病気の母親を見舞うため、杭州に来ている義姉と一緒に食事をした。
この義姉は、以前にも書いたが相方の従兄の奥さんで、従兄が不慮の事故で亡くなったあと、福州で女店主として亡夫の店を切り盛りしている。
義姉は私と同い年なのだが、上の娘:ジンちゃんはもう中学一年生。下の娘:スーちゃんは小学一年生である。
ジンちゃんの中学進学については、紹興の父方の親戚の家に預ける案があったのだが、
本人が福州を離れるのを嫌がったこともあって、中学進学を決める直前、義姉は大きな決断をしたらしい。
二人の娘はもともと義姉が育てていたのだが、店を切り盛りするようになってからはそんな余裕もなく、
紹興から祖父母(夫の両親)を呼び寄せて世話をしてもらっていた。
ところがもともと義姉と舅姑は折り合いが悪かったのに加え、子供達も突然同居を始めた祖父母に懐かなかったらしい。
ジンちゃんの中学を紹興でと言い出したのも、恐らく祖父母が孫達を母親から引き離して紹興へ連れ帰りたいという意図があったのだと思う(中国では珍しくない)。
これ以上舅姑との同居を続けるのは難しいし、でも自分は店が忙しくて家にいられないので子供たちの世話ができない。
悩んだ義姉は、二人の娘を全寮制の私立学校へ入学させる決断をしたのだった。
全寮制の私立学校は学費が高いが、義姉も二人の娘も福州戸籍ではないので、公立学校に入学させるには「借読費」という高額の寄付金(?)を要求される上、レベルの高い公立ではまず福州戸籍がないと入学させてもらえないそうである。
公立学校では福州戸籍の子とはクラスが分けられ、外地人(福州戸籍がない人)ということで何かと差別を受けるらしい。
それなら費用はかかっても、差別がなく、設備も環境も整った私立学校に入れたほうが良いと思ったそうだ。
現に公立小学校では一クラス50人だったのが、今の学校では最大で35人。
ネイティブの先生による英会話の授業や、パソコンの授業も充実している。
ジンちゃんは父親が亡くなってから明らかに成績が下がってしまい、家庭教師をつけたこともあったそうだが、
結局祖父母ではジンちゃんの宿題や生活の監督ができなかったのだろう。
今の学校は全寮制なので規則正しい生活ができるし、夜は宿題を見てくれるチューターの先生もいる。
週末は家に帰れるので、金曜日の夕方から日曜日の夕方までは家族で一緒にいられる。
祖父母や親戚からは、
「ジンちゃんはともかく、小学一年生のスーちゃんはまだ小さいし可哀想だ」と猛反対されたらしい。
しかし義姉は、
「今の学校は生活習慣やしつけ、礼儀作法などの徳育を重視する学校で、満足している。寮では生活指導の先生がいて、食事や洗濯、掃除も指導してくれるし、集団生活の中で思いやりや自立する気持ちも芽生えてくれるのでは、と期待しているの。」
「このまま祖父母にあの子達を預けていたら、ダメになってしまう気がする。勉強は何とかなっても自立心が育たないでしょう。男の子だったら勉強だけできて、いい大学に入っていい就職、がいいかも知れないけど、女の子にはもっと広い選択肢があっていいと思う。レベルは高くないけど一応エスカレーター式で付属の大学もあるし、小さいうちから勉強で子供を追い込みすぎるのはどうかと思う。」
と話してくれた。
学費は二人合わせて年間約5万元(約70万円)。
福州では金持ちしか通えない「貴族学校」だが、杭州の私立の相場からすればこれでも十分安いらしい。
祖父母からは遺産を無駄遣いしているように陰口を叩かれているらしいが、
ほかでもない子供たちの為に使うのだから、故人もきっと許してくれるだろう。
子供たちがどう思っているのかわからないけれど、後日電話で話した限りではジンちゃんの方は学校にそれなりに満足している様子。
中国では各地で同じような全寮制の私立学校が増えているらしいが、今後もニーズは高まりそうである。
義姉は以前よりもすっかり男らしく(?)…もとい、女店主の顔になっていた。
