涙と笑いのHIV奮闘記III

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
日に日に進行する物忘れとも戦っています。

京都国立博物館で

2018-01-07 19:30:00 | 美術館・博物館

さて、京都国立博物館に到着です。

立派な門松。

明治古都館。

そこにトラりん登場。

職員さんとじゃれあっています。

平成知新館に入ってゆきます。

館内にトラりんのパンフレット。
へ~本名は虎形琳ノ丞なのか。

twitterもやっていて(@TORARINOFFICIAL)、ブログ(http://torarin.jp/blog)もやっているそうですよ!


 

さて、まずは新春特集展示の「京博のお正月 いぬづくし ー干支を愛でるー」へ。

りっぱなちらしです。

 社会性が高い犬は、古くから人間に愛されてきました。やはり猟犬としてのかかわりが古く、
『播磨国風土記』には麻奈志漏(まなしろ)という応神天皇の猟犬の話が出てきます。

 その一方で、愛玩犬 特に、小型室内愛玩犬として狆(ちん)と呼ばれた一類があります。
現在では白黒の長毛で鼻がくしゃっとつまった(短吻種と言います)ジャパニーズ・チンと呼ばれる
日本原産の改良・固定種が狆とされています。

 狆の歴史は非常に古く、短吻種犬は、チベット原産で奈良時代には既に日本に伝わっていました。
しかし、江戸時代には、短吻種だけではなく、長吻種の日本テリアに近い姿のものも狆と呼ばれていました。

 古くからの犬と人とのかかわりに思いを馳せていただければ幸いです。

その次に特集展示「御所文化を受け継ぐー近世・近代の有職研究ー」


その他名品ギャラリーを。

日本の彫刻

 平成知新館の開館以来、彫刻展示室の顔となっていました金剛寺の大日如来と不動明王でしたが、安置する堂が修理を終えたため、国宝展を最後にお寺にもどりました。それにかわる新たな顔として、安祥寺の五智如来を一堂に展示いたします。平安時代初期・9世紀に製作された、現存最古の五智如来です。5躯がそろって展示されるのは、修理後初めてになります。

そういえば、奈良国博の金剛寺の降三世明王坐像はどうなっているのかな?
そう思ってHPでチェックすると、こちらも展示は終了していました。

狛犬と獅子の彫刻が多数出品されていました。

獅子と狛犬の違い、初めて知りました。これから注意してみてみよう。

 

梵音具

 仏教ではさまざまな楽器が用いられる。それらは仏教における鳴器ということから、「梵音具」と総称される。梵音具は仏教儀式の中で進行の区切りを付けリズムを整えたり、寺院での時間や外来者の来訪を告げたり、巡礼のさいに携えて鳴らしながら遊行をしたりと、さまざまな用途に用いられる。その材質としては、打てば澄んだ厳粛な音を発することから、青銅製であることが多い。ここでは鉦鼓(しょうこ)、鰐口(わにぐち)、錫杖(しゃくじょう)、磬(けい)といった、代表的な梵音具をご紹介する。

中国と琉球の漆芸

 日本には驚くほど多くの中国漆器が伝わります。鎌倉時代の禅文化の流入に伴って「唐物」として珍重され、大寺院や大名家の書院を飾り、また茶人たちに愛蔵されてきました。宋時代の無文漆器は、金属器や磁器を写した緊張感のある姿が魅力です。元時代から明時代に流行した彫漆は、何重にも塗った漆の層に鋭い刃物で迫力の文様を刻んでいます。精緻な螺鈿も発達しました。ほかにも鎗金、存星、箔絵などさまざまな技法があります。琉球では、中国の影響を色濃く受けながら、日本風の調度も作りました。日本人の異国への憧れを示す優品をどうぞお楽しみください。

東福寺の画僧・明兆とその周辺

 京都五山のひとつに数えられる東福寺には、南北朝から室町時代にかけて独自の活躍を見せた画僧がおりました。その代表的存在が吉山明兆(1352~1431)です。淡路島に生まれた彼は、東福寺の大道一以(同寺第28世)の勧めで上京し、禅を学びながら同寺で用いる仏画や頂相(禅僧の肖像画)などの制作に従事したことが知られています。また、明兆晩年期のことと思われますが、彼には霊彩や赤脚子という名の弟子がいたようです。おそらく彼らは明兆のもとで寺内に工房を構え、活動していたのでしょう。ここでは、明兆の代表作とともに霊彩の作品もご覧いただきます。

仙人大集合

仙人とは、人間界を離れて山中に住み、修業を通じて不老不死となって、さまざまな法術をあやつるとされる人のことです。中国の伝統宗教である道教において、理想的人物として重んじられました。
道教それ自体は日本で馴染み深いものとはいえませんが、お中元など道教由来の事象は意外に身近なところに存在しています。なかでも、長寿を願い、また長寿を祝う画題として、仙人は早くから造形化されてきました。特に近世以降は、仙人の姿を集めた図像集が出版・輸入されたことで、多くの仙人図が描かれるようになります。

