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つなぎの英語 ~NY NY 10016~

旅するように生活したニューヨーク。このまちで使い慣れた英語表現を紹介しながら、「NY的なるもの」への熱い想いを綴ります。

ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 107

2007-09-23 18:29:03 | ニューヨーク
 簡単表現は極めれば、“感嘆”表現に通じます。また、命令・警句・警告・禁句のようなものも、ワンワードで相手にその意図を的確に伝えるという意味で、簡単表現の極まりとも言えます。今回はそんな表現を集めてみました。

●Oh, my! / Oh, boy! / Oh, man! / Gee! / My goodness! / Oh, dear! / Dear, dear! / Oh, my God! / Gosh! / Good grief!

 「まぁ!」「おやおや!」「ありゃ!」「これはまた!」「やれやれ!」「なむさん!」……日本語でもいろいろな感嘆詞が使われますね。英語でよく聞く表現をみましょう。

 Oh, my! は Oh, my God! の略でしょうね。Oh, my goodness! もそれに近い表現。Oh, boy! は「やれやれ、この子は!」みたいでしょうね。Oh, man! は「こいつ!」かな。Oh, dear! や Dear, dear! は「あんたねぇ~(あきれた)」という感じ。

 Gee! はたぶん God の G じゃないかな。Gosh! も元は God! のようです。なお、Oh, my God! は「神様!」ですが、宗教的な感覚が強いのだそうで、日本人はあまり使わないほうが無難だそうです。

 Good grief!「やれやれ、なんてこった」のgrief はもともと「悲嘆、憂き目」という意味ですが、わりとよく聞きます。私自身もつい Good grief! なんてため息することが多い……はは、そこまで英語感覚ではないんですが。

●Next!

 ニューヨークの郵便局や銀行、ドラッグストアなどで窓口の順番待ちしていると、窓口係員から、Next!「次(の人)!」と“号令”をかけられます。アメリカ生活を始めた日本人はたいてい、そのぶっきらぼうな言い方に驚きますね(最近はだいぶ顧客サービス意識も高まってきて、"Next, please!" とか、柔らかな呼び方に変わってきてはいるようですが)。

 こうしたサービスに従事する係員はもともとバカていねいじゃないですから、慣れてくると逆に、日本のていねいさが慇懃無礼っぽくて鼻につくようなところもありますけど。そっけなかろうが愛想よかろうが、要は、的確なサービスを受けられるほうがいいと思っています。

●Move!

 これは以前、何回目かで出てきましたね。人込みでなかなか前へ進めないとき、後ろにいる連中から前のほうの連中に対して、Move!「どんどん進んでよ!」と声がかかります。交通整理の警官が交差点で渋滞している車に Move! とか。

 あ、ついでに、ニューヨークの歩行者用交通信号は文字信号で、Walk「歩け(青)」と Don't walk「歩くな(赤)」です。Don't walk のサインに走り出す人もいたりして……はは、冗談です。なお、黄信号はなく、代わりに Walk のサインが点滅します。

●Freeze! / Duck! / Get down! / On your knees! / Face the wall!

 Freeze! ……これはもう有名になりましたね。Freeze! の意味が分からないで日本人留学生が撃たれたという事件がありました。freeze は「凍る」で「凍りついたように動くな!」の意味になります。そういう場面に出くわしたら要注意です。間違ってもタバコを一服などと内ポケットに手を伸ばしてはいけません。銃で反撃するつもりかと思われて撃たれます。

 文字通り命にかかわる(?)サバイバル英語になってきました。ついでに Duck!「かがめ!」、Get down!「伏せろ!」も覚えましょう。

 Duck はボクシング用語のダッキング(相手のパンチを避けてかかむテクニック)と共通です。On your knees! は「ひざまずけ!」、Face the wall!「壁に向かって立て!」…… You are under arrest.「逮捕する」……はは、だんだん犯罪者に仕立てられそう。

 こういう表現はこちらから言うことはないでしょうが、聞き取れないと、万一のときに危険ですよね。




ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 106

2007-09-16 14:23:01 | ニューヨーク
 しばらくご無沙汰してしまいました。ちょっと仕事が忙しかったもので、つい怠けてしまいました。ごめんなさいね。でも、無理しないほうが続くと思いますから、読んでくださるみなさん、お気楽にどうぞ。

