バイカー日記

バイクを愛するおじさんの日記

2024北海道・東北ツーリング22(岩手山~陸前高田市~東松島)

2024-08-31 07:09:09 | バイクツーリング

2024.7.22(月)

岩手山焼走り国際交流村キャンプ場の朝5時。

テントから外を確認すると雨が降っている。

昨晩から今朝にかけて強風と雨音で騒がしく寝付けなかった。

雨の止み間でお湯を沸かし、テント内で朝食を済ませる。

8時過ぎに雨が止んだので、テントを片付けバイクに荷物を積み込み出発。

キャンプ場近くの「岩手山焼走り溶岩流」を見に行くことにした。

「焼走り溶岩流」は享保4年(1719)の岩手山噴火の際に流出したもので、国の天然記念物に指定されているとのこと。

宮沢賢治もこの地を訪れ、この溶岩流を「鬼人たちの棲み家」とうたっている。

溶岩流形成後260年以上経た今でもコケ類がほとんど占めているのは不思議なことらしい。

灰白色のコケは「シモフリゴケ」で「ハイイロキゴケ」という地衣類も混生しているとのこと。

本日は陸前高田市の地域歴史博物館「東日本大震災津波伝承館」に行く予定。

気温は35度と暑い。

熱中症に気を付けて移動する。

途中道の駅やコンビニで休憩しながら移動していく。

「道の駅みやもり」には「宮守川橋りょう」という名の5つの半円からなるアーチ橋がある。

資料によると岩手県が生んだ名童話作家・宮沢賢治は、ここをモデルに「銀河鉄道の夜」を描いたともいわれている。

東日本大震災津波伝承館に到着。

2011年3月11日14時46分発生。

日本国内観測史上最大規模、世界で(1900年以降)4番目の規模の地震。(マグニチュード9.0)

被災した消防車

流出した気仙大橋

館内では地震に関する展示・ビデオなどにより多くの情報を得ることができた。

館内の売店では陸前高田市の商品が多く販売されていた。

お土産を購入した後、伝承館から海に向かって歩いてみる。

津波に飲み込まれた「陸前高田ユースホステル」「奇跡の一本松」

高田松原の約7万本の松(江戸時代に始まった植林の松)はいくつかの大地震により被害を受けてきた。

・1896年 明治三陸地震津波

・1933年 昭和三陸地震津波

・1960年 チリ地震津波

この「奇跡の一本松」は以上の津波被害を乗り越え生き残ってきた。

アカマツとクロマツの交雑種で高さ約27.5m、幹の直径約90㎝。(資料より)

震災後に大きな防波堤が建設されている。

陸前高田市を出発し、東松島の宿泊地に向かう。

東松島のホテルには16時頃到着。

近くのサイゼリアで食事をした後、ホテルでのんびり過ごす。

本日の走行距離

242.4キロ

 


2024北海道・東北ツーリング21(あじゃらの森~十和田湖~岩手山焼走り国際交流村)

2024-08-30 09:29:35 | バイクツーリング

2024.7.21(日)

