175Rと130R

175Rと130Rの関係性を多角的に考察し、新しい日本のあり方を模索する。

『テルマエ・ロマエ』

2010年07月09日 | Weblog
けっこう前に近所のネットカフェに宿泊した際、ふと目にとまり、トイレにも行かずメシも食わず一睡もすることなく一気に読んだ一冊。
なんて言うと、
「いや、漫画なのだから一気に読むのは当たり前でしょう。」
とおっしゃる方がいるかもしれないが、それは違う。

トイレが近くて近くてどうしようもない人間、四六時中メシを食わずにはいられない人間、寝ても寝ても寝足りない人間、
そのような人間がこの世には存在しないとなぜアナタは言い切れるか。
自分以外の他人が自分と同じであるという前提に立ってものを言うのは、文明社会に生きる人間のよくない癖である。

もちろん、そのような癖は、人間という弱い存在が群れをなして生きていく上で、
コミュニケーションを円滑にはかる、味方同士の連帯感をアップさせる、四角い頭を丸くする、等の効力を発揮し、
はっきり言って、その効力たるや、絶大なメリットを伴うことは間違いないのだが、

時にそのような人間活動の様は、滑稽であったりもする。
また、多様なフィルターを通して自文化をかえりみ、相対化することで、
目からウ◎コのような意外な発見があったりなかったりもするわけだが、

この人間社会の法則をうまいこと取り込み、面白おかしく描いたのが、他ならぬこの『テルマエ・ロマエ』だということを
私は言いたかった。

だから、書いておいてこのようなことを言うのは大変恐縮ですが、
僕は別に、トイレ近くないしメシも普通にしか食わないし睡眠時間に関しては人よりだいぶ多めだけど、漫画一冊読むぐらいなら当たり前に起きていられるので、
「一気に読めて当たり前でしょう」と言われれば、
それはそのとおりだと思います。