 仕事がら取材・インタビュー経験は少なくないのですが、英語でのそれは意外と楽でしたね。取材では、基本的には、準備しておいた質問をどんどん相手にぶつければいいわけです。多少話が横道にそれて新しい質問を考えなければならないこともありますが、いったん質問してしまえば、あとはしばらく答えを聞く役で、新たな質問を考える余裕もできます。

 日常会話でも質問は会話のきっかけになりますし、英会話上達のきっかけにもなるはず。逆に、相手の質問に英語で答えられるようになれば、英語力としては相当なレベルでしょう。

 今回は試しに、How だけを使った質問のヴァリエーションをみましょう。取材とかインタビューとかではなくても、話を「つなぐ」のに質問は大事ですもんね。話の「つなぎ」に困ったときの参考に、以下は、How ひとつでこんなに質問(会話のキャッチボール)ができますよ、という例で、まさに「つなぎの英語」です。

●How often?

 初対面の人との会話のなかで趣味を聞きます。What's your hobby? ……相手が、I play tennis. と言ったら、 How often?「どれくらの頻度で?」と口を挟みましょう。How often do you play tennis? がきちんとした言い方ですが、How often? と、さりげなく質問です。

●How long? / That long? / How short?

 相手が、Once a week. On Sunday(s).「週に一度、日曜に」と答えたら、How long? とまた口を挟みます。「何時間くらいやるの?」と聞いたわけです。Four hours in the morning, usually.「いつもは午前中の4時間ですね」と相手。
 おやおや、4時間とは長い。That long?「そんなに長時間も?」とあなた。相手、We have a short break.「少し休憩も入れるけど」。そこであなた、How short?「少しってどれくらい?」……というふうに会話がつながります。

●How early? / How late? / How come?

 相手、I get up early in the morning I play tennis.「テニスの朝は早起きなんです」。すかさずあなた、How early?「どのくらい早いの?」と聞きましょう。How early do you get up? の略です。
 相手、Five. But I couldn't do it this morning. I went to bed late last night.「5時。でも今朝は起きられなかった。昨日の夜、遅く寝たから」。はいはい、であなたの番、How late?「どれくらい遅く(寝たの)?」……で、答えによっては That late?「そんなに遅く?」、How come?「いったいどうして?」。

 あえて質問マニア、詮索好きになってみましょう。

●How far? / How fast?

 But I could get there on time. My house is not far from the tennis club.「でも、ちゃんと時間どおり着いた。ぼくんちはテニスクラブからそう遠くないから」。How far?「どれくらいの距離?」。Just 10 minutes walk. But I tried to walk fast today.「歩いてちょうど10分。でも今日は早く歩いたから」。

 How fast?「どれくらい早く?」……はは、そろそろ相手も怒り出すかな?

●How slow? / How soon? / You went too far!

 Hey! You're pushing me! Take it slow.「もしもし、しつこいみたい。焦らないでよ(ゆっくりいこうぜ)。ったら、あなた、How slow?「どれくらいゆっくり?」。(相手、不機嫌な表情ですが)You'll see soon.「いまにわかるさ」。

 How soon?「いまにって?」……相手もついに怒り出すのでありました。
 ついに相手、You went too far!「やりすぎだよ!」…… How far? ……もうやめておきましょう。ははは、相手が泣き出しました。質問責めもやりすぎにはご注意。

 How ...? 以外に What ...? Why ...? などでもいろいろ応用活用も可。適度にお試しくださいね。




ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 105

2007-08-26 19:13:51 | ニューヨーク
 簡略表現集、もう少し続けます。
 手抜き表現だと言えないこともないのですが、日常会話は簡易表現のやりとりでいっぱいです。実際の会話というのは、お互い状況が分かり合って進行するケースがほとんどで、いちいち状況を説明しなくてすむから簡略形が活躍して当然です。慣れておくだけでもいいと思います。もちろん、正しい表現も併せて確認しておけば完璧ですけど。

●May I? / Can I?

 May I use this pen?「このペン使っていい?」の場合、目の前のペンを手にして、あるいは指さして尋ねるわけですから、May I? だけで十分通じることになります。
 それが恋人同士、いい雰囲気になって彼と彼女の顔が近づいて……彼、May I? だと、May I kiss you?「キスしていい?」ということになりそうですね(あ、このケースは断らなくてもいいのかな)。そんなとき、Yes, you may.「よろしい」と言いそうなのは「ローマの休日」のオードリー・ヘップバーン。Yes, you may. は文語的で格式張った表現です。

 許可・同意を求めるときは May I? のほかに Can I? も使えます。バーカウンターで空いたグラスを手にしてバーテンダーに Can I? は「もう一杯くれる?」Can I have another one? になります。

●Will you? / Would you?

