つなぎの英語 ~NY NY 10016~

旅するように生活したニューヨーク。このまちで使い慣れた英語表現を紹介しながら、「NY的なるもの」への熱い想いを綴ります。

ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 35

2005-11-27 21:35:24 | ニューヨーク
 柊さん、コメントありがとうございます。大変うれしいですね。今後も、長いお付き合いをお願いしますね。あ、シカゴ・ホワイトソックス、ワールド・チャンピオンおめでとうございます。私はニューヨークですからヤンキースを応援していましたけど(ついでに松井も応援!)。
 
 最近、”オフ会”でも、この塾に新しい読者が加わってくれました。素敵な女性で、私のテニス友だちで Chiaki さんと言います。彼女が励まして(おだてて)くれたお礼(?)と歓迎の意味で、勝手ですが、彼女をモチーフにストーリーをつくってみました。怒られるかな?……

●breathtaking

 Chiaki is a breathtaking beautiful lady. I fell in love with her breathlessly at first sight.「千晶は息をのむほど美しい。初めて会ってことばもなく恋に落ちてしまった」。breath は「息(すること)」で、breathtaking「息を奪う=息をのむ」。breathlessly は「息をつけない=ことばを失う」という感じ。

●so touching

 Since I met her, everything I saw in this world turned to be so touching for me.「彼女と会って以来、この世界で目にするものすべてが美しい」。ぞっこんのようです。touching は「心に触れて感じる=感動的な」の意味になります。これが、touchy となると「敏感な」が転じて「(問題や事態が)微妙な、きわどい」になります。It's something touchy love, isn't it?「それって、ちょっと微妙な恋じゃん?」。

●I'm in the pink.

 I'm eagerly looking forward to playing tennis with her, I'm in the pink!「彼女とテニスするのが待ち遠しいんだ。絶好調だし」。I'm in the pink. は「体調が絶好調」のことを言います。in the pink と言ってもいやらしい意味はありませんよ。I'm physically fit. とか、I'm in good shape. も同じ意味です。

●somehow

 But somehow, I must try to date with her.「でも、なんとかして彼女とデートしなくちゃ」。こういう somehow とかはまさに“つなぎの英語”、覚えるとどんどん使えますね。

●whatsoever

 Do you think there is any chance of dating with her, whatsoever?「ねぇ、彼女とデートするチャンスあるかなぁ」。whatsoever は分解すると what-so-ever で、whatever の強調になります。「いったい全体……」という感じで、これも使い慣れると“つなぎの英語”っぽくなります。

●The bell is ringing.

 その彼女のほうにも気を引くそぶりがあれば、Yeah!, the bell is ringing.「ワオ! 彼女も気があるみたい!」。The bell is ringing. はふつうドアの呼び鈴、または電話のベルがなっていることで「あ、お客さんだ」「電話だ」です。ここではもちろん、彼女も「その気」ということになります。

●The chances are ...

 The chances are ... she may be in love with me, too.「もしかして……彼女もぼくに恋してるんだ」。この The chances are ... も英語的な表現ですよね。これが The chances are against me. だと「形勢不利」。I have no chance.「勝ち目なし」、even chance「五分五分」となります。また、by chance「偶然に」、No chance!「そんなはずはない!」となります。
 恋の歌によくこの chance が出てくると思いませんか? ♪The chances are, the chances are ...
 では私は、I will watch my chance.「時が熟するのを待とう」。





ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 34

2005-11-21 15:38:27 | ニューヨーク
 またまた更新が遅くなりました。ごめんなさい。でも、たまにでも訪問していただける方がいるものと信じて、黙々とでも続けることにします。

 野球のときに取り上げましたが、日本でカタカナで表現される英語は、基本的には日本語だと思っていたほうがいいかもしれません。たとえば、いまはもう化石化したようですが、かつての“こギャル”のルーズソックスは本当は loose socks(ルースソックス)、これもたちまち日本語化した(?)リラクゼーションは relaxation(リラクセーション)だと思いますが……まぁ、あえて目くじらを立てるほどのことではありませんけど。

 ルーズと発音すると lose「失くする」意味です。だぶだぶのセーターなら loose sweater、ほどいた髪なら loose hair、いずれも“ルース”と濁りませんからね。むかしからスムーズ smooth「なめらかな」をスムースとした誤用もありますね。日本人の英語力をめぐる論議で、こうしたいい加減な英語を普及させている元凶はマスコミではないかと私は思っています。

 さて今回は、なるほど英語だとこうなる、という表現を集めてみました。

●5 days a week

 Nine to Five は日本でも「9時5時」、就業時間のこと。では「週休2日」は英語だと? 5 days a week「週5日(勤務)」と働くことのほうを強調します。なんとなく英語は「働きたくないけど、5日は働かなくてはいけない」というニュアンスがある?(日本は、働くことが前提で、2日休めるって感じ)

●door to door

 How long does it take to commute?「通勤時間どれくらい?」に答えるとき、It takes about an hour.「1時間くらい」でいいのですが、About an hour, door to door.「家を出てから会社に着くまで約1時間」と言えば、よりはっきりしますね。door to door、玄関から玄関まで実質1時間、となります。

●die hard

 もう古い話になりましたが、ブルース・ウィリス主演映画「Die Hard」でこの言い方も日本に定着しました。die hard「なかなか死なない」つまり「しぶとい」こと。アメリカの乾電池の商品名に Die Hard というのがあります。ついでに、乾電池は battery で、電球は bulb(球根の形から)です。

●bun

 日本でパンはパンの総称で、ポルトガル語が語源ですが、アメリカでパンと言っても通じません。英語だと bread(冠詞は付かず複数形にもなりません)。この bread は通常、食パンを指して言うようです。パンの種類はいろいろ、アメリカで特徴的なものを上げると、ホットドッグ用のものは roll、ハンバーガー用は bun(発音はバン)、スープやサラダに付いてくる棒状のものを breadstick と呼んでいます。

●D.U.I.

 アメリカのテレビニュースで D.U.I. ということばが頻繁に出てきて、なんの略だろうと思って調べたら、Driving Under the Influence「酒気帯び運転」でした。
 ついでに traffic violation「交通違反」、「飲酒運転」drunk driving、「速度違反」speeding、「無免許運転」unlicensed driving、「信号無視」driving against the red light、「ひき逃げ」hit and run などとなります。
 歩行者用交通信号は、赤は DON'T WALK、青(グリーン)は WALK のサインが点灯します。赤だからといって走り出してはいけません(Don't walk, run!……冗談デス)。