今回はニューヨークで、なるほどこっちだとこうだ……と納得した表現をいくつかご紹介します。
●direction/directory
ニューヨークの街中でよく道を聞かれました。ニューヨークにはいろんな人種がいますから、こっちが日本人だろうがなんだろうがお構いなし。なかには Could you show me the direction?「道順を教えてくれない?」と聞いてくる人もいます。この場合は簡単な地図を描いてあげるとか、相手が持っている地図を指でたどって教えることになります。direction は「行き方」ということになります。
オフィスビルの案内は directory です。1階ロビーにテナントとして入っている会社のリストがアルファベット順 alphabetically で掲げてあり、これが directory です。エンパイアステートビルですとたしか1千社近い会社が入居しています。大会社ともなると役員の部屋もちゃんと名前付きで載っているのです。
●short notice
I'm sorry for a short notice, I can't attend the party.「直前で申し訳ない、パーティに出席できません」。notice は「通知、お知らせ」で short notice は「直前のご連絡」。absence without notice は「無断欠席」、つまりは“ノーショー”ですね。without previous notice は「事前通告なしに」となります。Cancellation without previous notice? No way!「いきなりキャンセルだって? そりゃないよ!」
●fire station/police station/nuclear power station/TV station
station はふつうは「駅」ですが「公益事業所」の意味も含んでいます。fire station「消防署」、police station「警察署」、nuclear power station「原子力発電所」などの例ですね。また TV station「テレビ局」とも言いますね。gas station「給油所」という言い方は日本でもおなじみです。
●job interview
I feel nervous about a job interview of tomorrow.「明日の就職面接に緊張してるよ」。インタビューは、記者の取材だけではなく「面接」の意味もあり、job interview は「就職面接」になります。
ついでにここで、アメリカの履歴書 resume(発音はレジュメイ。resume はリポートなどの摘要のことも言います)と日本の履歴書の違いをご紹介しておきましょう。
アメリカには市販の履歴書はなく、自分でタイプアップします(手書きはあり得ません)。履歴書に年齢や性別の記載や、写真貼付の必要もありません。もちろん既婚未婚とか人種、宗教、家族、信条なども問われません。採用側がこれらの記載や顔写真を求めることは違法になります。多民族国家で人権を尊重するアメリカならではの、人種、性、年齢、信条差別への配慮です。
resume には志望職種のほか、職歴・学歴を“新しいものから遡って”書きます。ほかにボランティアとか社会的活動の実績、仕事上のスキル(コンピュータ、語学、資格など)の記載がチェックポイントになります。最後に、reference「照会先」(前職や最終学歴校などへの信用照会用)を記入します。
この resume に cover letter「応募趣旨」を添付して応募することになります。この cover letter で、自己紹介・自己PR、志望動機などをアピールするのです。書類選考の際、採用側はこの cover letter を重視して面接するかどうかを決定します。
いかがですか? アメリカの履歴書は、本人の能力・ポテンシャル(潜在能力)にのみ焦点を当てて評価するわけです。日本の履歴書と比べるとはるかに実質的・合理的だと思いませんか。手書きの字がていねいかどうかとか、写真は正面向いて笑いすぎていないかどうかとか、現在のことは後にして過去の経歴から書かせる日本の履歴書……ビジネス文書を手書きする時代でもないのに、履歴書の最後の仕上げで書き損じてため息をついている応募者がお気の毒に思います。履歴書も“構造改革”が必要じゃないのかな?……
●direction/directory
ニューヨークの街中でよく道を聞かれました。ニューヨークにはいろんな人種がいますから、こっちが日本人だろうがなんだろうがお構いなし。なかには Could you show me the direction?「道順を教えてくれない?」と聞いてくる人もいます。この場合は簡単な地図を描いてあげるとか、相手が持っている地図を指でたどって教えることになります。direction は「行き方」ということになります。
オフィスビルの案内は directory です。1階ロビーにテナントとして入っている会社のリストがアルファベット順 alphabetically で掲げてあり、これが directory です。エンパイアステートビルですとたしか1千社近い会社が入居しています。大会社ともなると役員の部屋もちゃんと名前付きで載っているのです。
●short notice
I'm sorry for a short notice, I can't attend the party.「直前で申し訳ない、パーティに出席できません」。notice は「通知、お知らせ」で short notice は「直前のご連絡」。absence without notice は「無断欠席」、つまりは“ノーショー”ですね。without previous notice は「事前通告なしに」となります。Cancellation without previous notice? No way!「いきなりキャンセルだって? そりゃないよ!」
●fire station/police station/nuclear power station/TV station
station はふつうは「駅」ですが「公益事業所」の意味も含んでいます。fire station「消防署」、police station「警察署」、nuclear power station「原子力発電所」などの例ですね。また TV station「テレビ局」とも言いますね。gas station「給油所」という言い方は日本でもおなじみです。
●job interview
I feel nervous about a job interview of tomorrow.「明日の就職面接に緊張してるよ」。インタビューは、記者の取材だけではなく「面接」の意味もあり、job interview は「就職面接」になります。
ついでにここで、アメリカの履歴書 resume(発音はレジュメイ。resume はリポートなどの摘要のことも言います)と日本の履歴書の違いをご紹介しておきましょう。
アメリカには市販の履歴書はなく、自分でタイプアップします(手書きはあり得ません)。履歴書に年齢や性別の記載や、写真貼付の必要もありません。もちろん既婚未婚とか人種、宗教、家族、信条なども問われません。採用側がこれらの記載や顔写真を求めることは違法になります。多民族国家で人権を尊重するアメリカならではの、人種、性、年齢、信条差別への配慮です。
resume には志望職種のほか、職歴・学歴を“新しいものから遡って”書きます。ほかにボランティアとか社会的活動の実績、仕事上のスキル(コンピュータ、語学、資格など)の記載がチェックポイントになります。最後に、reference「照会先」(前職や最終学歴校などへの信用照会用)を記入します。
この resume に cover letter「応募趣旨」を添付して応募することになります。この cover letter で、自己紹介・自己PR、志望動機などをアピールするのです。書類選考の際、採用側はこの cover letter を重視して面接するかどうかを決定します。
いかがですか? アメリカの履歴書は、本人の能力・ポテンシャル(潜在能力)にのみ焦点を当てて評価するわけです。日本の履歴書と比べるとはるかに実質的・合理的だと思いませんか。手書きの字がていねいかどうかとか、写真は正面向いて笑いすぎていないかどうかとか、現在のことは後にして過去の経歴から書かせる日本の履歴書……ビジネス文書を手書きする時代でもないのに、履歴書の最後の仕上げで書き損じてため息をついている応募者がお気の毒に思います。履歴書も“構造改革”が必要じゃないのかな?……