涙と笑いのHIV奮闘記III

自分とは無関係と思っていた病気の闘病を続けるオヤジの日記。
日に日に進行する物忘れとも戦っています。

京都文化博物館で「至宝をうつす展」

2018-01-07 12:00:00 | 美術館・博物館

 

 

今日の深夜、澄み切った空に月。

今日も朝から寒いもののいい天気。 

今京都文化博物館で「便利堂創業130周年記念『至宝をうつす』-文化財写真とコロタイプ複製のあゆみ」展が開催されています。

早速朝から出かけてきました。

奈良からだと近鉄電車で竹田駅まで、そこで京都市営地下鉄で烏丸御池駅まで。
そして歩いて5分程。

地下鉄の駅を上ろうとするといつもの出口が閉鎖されていて、御池通の北側へ出ざるを得ません。

文化博物館へ行く途中は歴史的な建造物がいろいろ。

みずほ銀行。

三条烏丸にこんな石碑。「京都市道路元標」。

この辺りはゆっくりと歩くといろいろな店があってたのしいですよ。

中京郵便局。

京都文化博物館。

京都文化博物館の南側は旧日本銀行京都支店です。

その中の天井。

実際の博物館は新しい建物です。

会場は4階展示室。
エレベーターで上がったところに大きな写真。

 わが国は先人たちの手によって伝えられた文化財―いわゆる「伝世品」が数多く遺されている国であり、その文化財の中には「日本書紀」や「源氏物語」などのように「写本」になって伝えられているものが少なからずあります。
 古代から長い年月にわたり、貴重な文字資料や優れた絵画作品は臨写や模写など人の手によって写しが作られてきましたが、写真技術が生まれた近代以降は、人の手がカメラに変わり、文化財はカメラによって写されることになります。
 撮影された文化財の象徴的な存在に法隆寺金堂壁画があります。昭和24年(1949)の不慮の火災で壁画が焼損したことから、その14年前(昭和10年・1935)に便利堂によって撮影された焼損前の壁画のガラス乾板は、その価値が評価されて国の重要文化財に指定されています。
 明治以降に写真技術を応用して生み出された技術にコロタイプがあります。コロタイプは撮影された写真を原版とする印刷技法で、自然な濃淡や階調の表現に優れており、国宝・重要文化財の絵画や書跡などの複製に利用され、文化財を後世に伝える役割を果たしています。 本展覧会では、明治20年(1887)に京都の地で創業し今年で130周年を迎える便利堂が手掛けてきた文化財写真撮影と複製の歴史をたどります。法隆寺金堂壁画や高松塚古墳の撮影の歴史を紹介し、また、便利堂が製作した文化財複製を展示します。

鑑賞ガイドが置いてありました。

 

展示は

序章 うつす文化
第一章 文化財の写真撮影とコロタイプ複製
第二章 よみがえる至宝ー法隆寺金堂壁画と高松塚古墳壁画
第三章 コロタイプによる文化財複製の活用
終章 コロタイプの明日

という形式になっています。

コロタイプって?ほとんど知識がなかたのですが、ある程度のことはわかる展示になっていて、
その技法を用いて再現された様々な絵が展示されています。

東洋の至宝とされた法隆寺金堂壁画が、その再現現場が展示され、金堂内部が再現されています。

白黒のコロタイプからカラーのコロタイプとなり、その両方が展示されています。

高松塚古墳壁画は、石室内部で作業をする便利堂の職員の姿も再現されています。

多くの貴重な古文書ー正倉院文書、御堂関白記、当時百合文書、
絵巻物ー鳥獣戯画、伴大納言絵詞、蒙古襲来絵詞、餓鬼草子、地獄草子なども展示。

そしてコロタイプで複製された文化財を使って再現された屏風。

今は尾形光琳の描いた風神雷神図と、酒井抱一の描いた夏秋草図は別々の屏風となっているのですが、
それが元通りに一対の屏風の表裏に張られています。

 

さて、ミュージアムショップで購入したのはこの2点。

まずは、コロタイプの説明を解説した本。

そして絵葉書集。立派な箱に入っています。

この後、2階の総合展示室で「祇園祭ー伯牙山の名宝ー」展と、「保存と修理の文化史」。

「保存と~」には四点の国宝と重要文化財が一点出展されています。

後期展示は2/14~3/4で、展示物の一部が入れ替え。
また国宝のほとんどは展示期間が異なっています。

さて、この後京都国立博物館へ。



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