むかしむかし、小西得郎というNHKのプロ野球解説者がいました。私が子どものころよく、ラジオのプロ野球中継でその名調子を聞いたものです(はい、私の年齢がだいたいわかりますね)。
”ウィキペディア”Wikipedia で小西得郎さんを調べたら、次のようにありました。
「1950年代後半からNHKでプロ野球中継の解説者として活躍し、『まぁ、なんと申しましょうか』というおなじみの台詞と、志村正順アナウンサーとの名調子でファンからの絶大なる信頼を集めた」
「1955年6月7日の後楽園球場での巨人対中日戦で巨人の打者・藤尾茂が杉下茂の内角への鋭いシュートを股間に受けた際に、『なんとこともあろうに藤尾のキ…』とうっかり放送禁止用語を喋りそうになって言葉に詰まった志村アナウンサーを尻目に、『まぁ、なんと申しましょうか…藤尾君のいまの痛さばかりはご婦人方には絶対にお分かりになられない痛みでして』の名言でその場をつないだ逸話も有名」
この『まぁ、なんと申しましょうか』(おっとり、間のびした調子で言います)はまさに話の”つなぎ”ですが、これを英語で言うと、Well, what should I say ...でしょうね。
さて、この Well, what should I say ... で本題に戻ります。
“あいづち”や“合いの手”もまた、有力なコミュニケーションの道具。会話のキャッチボールをスムーズにする“つなぎ”でもあります。欧米人の会話を聞いていると、このあいづち・合いの手がバラエティ(念のため、発音はヴァライアティ)に富んでいることに気がつきます。今回はそうした英語でのあいづち・合いの手の表現集です。
●What would you say ...
前出のように、What should I say ... は「なんと言うべきかなぁ」で、ことばに詰まったとき合いの手のようにつなぎに挟みます。同じように、What would you say ...「(こんなときあなたなら)なんと言いますかねぇ」もよく使います。疑問文というわけでもなく自問自答的なつなぎのことばです。
●I see. / Uh-huh. / Oh, yeah?
あいづちと言えば、I see.「なるほど」「ハイハイ」(ハイは一つでいい!)。see のほうを強く発音すると「あぁ、そういうことか」と、とくに納得する表現になります。くだけた言い方だと、Uh-huh.(発音はアーハー)「うんうん」、Oh, yeah?(発音はオ~イエア)「あ~、そう?」とかもありますね。
●It is. / Yes, it really is. / Me, too. / So do I / Neither do I.
It is beautiful.「まぁきれい」に対して、It is.「そうですね」、「えぇ、ほんとうにそうですね」は Yes, it really is. となります。
なお、Is it? と答えると「そう?(きれい?)」ということ。Your eyes are so beautiful. に「そうかしら?」と答える場合は、Are they? と複数形(eyes に対応)になることに注意。そういう単複の変化がとっさにはむずかしいところですが。
I like it.「それ、好き」に対して、Me, too.「私も(好き)」。I play tennis.「テニスするのよ」に対して、So do I.「私もするの」…… do と I の位置が逆になることで do (play) が強調されます。I don't play tennis.「テニスしないよ」に対して「私もしない」なら、Neither do I. です。
●Not necessarily so. / Not always.
曖昧に否定する合いの手に、Not necessarily so.「そうでもないんだなぁ」があります。Not always. もその手。Are you going to marry her?「彼女と結婚するの?」…… Not necessarily so. Time will tell.「成り行き次第かな(時のみぞ知る)」。
●I'm with you. / I'm on your side.
相手の考えや話に積極的に同意・肯定するときは、I'm with you. や、I'm on your side. が洒落ています。いずれも「あなたとともに私はある、私はあなたの側に立つ」となります。
この二つはさらに愛情の表現(男女間だけではなく親子、親友など広く)でも使えます。I love you. ばかりでは食傷気味という方、たまには I'm with you, always. と変化球で迫ってみてはいかがでしょう。




”ウィキペディア”Wikipedia で小西得郎さんを調べたら、次のようにありました。
「1950年代後半からNHKでプロ野球中継の解説者として活躍し、『まぁ、なんと申しましょうか』というおなじみの台詞と、志村正順アナウンサーとの名調子でファンからの絶大なる信頼を集めた」
「1955年6月7日の後楽園球場での巨人対中日戦で巨人の打者・藤尾茂が杉下茂の内角への鋭いシュートを股間に受けた際に、『なんとこともあろうに藤尾のキ…』とうっかり放送禁止用語を喋りそうになって言葉に詰まった志村アナウンサーを尻目に、『まぁ、なんと申しましょうか…藤尾君のいまの痛さばかりはご婦人方には絶対にお分かりになられない痛みでして』の名言でその場をつないだ逸話も有名」
この『まぁ、なんと申しましょうか』(おっとり、間のびした調子で言います)はまさに話の”つなぎ”ですが、これを英語で言うと、Well, what should I say ...でしょうね。
さて、この Well, what should I say ... で本題に戻ります。
“あいづち”や“合いの手”もまた、有力なコミュニケーションの道具。会話のキャッチボールをスムーズにする“つなぎ”でもあります。欧米人の会話を聞いていると、このあいづち・合いの手がバラエティ(念のため、発音はヴァライアティ)に富んでいることに気がつきます。今回はそうした英語でのあいづち・合いの手の表現集です。
●What would you say ...
前出のように、What should I say ... は「なんと言うべきかなぁ」で、ことばに詰まったとき合いの手のようにつなぎに挟みます。同じように、What would you say ...「(こんなときあなたなら)なんと言いますかねぇ」もよく使います。疑問文というわけでもなく自問自答的なつなぎのことばです。
●I see. / Uh-huh. / Oh, yeah?
あいづちと言えば、I see.「なるほど」「ハイハイ」(ハイは一つでいい!)。see のほうを強く発音すると「あぁ、そういうことか」と、とくに納得する表現になります。くだけた言い方だと、Uh-huh.(発音はアーハー)「うんうん」、Oh, yeah?(発音はオ~イエア)「あ~、そう?」とかもありますね。
●It is. / Yes, it really is. / Me, too. / So do I / Neither do I.
It is beautiful.「まぁきれい」に対して、It is.「そうですね」、「えぇ、ほんとうにそうですね」は Yes, it really is. となります。
なお、Is it? と答えると「そう?(きれい?)」ということ。Your eyes are so beautiful. に「そうかしら?」と答える場合は、Are they? と複数形(eyes に対応)になることに注意。そういう単複の変化がとっさにはむずかしいところですが。
I like it.「それ、好き」に対して、Me, too.「私も(好き)」。I play tennis.「テニスするのよ」に対して、So do I.「私もするの」…… do と I の位置が逆になることで do (play) が強調されます。I don't play tennis.「テニスしないよ」に対して「私もしない」なら、Neither do I. です。
●Not necessarily so. / Not always.
曖昧に否定する合いの手に、Not necessarily so.「そうでもないんだなぁ」があります。Not always. もその手。Are you going to marry her?「彼女と結婚するの?」…… Not necessarily so. Time will tell.「成り行き次第かな(時のみぞ知る)」。
●I'm with you. / I'm on your side.
相手の考えや話に積極的に同意・肯定するときは、I'm with you. や、I'm on your side. が洒落ています。いずれも「あなたとともに私はある、私はあなたの側に立つ」となります。
この二つはさらに愛情の表現(男女間だけではなく親子、親友など広く)でも使えます。I love you. ばかりでは食傷気味という方、たまには I'm with you, always. と変化球で迫ってみてはいかがでしょう。



