【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2023.9月号〜

2023年09月01日 13時40分45秒 | 「俳句界」華文俳句
俳句大学国際俳句学部!
 
Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2023.9月号〜
 
◆2023年『俳句界』9月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2023・9〜
◆2023年『俳句界』9月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】2023,9月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
江彧
滿溢空瓶的回收桶
溽暑
〔永田満徳評論〕
「溽暑」是指梅雨結束時,即使靜坐不動也會感到皮膚泛油汗的悶熱天氣。像啤酒等飲料的消費量會急劇增加。「空瓶」作為資源垃圾被回收。經過清潔和消毒,可以再利用,或者將其粉碎,作為玻璃原料使用。通過描繪裝滿「回收箱」的大量「空瓶」,作者巧妙地捕捉了夏季的風景。
江彧
空瓶の回収箱の溽暑かな
〔永田満徳評〕
「溽暑」とは梅雨の終わり頃の、じっとしていても脂汗のにじむような蒸し暑さのこと。ビールなどの飲料水の消費量はうなぎのぼりである。「空瓶」は資源ゴミとして回収される。洗浄・殺菌をして、再利用するか、細かく砕き、ガラス原料とするか。「回収箱」に詰め込まれた大量の「空瓶」を描くことによって、夏場の風景をうまく切り取っている。
黃士洲
果汁機高轉速的碎物聲
大暑
〔永田満徳評論〕
「大暑」是二十四節氣中的一個,也是一年中氣溫最高的時期,暑熱達到巔峰。「果汁機」是一種用來榨取蔬菜和水果等製作果汁的工具。「高轉速」時發出的聲音很大,非常嘈雜,因此在清晨和晚上使用不太方便。夏天本來就已經很熱了,如果再聽到「果汁機的碎物聲」,不由自主地會更加感受到炎熱,這一點深受共鳴。
黃士洲
ジューサーの砕く音する大暑かな
〔永田満徳評〕
「大暑」というのは二十四節気の1つで、1年中で最も気温の高い時期で、暑さも本番となる。「ジューサー」は野菜や果物などを磨り潰してジュースを作る器具。「砕く」ときの音が大きく、うるさいために早朝や夜は使いにくい。夏はただでさえ暑いのに、「ジューサーの砕く音」を耳にすれば否が応でも暑さを感じる点で深く共感できる。
穆仙弦
客廳落地窗旁的睡貓
風鈴
〔永田満徳評論〕
「風鈴」是夏季的季語,它被掛在通風良好的窗邊等地方,以帶來涼爽的感覺。貓咪經常午睡的原因是其狩獵本能的遺留,它們通過壓制活動量,保留體力和能量。「貓咪」選擇「落地窗旁」作為涼爽的「睡覺」地點,這一點非常有趣。「風鈴」和貓結合在一起,生動地描繪了盛夏時節的涼爽場景。
穆仙弦
風鈴や掃出し窓に眠る猫
〔永田満徳評〕
「風鈴」は夏の季語で、風通しのいい窓辺などに吊るして涼を呼ぶ。猫が昼寝をよくする理由は狩りの習性の名残で、活動量を抑え、体力を温存し蓄えておくためであるという。「猫」が「眠る」ために風通しのいい場所として「掃出し窓」を選んでいるところがおもしろい。「風鈴」と取り合わせて、真夏の納涼の一場面をよく描き出している。

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