中国の仙人たち

 人智を超えた仙術を駆使して天地を縦横に駆け回る仙人たち――。仏教や道教をもとにした神仙思想から生まれた中国の仙人たちは多士済々です。日本の七福神にも数えられる福禄寿(ふくろくじゅ)や人びとの苦しみを救済する呂洞賓(りょどうひん)はもちろん、八人の仙人が奇術によって海を渡る「八仙渡海(はっせんとかい)」など、彼らをめぐる物語は尽きることがありません。個性豊かな仙人たちを描くにあたり、中国の画人たちは想像力を膨らませ、福々しく愛嬌のある姿をつくりあげていきました。この展示室では、新年を迎えるにふさわしい、明時代から清時代にかけて描かれた中国の仙人図を展示いたします。幸せにあふれた仙人たちが発するオーラを感じとっていただければ幸いです。

全部見るともうおなかいっぱい。
ここだけで2時間半を使いました。

さて京都駅に行くことにしましょう。

正面、向かって右側に三十三間堂。
その前の道を隔てて見えているのが大根焚きの行われる法住寺。

正面に見えているのは南大門。

京都駅までは市バスです。
日・祝日には次々とバスがやってきます。

最初に来たバスは満員でしたが、あとに続いて3台のバス。

3台目のバスに乗り込むと余裕で座ることができました。

京都駅のみどりの窓口で、前回東京に出かけた時に忘れて行った乗車券の払い戻しをしてもらいました。
やたら時間がかかって、どうしたのかと思うと、クレジットカードで支払ったので、払い戻しはクレジットカードに戻す
(多分請求を取り消す)のだけれど、もう決済されているので。
いろいろ交渉して現金で戻してもらえました。

どうもクレジットカードで買うと、それを使ったJR会社でしか払い戻しができないけど、
現金で買っていれば、どこのJR会社でも払い戻しができるそうです。

もう外は暗くなってきました。

京都駅の南側でイルミネーションが行われていたのでちょっと寄り道。

イオンモールにもイルミネーション。

折角だからイオンモールに入ってみると、そこにスターウォーズの展示。

 

実はスターウォーズ、見たことが無いんですね。
なのでこれらが何かはわかりません。


京都文化博物館から京都国立博物館まで

2018-01-07 15:00:00 | 観光地

このあと京都国立博物館まで行きます。

三条通を歩いて京阪三条駅まで、そこから京阪電鉄で京阪七条駅まで。
そして徒歩で京都国立博物館まで。

三条通は先にも書いたように歩くと楽しいですよ。

チョコレート店。値段にびっくり。

におい袋店。
今年の干支にちなんだ匂い袋、匂い袋をしまう箱。

茶釜を売る店。

クラシカルな建物、SACRAビル。旧不動貯金銀行京都支店。

古い町屋を利用したPaul Smith。

日本最古の明治の洋風店舗併用住宅建築である旧家邊徳時計店。今はアパレルの店になっています。

京都にもかに道楽。

ここからちょっと寄り道してみます。寺町通りを南に。
直ぐ角には三嶋亭の本店。

この店の南側の路地を東に向かって新京極通に入って南へ。
一本目の路地を東に。突き当たったところにあるのが「山脇東洋解剖碑所在墓地」。

また南に向かってあるくと、右手に「モクモク」京都店。
三重県の伊賀にある「伊賀の里モクモク手作りファーム」が展開する農場レストランの京都店です。

また左折して、六角通を東に向かい、河原町通りを渡ります。
河原町通りを渡って少し北に向かい、一本目の路地、後藤象二郎寓居跡を東に。

高瀬川を渡って、

さらに進むと、左手にお好み焼き屋「山志づ」さん。
学生時代に時々訪れました。

さらに進むと先斗町通りでどん突き。そこには先斗町歌舞練場。
一昨年の年末の顔見世興行が行われたところですね。

そこから北へ抜けて突き当りに珉珉三条大橋店。
右に曲がると目の前に鴨川。京阪三条駅が川の向こうに。もうそこです。

珉珉の前にバイクが停まっていて、そこに犬がちょこんと。

三条大橋へ行く途中に弥次喜多像。

鴨川には沢山のユリカモメ(都鳥)。

三条大橋の上から歌舞練場。

京阪三条駅は地下です。
駅への階段を降りる途中にプレミアムカーの広告。

京阪七条へはどの列車でも行けるのですが、たまたま先発が特急。

プレミアムカーは一編成に一両だけ。

これって近鉄特急のアーバンライナーのデラックスシートとおなじ、一列+二列シートですね。

四条に停車し、五条駅を通過して次の駅が七条駅。

駅を上って七条通の東側。小さく智積院の山門が見えています。

市バスは次々とやってきますが、国立博物館は次のバス停。
歩いて向かいます。

途中に「うぞふすい」の「わらじや」。
多くの外国の人がその外観の写真を撮っています。

なんと「うぞふすい」は一人前6708円!
学生時代に一度だけ御呼ばれしたことがあります。でも実は自分はうなぎは苦手なんですよね。

来週法住寺で「大根焚き」。これも学生時代に1度だけ訪れたことがあります。

はい、あっという間に国立博物館に到着です。


京都文化博物館で「至宝をうつす展」

2018-01-07 12:00:00 | 美術館・博物館

 

