読み終えた後、ただ悲しくて、泣いてしまった。
何気なくニュース番組を見ていた。
ちょうどオリンピックの最終予選前で、テレビで特集が組まれてる。
友達にも言われたけど、毎度毎度日本でやっているバレーボール。
ジャニーズとのセットも、バレー見始めた10年ほど前からずっとそうだったから、
もう抵抗とか全くない。
ぼぉっと見ていた映像のなかで、しかし、それを見て俺は凍ってしまった。
「17歳で全日本に選ばれていた選手が、4月17日に若干21歳にしてガンで死去」
横山友美佳さん。
親友だったという、全日本女子でもお馴染みの木村沙織が、涙を溢れさせていた。
木村沙織ってあんまり気持ちを表に出していくようには思っていなかったから、
衝撃的だった。
闘病生活の間に書いたという手記。
発売翌日の5月23日
売り切れていたり取り扱ってなかったりで、ようやく4軒目の紀伊国屋書店で買えた。
全日本に高校生で選ばれるような選手だもの
バレー漬けの生活だったのが、読んでいるだけで痛いほどわかる。
この年頃の子が、他の楽しみを抑えつけてスポーツだけに打ち込むのって、
大変だよね。
大変ってことばにすると、軽くなっちゃうなあ・・・
それでも、まだ自分で選んだ辛さでもあった。
なんでガンなんだろう
治療と再発を繰り返しながら、いつかはまたバレーをやれることを信じて。
ふつうの生活を送れることを信じて。
生きていけることを信じて。
読みすすめていくうち、次第に病状が悪くなっていくのが、胸につきささる。
横山友美佳さんはとても負けず嫌いだったようで、いくつもの壁を、
努力、努力、根性で越えてきた人だ。
でも、最後の壁は、高すぎた。
ふつうに生きていけるってすごいことだよって、読んだらきっと思う。
自殺なんかするんじゃない!って悲痛に書き記した筆者の想いが、心に痛い。
なんでまだ若いのに、どうしてまだこれから楽しいことが待っているはずなのに、
なんで・・・どうして・・・
そう思わずにいれやしない
朝起きて、眠い目こすって出勤して、眠気と戦いながらPCに向かって。
運動できる日は汗流して、飲み会では愚痴言い合ったりして。
休みの日はごろごろしたり、気の置けない仲間と遊んだり。
俺はもともと何気ない日常が大好き。
日常を守るために、がんばるべきところでがんばっている。
それが幸せなんだ。
ちっぽけだけどさ、でも今は、これでいいんだって思えるよ。
謹んで横山友美佳さんの御冥福をお祈り致します。
北京、めちゃくちゃ応援しなくっちゃね。