 今度は相手になにかしてほしいというとき。Will you? またはそのていねいな言い方の Would you? が使えます。Will you? は「お願いね」という感じ。

 Will you (pass me the salt)?「お塩、取ってくれる?」は食卓の会話。Would you? の場合、Would you, please? というふうに please を添えるケースが多いですね。これをきちんと言うと、Would you please do me a favor?「ちょっと頼まれてほしいんですけど」、覚えておきたい表現です。

●Unbelievable!

 簡単表現は感嘆表現に通ずる……代表的な例として、「まさか!」の表現をいくつか。Unbelievable!「信じられない!」“アンビリーバボー”とかテレビ番組にあるんでしたっけ? よくふざけて“アン信じラブル”とか言いませんでした? It is unbelievable. が正確な表現ですが、この unbelievable だけで感嘆の表現になります。

●Impossible!

 「あり得ない!」は Impossible! ですね。It is impossible to happen. が Impossible! の一言で表現できます。なにか事件があって、信じられないけど、事実は小説よりも奇なり、のケース。

 なお、Mission Impossible は昔、テレビドラマ「スパイ大作戦」で人気を博し、その後、原題で豪華キャストの映画シリーズにもなっていますね。impossible「遂行不可能な」mission「使命」をやり遂げる隠密チームでし。

●It can't be!

 これも「あり得ない!」です。It can't be possible. あるいは It can't be true. を縮めたもので、「そんなはずがない!」「そんなバカな!」みたいな使い方で、予想外なことが現実に起こったときに使います。

 What time is it now?「いま何時?」It's twelve noon.「お昼だよ」→ It can't be!「え! もう?」。

●No, not again!

 「んもう、やめてよ」というときは No, not again! がぴったり。ちょっと古い話題かもしれませんが、寅さんがまた恋に落ちたらしいという噂を聞いたオイチャン、思わず英語で、No, not again! と嘆く……そういうシーンは「男はつらいよ」にはもちろんありませんでしたが、英語版ならこういうセリフになるでしょう。




ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 104

2007-08-19 17:03:21 | ニューヨーク
 簡単・簡略英語シリーズ、いかがですか。私自身もこうした表現を改めて見直しているわけですが、要領が分かってくると本当に使いでがあります。何度も言いましたが、こうした表現は英語会話として完璧ですし、キャッチボールのように会話がイキイキしてきます。

●Listen.

 相手に話しかけるとき、相手の注意を引くつもりで「あのね」って言いますね。英語だとこれに当たるのは Listen. という命令形です。正確に言うと Listen to me. ですが、聞いて、というほど強い意味はなく、「あのね(聞いてね)」という感じになります。軽い話題でも重い話題でも、声の調子を変えることで対応できます。Listen. I have something to talk to you.「あのね。話したいことがあるの」。

 なお、listen と hear の使い方の違いは、listen が「(意志的に)聞く」、hear が「(自然に)聞こえてくる」というふうに覚えておくといいでしょう。

●Look.

 Listen. と似ていて、やはり「ねぇ、ねぇ」と、ちょっと相手の注意を引きたいとき Look. も使えます。もとは Look at me. でしょうが、こっちを見て、というほど具体的な意味はなく、ちょっとこっちに注意を向けて……「ねぇ、ねぇ」という感じ。

 Look. Can you believe what I saw yesterday?「ねぇ、ねぇ。昨日あたしが見たこと信じられる?」。おやおや、なにを見たんでしょうね。
 なお、look と see の使い方についてですが、look は at などをともなって「(意志的に)見る」、see は「(自然に)目に入ってくる」感じ。

●Quickly.

 この前 To make a long story short, ...「(長い話を)かいつまんで話すと、……」をやりました。これをもっと“かいつまむ”と、Quickly. だけでオーケイ。「手っ取り早く」です。Quickly. What's your point?「ほらぁ、早く。なにが言いたいの?」……かなり気が短い人みたいですけど。

●Stop it.

