もう一つの「初代ゴジラ」上陸地
『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』のアカデミー賞・視覚効果賞受賞を記念して、「初代ゴジラ」の上陸地である大戸島のロケ地について紹介します。
ゴジラが上陸した大戸島のロケ地は、三重県鳥羽市石鏡町とされていますが、もう一つのロケ地は関東にあったのです――。
旧農場オープンの南端
祖師ヶ谷大蔵駅から南へ1.5kmほどの所にあるコモレビ大蔵。ここは昔、「農場オープン」という東宝撮影所の野外オープンでした。
その南端の傾斜になっている部分(現・東名高速道路の部分)で、映画『ゴジラ』(1954年)の大戸島での被害状況の調査シーンの撮影が行われました。
こちらはロケ現場の写真。麓に畑が広がっています。(右下に本多猪四郎監督の姿が見えます)
そしてこちらが、調査団がゴジラに破壊された家々を視察するシーンですが、高台の麓に広がる畑が海のマット絵を合成して消されています。
下記の写真右側にある林の手前から東名高速の下側辺りが撮影場所のようです。残っている林が、大戸島のシーンで風になびく木々を思い起こさせます。
なお、こちらの写真はコモレビ大蔵の南東にある陸橋の上から撮影しています。
【出典】「Wikipedia」「ゴジラ 特撮メイキング寫眞館」