あじゃらの森キャンプ場の朝4時。

朝5時には岩木山の見える特等席で一人のんびり朝食タイム。

十和田湖へ出発する前に管理人さんと情報交換。

熊に襲われた事件についての情報。

・山菜取りにクマ鈴を鳴らして山に入るとクマは人間のいる場所を鈴の音で把握する。

・リュックにはおにぎりが入っている。

・クマはリュックにおにぎりが入っているのを学習していた。

・クマは人を襲い、リュックを奪った。

車道は大丈夫なので安心していいとのこと。

十和田湖までの道はクマが出てきそうで少し不安だった。

腰にクマスプレーを装着して走っていると頻繁に「ツキノワグマ出没警報 走行注意」の文字が現れる。

途中の「やすらぎの駐車帯」で休憩していると自転車の人がやってきた。

後にその人を十和田湖で見かけたので、ツキノワグマ警戒中の道を単独で走ってきたと思われる。

私が警戒しすぎなのか・・

十和田湖は木々が生い茂っているところが多くなかなか景色が見えなかった。

しばらくすると遊覧船乗り場や景色の見えるところにたどり着いた。

「発荷峠第一展望休憩所」では風が強く、展望台の上から撮影中に帽子が飛んでいくが、下の柵のところに引っ掛かり助かった。

観光客の人から「よかったね」と言われ恥ずかしかった。

ここは標高631mの樹海ラインの終点に位置する展望台。

ここからの眺望は十和田湖随一と評判らしい。

十和田湖から出発後は途中の道の駅で休憩してから本日の宿泊地「岩手山焼走り国際交流村キャンプ場」に向かう。

「道の駅かづの」は秋田県鹿角市にあって、十和田湖と八幡平を結ぶルートにある観光の拠点とのこと。

ここでは秋田名物「冷やし稲庭うどん」を食べたが、なめらかでつるりとした喉越しで美味かった。

休憩後は宿泊地まで走るがかなり睡魔と暑さに襲われ、途中コンビニで休憩を入れるなどしてたどり着いた。

キャンプ場には14時半頃到着。

気温が高く(30度越え)とにかく暑い。

テント設営後、サニタリーハウスで洗濯を終え、時間は16時半。

岩手山がきれいに見えていい景色だ。

天文台もあるので夜は星もきれいに見えるようだ。

夕食はここから45分かかるが、盛岡レーメンを食べに行くことにした。

コシが強く、表面はツルッと喉越しが良く美味しかった。

キャンプ場に戻ると私のテントしか張られていなかった。

受付の温泉で確認すると「今日は日曜だからお客さんは少ないです」と言われた。

数か月前から予約していたが、当日でも大丈夫みたいだ。

夜は風と雨が強く何度か目が覚めた。

本日の走行距離

225.9キロ

 

 

 

 

 

 

 


2024北海道・東北ツーリング20(青森県むつ市~酸ヶ湯温泉~あじゃらの森)

2024-08-29 08:43:46 | バイクツーリング

2034.7.20(土)

むつ矢立温泉キャンプ場の朝5時。

外はずっと雨が降っている。

午後には止むみたいだが、10時までには出発したい。

当初の予定では酸ヶ湯(すかゆ)キャンプ場に宿泊して酸ヶ湯温泉に行く計画だった。

酸ヶ湯付近の山中でツキノワグマに人が襲われる事件があり、キャンプ場は閉鎖となった。

雨の中走ってクマに遭遇するのは嫌なので、天気の状況を見ながら決めよう。

お隣のセロー225のおじさんは雨の中出発するとのこと。

今から恐山に行き午後のフェリーで函館に帰るらしい。

チェックアウトの10時になり、清掃の方が来られたので鍵を返却し出発。

天気がどうなるかわからないがカッパを着て酸ヶ湯方面に向けて走り出すことにした。

青森の平内町あたりで晴れてきたので、マックスバリュー(平内店)で休憩。

酸ヶ湯に行くことを決める。

途中、道路掲示板に「ツキノワグマ出没警報発令中」の文字が頻繁に表示されていた。

熊スプレーを腰に装着して走行しているとジョギングしてる人やサイクリングしている人の姿も見かけた。

萱野(かやの)高原は八甲田連峰の麓、国道103号(十和田ゴールドライン)の途中にある。

ここは「三杯茶」が有名で「3杯飲むと長生きできる」と言われているらしい。

頭の中は「ツキノワグマ」でいっぱいでお茶を飲むことはできなかった。

何とか無事に酸ヶ湯温泉に到着。

総ヒバ造りの広さ約80坪の千人風呂で三百年の歴史を誇る由緒ある湯治場。(資料より)

混浴のため女性は湯浴み着を着用されていた。

温泉からは直接本日の宿泊先「あじゃらの森キャンプ場」へ向かった。

あじゃらの森キャンプ場には15時頃到着。

バンガローの中もキャンプ場もきれいでゴミ捨てもOK。

遠くに岩木山が見えるなど景色も良かった。

これでバンガロー1泊660円は安い!