この義姉は、以前にも書いたが相方の従兄の奥さんで、従兄が不慮の事故で亡くなったあと、福州で女店主として亡夫の店を切り盛りしている。
義姉は私と同い年なのだが、上の娘:ジンちゃんはもう中学一年生。下の娘:スーちゃんは小学一年生である。
ジンちゃんの中学進学については、紹興の父方の親戚の家に預ける案があったのだが、
本人が福州を離れるのを嫌がったこともあって、中学進学を決める直前、義姉は大きな決断をしたらしい。
二人の娘はもともと義姉が育てていたのだが、店を切り盛りするようになってからはそんな余裕もなく、
紹興から祖父母(夫の両親)を呼び寄せて世話をしてもらっていた。
ところがもともと義姉と舅姑は折り合いが悪かったのに加え、子供達も突然同居を始めた祖父母に懐かなかったらしい。
ジンちゃんの中学を紹興でと言い出したのも、恐らく祖父母が孫達を母親から引き離して紹興へ連れ帰りたいという意図があったのだと思う(中国では珍しくない)。
これ以上舅姑との同居を続けるのは難しいし、でも自分は店が忙しくて家にいられないので子供たちの世話ができない。
悩んだ義姉は、二人の娘を全寮制の私立学校へ入学させる決断をしたのだった。
全寮制の私立学校は学費が高いが、義姉も二人の娘も福州戸籍ではないので、公立学校に入学させるには「借読費」という高額の寄付金(?)を要求される上、レベルの高い公立ではまず福州戸籍がないと入学させてもらえないそうである。
公立学校では福州戸籍の子とはクラスが分けられ、外地人(福州戸籍がない人)ということで何かと差別を受けるらしい。
それなら費用はかかっても、差別がなく、設備も環境も整った私立学校に入れたほうが良いと思ったそうだ。
現に公立小学校では一クラス50人だったのが、今の学校では最大で35人。
ネイティブの先生による英会話の授業や、パソコンの授業も充実している。
ジンちゃんは父親が亡くなってから明らかに成績が下がってしまい、家庭教師をつけたこともあったそうだが、
結局祖父母ではジンちゃんの宿題や生活の監督ができなかったのだろう。
今の学校は全寮制なので規則正しい生活ができるし、夜は宿題を見てくれるチューターの先生もいる。
週末は家に帰れるので、金曜日の夕方から日曜日の夕方までは家族で一緒にいられる。
祖父母や親戚からは、
「ジンちゃんはともかく、小学一年生のスーちゃんはまだ小さいし可哀想だ」と猛反対されたらしい。
しかし義姉は、
「今の学校は生活習慣やしつけ、礼儀作法などの徳育を重視する学校で、満足している。寮では生活指導の先生がいて、食事や洗濯、掃除も指導してくれるし、集団生活の中で思いやりや自立する気持ちも芽生えてくれるのでは、と期待しているの。」
「このまま祖父母にあの子達を預けていたら、ダメになってしまう気がする。勉強は何とかなっても自立心が育たないでしょう。男の子だったら勉強だけできて、いい大学に入っていい就職、がいいかも知れないけど、女の子にはもっと広い選択肢があっていいと思う。レベルは高くないけど一応エスカレーター式で付属の大学もあるし、小さいうちから勉強で子供を追い込みすぎるのはどうかと思う。」
と話してくれた。
学費は二人合わせて年間約5万元(約70万円)。
福州では金持ちしか通えない「貴族学校」だが、杭州の私立の相場からすればこれでも十分安いらしい。
祖父母からは遺産を無駄遣いしているように陰口を叩かれているらしいが、
ほかでもない子供たちの為に使うのだから、故人もきっと許してくれるだろう。
子供たちがどう思っているのかわからないけれど、後日電話で話した限りではジンちゃんの方は学校にそれなりに満足している様子。
中国では各地で同じような全寮制の私立学校が増えているらしいが、今後もニーズは高まりそうである。
義姉は以前よりもすっかり男らしく(?)…もとい、女店主の顔になっていた。
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