(残りものの活用)に苦労しているみたい。

 まがりなりにも料理づくりを始めて感じることは、料理の奥深さ。たとえば野菜の煮汁 broth が醸し出す旨み、調味料や香辛料の味覚の多彩さ……まさに料理はクリエイティブ creative だというのが実感。

 自分でつくってみて“毎日つくる人”の大変さもよ~くわかります。男女共生社会をめざす日本ですが、“食べる人”専門だった日本男性がそう簡単に“つくる人”になれるとは思われません。でも、相方の女性が働いているのなら、少なくとも男性は、食事の後始末くらいはしないといけませんね。

 私は、いつも皿洗い doing dishes を自分の分担にしています。習慣化するとそれは苦ではなく、おいしい食事への感謝の念とともに、後片づけに歓びすら感じます……あ、カッコよすぎたみたい?
 料理に目覚めた私(?)の大きな夢は、ちいさなレストランをキッチンごと借り切って、私がシェフになってみなさんをお招きし、料理をふるまうこと……はは。期待しないで待っていてください。それまでの“つなぎ”ととりつくろいの英語塾をどうぞ。

●What's for dinner? / What are you going to fix for dinner?

 食事の話題を続けます。What's for dinner?「晩ごはん、なに?」。みなさんのご家庭では日常的に聞かれる問いかけでしょうね。もう少していねいに言うと、What are you going to fix for dinner? です。

 fix はここでは「固定する、修理する」ではなくて「料理を準備する」こと。fix には「とりなす、八百長を仕組む」意味もあって、これには日本語の「お膳立てする」がぴったりですね。

●We're having an omelet and green salad with magic paste.

 We're having an omelet and green salad with magic paste. 実は先日、What's for dinner tonight? と Chiaki さんに聞かれて答えた私のディナーメニューがこれ。ん? magic paste ってなに……? これはNHKテレビ「きょうの料理」で以前紹介された山根大助さんという料理長のオリジナル、特製イタリア風ペイストです。

 にんにく(すりおろし)小さじ1・1/2、レモンの皮(国産、すりおろし)大さじ1・1/2、アンチョビ(みじん切り)大さじ2、ドライトマト(みじん切り)大さじ4、イタリアンパセリ(みじん切り)大さじ4・1/2、それにエキストラヴァージンオイル大さじ8をボウルに一度に入れ混ぜるだけ。冷蔵庫で1カ月保存のきく万能ペイストで、ここではグリーンサラダと合えます(お試しください)。

 欧米の高級レストランでは、注文を取りにきたウエイターが Today's special を立て板に水のごとく“朗読”しますね。それが私たち日本人には聞きとりにくい。メニューを連ねて紹介しているのですが、わかりにくい理由は、食材の聞き慣れないブランドや産地、オリジナルソース名とか香辛料の名、調理法なども一緒に読み上げるからなんですね。
 つまり、豆腐の味噌汁を説明するのに、“京都の禅寺特製木綿豆腐と本場練馬大根、深谷ねぎを具材に、日高昆布と西京白味噌仕立てでコクを含ませた味噌汁”と言っているようなもの。
 高級レストランでは味噌汁ひとつにもそういう“ありがた味”が加わります。

●How soon can you get it ready? / In about half an hour.

 料理には下ごしらえ(仕込み)も大切でしょうが、私はまだそのレベルに達していません。食材を洗ったり切ったりするだけで、時間を費やしてしまいます。

 How soon can you get it ready?「(食事の)支度にどれくらい時間かかる?」…… Well, in about half an hour.「う~ん、30分くらいかなぁ」。get it ready で「支度する」。なんだかだで、30分のところが結局1時間以上かかってしまうのが私流です。



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