本日の走行距離

174.3キロ

 

 

 


2024北海道・東北ツーリング19(函館~大間~青森県むつ市)

2024-08-27 08:31:17 | バイクツーリング

2024.7.19(金)

きじはた高原キャンプ場の朝4時。

外はすごい霧で周囲の景色はほとんど見えない。

今日から天気は崩れる予報なのでちょっと心配だ。

今日乗るフェリーは函館港を9時半出航、大間に11時に着く予定。

キャンプ場のゲートが6時半に開くので、それに合わせて出発の準備をする。

時間があれば「トラピスト修道院」に行きたかったが、フェリーに乗り遅れると困るので直接フェリー乗り場へ向かった。

フェリー乗り場近くで雨が降ってきたが到着時には止んでいた。

到着が早かったのでバイクは私1台だった。

津軽海峡フェリーは定刻の9時半に出航した。

私は事前にWeb予約していて、C期間(7/12~8/18)で部屋はスタンダードのバイク750以上で5530円でした。

函館港を出港し約90分の船旅。

北海道は7月3日から本日19日まで滞在した。

天気には概ね恵まれたが、2度のバイクの転倒が想定外だった。

ケガが大きく、バイクの破損がひどければ、ツーリングは中断となったであろう。

1度目の転倒は荷物の積載量が多く、バランスを崩しやすいのに運転以外のことが気になり、集中していなかったことが原因として考えられる。

2度目の転倒はバイクの駐車位置が砂利道のフラットでない場所だったが、意識できていなかったのが原因として考えられる。

いずれにしても来年もリッターバイクで来るかどうか検討が必要と考える。

特に北海道は砂利道やダート道が多いので転倒することを想定して計画を立てる必要があると思う。

船は大間に到着した。

恐山に向かって走るが道が険しくなってきたので、地元の方に尋ねると次第に細くなって車同士がすれ違えない道になると聞き、引き返す。

結局11時に大間に着いたが、道を間違えたので、再度大間に戻ったのが12時半頃になった。

マグロのオブジェの前で写真を撮り、お腹も減ったので「大間のまぐろ」を食べに行く。

お店の方が「昨日獲れたマグロだからおいしいよ」と声をかけてくれたので店内へ。

大間のマグロは8月頃から獲れだして一般的に9月から12月にかけて水揚げされるマグロが最高に美味しいと聞く。

7月の中旬でも獲れたてのマグロを食べれるとは運がいいのだろうか。

普段食べているマグロに比べると美味しかったが、旬のマグロを食べてみたかった。

ルートを確認した結果、まずは本日の宿泊地「むつ矢立温泉キャンプ場」を目指すことにした。

R279を走りキャンプ場に到着。

矢立温泉が受付となっている。

温泉が近いのがありがたい。

荷物をバンガローに置いて恐山に向かう。

恐山までは約25分。

まもなく到着。

少し走ると「三途の川」

そこから駐車場まで少し走る。

入山料700円を支払い、恐山に入る。

恐山は今からおよそ1200年の昔、天台宗を大成した円仁(えんにん)が開いた霊場とのこと。

火山ガスの噴出する岩肌の一帯は地獄に、湖をとりまく白砂の浜は極楽になぞられ、信仰と祈りの場として伝えられてきた。(パンフレットより)

恐山参拝後はスーパーへ買い出しに行き、バンガローに戻る。

隣には函館のセロー225のおじさんライダーが宿泊されていた。

東北を5日間回ってきたが、ずっと天気が悪かったとのこと。

バイクが古く、エンジンの調子が良くないらしい。

しばらく隣からエンジンを回す音が聞こえていた。

外は雨が降り出したので室内で食事を済ませ温泉へ行く。

久しぶりのお風呂なので嬉しい。

お風呂のお湯は52度と熱く、周りの人は湯舟から出るとすぐに水の入った水槽に入ってから脱衣場に向かっていた。

私はその水槽には入らず、バンガローに戻った。

バンガローの室温29度、湿度80%、外は雨。

汗だくになりながら一夜を過ごした。

本日の走行距離

145.9キロ

 