 「飽きた」も前にも出ましたが、I'm tired. でしたね。飽きちゃって「あ~あ、うんざり」、「やめてよ~、もう」なら、Stop it. と言えばいいです。冗談はやめてよとか聞き飽きたというわけで、“やめてよ”の意味はもちろん含まれますが「あきれた」というほうのニュアンスが強い表現です。そんな感情を態度で表しながら、スタ~ピッ(ト)てな感じで発音します。

●You mind?

 タバコを吸いたいとき、隣りの人に吸っていいかどうか聞く、Would you mind if I smoke?「タバコを吸っていいですか?」(タバコの煙を気にしますか?)はエチケットとして覚えておきましょう、と英会話のテキストにはよく出てきます。ところが昨今では、Yes, I do!「ダ~メ!(タバコの煙を気にします)」という答えを予期しておかないといけません。もうアメリカでは喫煙はエチケットの問題ではないんです。

 mind は「気にする」ですから、答えの Yes/No のほうは日本語感覚と逆になることにくれぐれも注意。Yes, I do! は Yes, I mind. のことですから「はい、気にします、ダ~メ!」です。

 この Would you mind ...? を略してよく、You mind? だけですませるシーンもよくあります。たとえば映画館のなかで、座っている人の横の空いている席を指さして You mind? ですと「その席、空いてる? 座っていい?」Would you mind if I take the seat? ということ。

 憎からず想う人から、Would you mind if I am in love with you? ……さぁ、なんて返事しますか?




ニューヨーク・スタイル「つなぎの英語」NO. 103

2007-08-12 18:48:39 | ニューヨーク
 夏真っ盛りですね。夏休み中の人もそうでない人も、お元気でしょうか。今年の夏はまたさらに暑いみたいですけど、地球温暖化傾向と関係があるんでしょうか。こんな調子で徐々に毎年夏はより暑くなっていくんでしょうか。
 まぁ、とりあえずは自衛策を……お互い夏ばてには気をつけましょうね。

 さて、前回は“挨拶”、それも会ったときの挨拶の簡易表現でしたね。今回は別れるとき(また近いうちに会うという軽い別れ)を見てみましょう。別れるときの一言であなたを印象づけられます。

●Bye now!

 前回、会ったときの Hi, there! の there を紹介しましたが、Bye now! の now もその手。Bye! だけだと「さよなら!」ですが、Bye now! だと「それじゃ、さよなら!」という雰囲気が出せます。

●See you!

 See you again! は「また会いましょう!」ですね。もっとていねいだと I'll see you again. です。簡単に See you! だと「じゃ、また!」といった感じ。今度パーティで……というように、次に会う場所とか時間が分かっているときは、See you then!「そのときにね!(パーティでね)」とか、See you later!「あとで会いましょう」。See you in my dream. は「夢で会いましょう」は……恋人同士の挨拶。

●Take care! / You, too!

 Take care! は、Take care of yourself.「お大事に」ですが、さよなら代わり、「ご機嫌よう」にもなります。Take care! と言われたときのお返しは、You, too! または The same to you!「あなたもね!」。

●I'm leaving. / I've got to go.

 「もう行くね、じゃあね」なら、I'm leaving. で「行かなくちゃ、じゃあね」だったら I've got to go.(発音はアィヴ・ガットゥゴウ)……これは I have to go.「行かなくては」よりも口語的になります。

●Come again!

 Come again!「また来てね」も軽い別れの挨拶。こういう感覚は日本語とまったく同じですから、言い方の表情も同じように添えましょう。Come to see me, again!「また来て!(私に逢いに)」。

●Good luck! / Take it easy. / Easy!

 日本語だとさよなら代わりに「じゃあね、がんばってね」ということも多いんですが、英語だとこれは Good luck! です。明日はテニスのゲームがあるとか試験があるという友だちには、Good luck!

 Take it easy.「ま、気楽にね、じゃあね」も別れ際によく聞きます。Easy! だけでも結構。Good luck! と同じような使い方ですが、これも日本語だと「がんばって」というシーンで使われるみたい。

●Keep in touch!

 相手と当分会えないという別れなら、Keep in touch!「連絡してね!」もさよなら代わり。Keep in touch with me.「私に連絡して」、または We'll keep in touch.「お互い連絡取り合いましょう」。

●Be well, be happy!

 日本語の「ご機嫌よう」は品があります。英語なら Be well, be happy! かな。Be well, be happy! とセットにしてやや気取った雰囲気。さて今回はこれで。Be well, be happy and enjoy your summer!