 

今日の深夜、澄み切った空に月。

今日も朝から寒いもののいい天気。 

今京都文化博物館で「便利堂創業130周年記念『至宝をうつす』-文化財写真とコロタイプ複製のあゆみ」展が開催されています。

早速朝から出かけてきました。

奈良からだと近鉄電車で竹田駅まで、そこで京都市営地下鉄で烏丸御池駅まで。
そして歩いて5分程。

地下鉄の駅を上ろうとするといつもの出口が閉鎖されていて、御池通の北側へ出ざるを得ません。

文化博物館へ行く途中は歴史的な建造物がいろいろ。

みずほ銀行。

三条烏丸にこんな石碑。「京都市道路元標」。

この辺りはゆっくりと歩くといろいろな店があってたのしいですよ。

中京郵便局。

京都文化博物館。

京都文化博物館の南側は旧日本銀行京都支店です。

その中の天井。

実際の博物館は新しい建物です。

会場は4階展示室。
エレベーターで上がったところに大きな写真。

 わが国は先人たちの手によって伝えられた文化財―いわゆる「伝世品」が数多く遺されている国であり、その文化財の中には「日本書紀」や「源氏物語」などのように「写本」になって伝えられているものが少なからずあります。
 古代から長い年月にわたり、貴重な文字資料や優れた絵画作品は臨写や模写など人の手によって写しが作られてきましたが、写真技術が生まれた近代以降は、人の手がカメラに変わり、文化財はカメラによって写されることになります。
 撮影された文化財の象徴的な存在に法隆寺金堂壁画があります。昭和24年(1949)の不慮の火災で壁画が焼損したことから、その14年前(昭和10年・1935)に便利堂によって撮影された焼損前の壁画のガラス乾板は、その価値が評価されて国の重要文化財に指定されています。
 明治以降に写真技術を応用して生み出された技術にコロタイプがあります。コロタイプは撮影された写真を原版とする印刷技法で、自然な濃淡や階調の表現に優れており、国宝・重要文化財の絵画や書跡などの複製に利用され、文化財を後世に伝える役割を果たしています。 本展覧会では、明治20年(1887)に京都の地で創業し今年で130周年を迎える便利堂が手掛けてきた文化財写真撮影と複製の歴史をたどります。法隆寺金堂壁画や高松塚古墳の撮影の歴史を紹介し、また、便利堂が製作した文化財複製を展示します。

鑑賞ガイドが置いてありました。

 

展示は

序章 うつす文化
第一章 文化財の写真撮影とコロタイプ複製
第二章 よみがえる至宝ー法隆寺金堂壁画と高松塚古墳壁画
第三章 コロタイプによる文化財複製の活用
終章 コロタイプの明日

という形式になっています。

コロタイプって?ほとんど知識がなかたのですが、ある程度のことはわかる展示になっていて、
その技法を用いて再現された様々な絵が展示されています。

東洋の至宝とされた法隆寺金堂壁画が、その再現現場が展示され、金堂内部が再現されています。

白黒のコロタイプからカラーのコロタイプとなり、その両方が展示されています。

高松塚古墳壁画は、石室内部で作業をする便利堂の職員の姿も再現されています。

多くの貴重な古文書ー正倉院文書、御堂関白記、当時百合文書、
絵巻物ー鳥獣戯画、伴大納言絵詞、蒙古襲来絵詞、餓鬼草子、地獄草子なども展示。

そしてコロタイプで複製された文化財を使って再現された屏風。

今は尾形光琳の描いた風神雷神図と、酒井抱一の描いた夏秋草図は別々の屏風となっているのですが、
それが元通りに一対の屏風の表裏に張られています。

 

さて、ミュージアムショップで購入したのはこの2点。

まずは、コロタイプの説明を解説した本。

そして絵葉書集。立派な箱に入っています。

この後、2階の総合展示室で「祇園祭ー伯牙山の名宝ー」展と、「保存と修理の文化史」。

「保存と~」には四点の国宝と重要文化財が一点出展されています。

後期展示は2/14~3/4で、展示物の一部が入れ替え。
また国宝のほとんどは展示期間が異なっています。

さて、この後京都国立博物館へ。