 

 

 

 

 

 

 


2024北海道・東北ツーリング18(白老ウポポイ~室蘭地球岬~北斗市きじひき高原キャンプ場)

2024-08-26 09:31:46 | バイクツーリング

2024.7.18(木)

ポロトの森キャンプ場の朝。

バンガローの予約をしていて良かった。

この辺りは自然がいっぱいの森の中のキャンプ場。

昨日はシカも姿を見せ、ヒグマ出没注意の看板もあった。

この広いキャンプ場で私一人だけが泊まっていたことを考えるとテント泊でなくて良かった。

年々北海道ではヒグマ、東北ではツキノワグマの被害が増えている。

今日はウポポイ(民族共生象徴空間)の見学を予定しているが洗濯物がけっこう溜まっている。

スマホで調べるとバイクで10分くらいの場所にコインランドリーがあった。

6時オープンに合わせてバイクで向かう。

洗濯に45分ほどかかるので、近くのポロト湖で写真を撮るなどして過ごす。

洗濯も終わりキャンプ場に戻りバイクに荷物を積んでいる時、突然バイクが転倒した。

砂利道の端が少し盛り上がっていたのが原因であろう。

すぐに起こそうとするが数日前に転倒し体を強打した痛みがあったので諦めた。

時間は8時過ぎ。

管理人さんが出勤している時間だ。

すぐに助けを求めて管理棟へ急ぐ。

管理人さん2人にお願いしバイクは無事起こすことが出来た。

管理人さんから「自分の技量に合ったバイクに乗った方がいいよ」と助言をいただいた。(確かに!)

バイクはブレーキレバーが1/3折れていたのとサイドボックスに傷が付いた。

ボックスの開け閉めは問題なかったがブレーキが心配だ。

確認すると操作には問題なさそう。

ブレーキレバーの予備を持ってきてなかったので焦った。

チェックアウト後、ウポポイの見学をする。

「ウポポイ」とはアイヌ語で「歌うこと」を意味しているらしくスタッフの人たちが歌や踊りを披露してくれていた。

「民族共生象徴空間」とは将来に向けて先住民族の尊厳を尊重し差別のない多様で豊かな文化を持つ、活力のある社会を築いていくための象徴となる空間。(資料より)

写真の後ろに見えている家はポンチセ(小さい家)、ポロチセ(大きい家)、シノッチセ(遊びの家)でポンチセのみ見学できた。

かやぶきの家は虫が付くので煙で燻すとか、年中、囲炉裏でで火を灯すのはカムイのためであるなど説明された。

「カムイ」とは動物、植物、生活用具、天候などつまり人間に自然の恵みを与えてくれるもの、暮らしに欠かせないもの、人間の力が及ばないものらしい。

この世のものにはすべて魂が宿っているものとして火を灯し敬っているとのこと。

見学を終え、アイスを食べてから次の目的地、室蘭の「地球岬」へ向かう。

「地球岬」は100m前後の断崖絶壁が連なり、快晴の日には展望台から太平洋を一望できる景勝地で、室蘭の絵鞆(えとも)半島の最南端に突き出た岬。

地球岬から室蘭の白鳥大橋を渡り「道の駅 あぷた」でランチタイム。

途中「ハッピーディアーズ」というお菓子専門店で粉末のスープを購入。

この日は睡魔が何度も襲ってきたので「道の駅 YOU・遊・もり」で休憩。

キャンプ場に連絡すると途中のコンビニで食料を購入してきた方が良いとのこと。

大沼国定公園内にあるセイコーマートへ立ち寄る。

駒ヶ岳がきれいだった。

17時頃、宿泊先の「きじひき高原キャンプ場」に到着。

管理人さんが絶景ポイントを教えてくれたのでバンガローに荷物を置いてから見に行く。

キャンプ場からしばらく山道を登ると遠くに函館山などが見えていた。

明日から東北旅が始まる。

本日の走行距離

223.8キロ