涙と笑いのHIV奮闘記III

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
日に日に進行する物忘れとも戦っています。

ハンガリー国立歌劇場 ランメルモールのルチア

2017-11-12 22:00:00 | コンサート

一歩足を踏み入れると、

座席は3階席。

クロークに荷物を預け、エスカレーターで3階へ。

壁の隙間から

三階席からオーケストラピットと舞台。

音響効果に留意しているそうで、壁には様々な角度の反射材。

今日の演目はドニゼッティの「ランメルモールのルチア」というオペラ公演。

なんといってもベル・カントのディーバのグルヴェローバの最後の来日オペラ公演なのです。

思い起こせば、初めて彼女の声に触れたのはLDディスクでした。
エヴァーディング演出、サヴァリッシュ指揮、バイエルン国立影異常管弦楽団による「魔笛」。

大学を卒業した時に40日間ヨーロッパを一人旅したのですが、
ミュンヘンでたまたま観たオペラがこの「魔笛」でした。
その時の夜の女王は韓国のソプラノ歌手スミ・ジョーでした。

その後、同じモーツァルト作曲のオペラ「後宮からの誘拐」「ドンジョバンニ」で彼女の美声に夢中になりました。

バイトで稼いだ金を全部つぎ込んで、当時1曲で1万円を越すLDを買いあさりましたし、
彼女が来日すると東京であろうが聴きに行きました。

もうLDプレーヤーが故障してしまい、何十枚とあるLDはもう視聴できません。(涙)

その彼女の日本での最後のオペラ公演ですから行かねばなりませんが、
気づいた時には完売に近く、なんとか3階席のチケットが予約できたのです。

もしかしてもうあの美声を聴くことはできないのかと思っていたのですが、
いえいえ、あのクライマックスの狂乱の場、数あるアリアの中で再難局とも言われる10分を超える曲。
彼女の独擅場ですね。

しかし、彼女だけではなく他の出演者もなかなかよかった。

ルチアの恋人エドガルド役のペーテル・ヴァルツォー(テノール)
ルチアの兄エンリーコ役のゾルターン・ケレメン(バリトン)、
教育係のライモンド役のイシュトヴァーン・コヴァーチ(バス)、
エンリーコにルチアの婚約者にされ、のちにルチアに殺されるアルトゥーロ役の ゾルターン・メジュシ(テノール)

みなさん、声が美しくって。

久々にいい音楽を聴きました。

幸せな気持ちで帰宅です。

劇場からの土佐堀・肥後橋・阪神高速、大同生命ビル。

劇場内の灯り。

四橋筋のイルミネーション。

肥後橋からフェスティバルホール。