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室蘭工業大学サッカー部OB会BLOG 「LOSS TIME」

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2025年おもちゃ修理・・・その4「電動ペット犬」

2025年04月14日 | おもちゃ病院

おもちゃ修理4回目の患者さんは「電動ペット犬」です。

なかなか可愛らしい見た目ですが、症状は右の前足が骨折したとの事。



触ると確かに右前足がぶらぶらでした。

所々、接着されていて着ぐるみを剥がすのはなかなか大変です。

他の足を折らないように慎重に着ぐるみを剝がします。

頭までめくり上げると右の前足が取れていました。。。 

これは骨折と言うよりも脱臼か?

二つ割りの胴体のネジを取って患部を確認します。

右側の鉄の芯棒がある所に前足が嵌まっていた様です。

その上の丸いパーツとつながっていて足の動きと連動するようになっていました。

ここが何故外れたのかな~? 何か衝撃でも与えたのでしょうか??



そのパーツを取り付けて、再び外れないように端部を温めて広げました。

これで外れる事は無いだろう。。。  前足を鉄の芯棒に嵌めて元に戻します。

これで全てぴったりと嵌まりました。

半割りの胴体を復旧です。



胴体同士を繋ぐネジは穴の奥深くに入っている為、市販のドライバーでは奥まで入りません。

先が極細になっているおもちゃ病院特製ドライバーで締め付けます。

最後に着ぐるみを復旧です。

尻尾も足も着ぐるみの中へ仕舞います。

胴体下の電池格納ボックスを残して、すっぽりと全て納まりました。

再び可愛らしいワンちゃんに戻りました。

電池を入れてスイッチオン!



ワンちゃんが元気に動き回りました!

良し! これで一件落着です。 治って良かった!!

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2025年度おもちゃ修理・・・その3 「ダンシング サンタ」・「ファービィー人形」

2025年03月24日 | おもちゃ病院

前回入院して貰った「ダンシング サンタ」の治療を続けます。

症状は”音は出るがダンスがしない。サックスホーンも折れてしまった。”との事。

胴体を開いてみると、あちらこちらのプラスチック部分にひび割れが発生していました。

とりあえず胴体を固定するネジ込み部分のひび割れを修理です。以前にも修理した形跡があります。 

細いステンレス線でひび割れ部分を締め込んで、ネジが食い込む様にしました。

もう一方はネジの頭の皿を受ける部分が割れて完全になくなっています。

これでは固定されないですね。

プラリペアーでネジ受け部を再形成します。 これでネジの固定は大丈夫ですが・・・

しかし、この固定部分がひび割れを起こすと云う事は、そこに大きな力が加わると云う事です。

たぶん、腰振りダンスの時にネジの固定部にかなりの力が掛かるんだろうな・・・

ついでにサックスホーンが折れてしまっている箇所も接着しておこう。

サックスホーンが折れてしまった原因も腰振りダンスにあるのかも。。。

見た目は元に戻りましたが、肝心のダンス動作の治療はどうしようか・・・

そこで、ベテラン医師たちに相談してみると・・・

各所でプラスチックの劣化が進みすぎているので、無理して直しても、またすぐに壊れてしまう可能性が大きいのではとの事。。。

これ以上、時間を掛けての修理は止めた方が良いとの判断で、このまま退院して頂く事になりました。 

まあ、こんな事もありますよね~!

続いての患者さんは、昔一世を風靡した「ファービィー人形」です。

これを買い求める人々でおもちゃ屋に行列が出来ていました。

症状は「声は出るが、本体から変な音がする。」との事。 ”変な音”って、何だ・・・

とりあえず、電池収納BOXを開けてみると、端子がかなりさび付いていました。

錆を落として電池を入れて、動作確認です。ファービィーが何やらお喋りを始めました。 

お喋りと同時に身体を動かしますが、その際に歯車の動く音がします。 

この歯車の音が気になるのかな~! 歯車に潤滑油をさして音を小さくする以外にないか・・・

まずは胴体を開けますが、所々に接着がされているので慎重にやれなければ・・

着ぐるみを頭まで目繰り上げました。

そして、胴体の固定ネジを外して二つ割にします。 これがファービィーの内部か・・・

モーターと歯車の間に潤滑油をさして動作確認です。

何度か動かしている内に歯車の音も小さくなりました。 これで良いか。。。

しかし、着ぐるみを捲る時に耳の部分に入っていたプラスチック板が割れてしまった・・・

割れた箇所に補強材を入れて再度接着です。

これで上から耳を被せれば完了です。

丁度、治療中に修理を依頼した親子ずれが見学に来ました。

潤滑油をさした後の音を聞いて貰って、了解して貰いました。

治って良かった!! 

 

 

 

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2025年度おもちゃ修理・・・その2 ラジコン戦車

2025年03月01日 | おもちゃ病院

今回の患者さんはラジコン戦車です。

症状は「前進しなくなった」と云う事です。

まずは電池の格納部を確認します。

端子部は綺麗です。 比較的新しい商品かも・・・

単三電池1.5Vですから残量もまあまあ有ります。

しからば、底板を外して内部を診察します。

歯車は割れや欠けもなくて綺麗です。 

ん? 上のモーターに付いている小さな歯車の位置がずれている。。。

ピンセットで触るとモーターの軸が差し込まれている穴が少し緩んでいました。

成る程、それで回転している内に歯車がずれて動かなくなったんだ・・・

正常な位置に差し込み戻しますが、ここままではまた緩んでずれてきてしまいます。

歯車が再びずれない様に端部を接着します。

モーターを戻します。

これで回転してもずれて外れる事は無いだろう!

再び組み立て直して運転を確認です。  

前進・後退・右旋回・左旋回。 動きもスムーズです! 治って良かった!

まだ診療時間があるので、次の患者さんを診てみよう。

こちらは「ダンシング サンタ」です。 クリスマスソングと一緒にサンタが腰を振って踊ります。

症状は「音は出るが動かない」との事。 

サックスホーンも口の所で折れてしまっています。

まずは動かない原因を調べてみよう!

成る程、衣装の下はこうなっているのか・・・

背中側も見てみよう。

カバーを外して中を診ます。

この状態で電池を入れて動作確認です。

モーターは正常回っています。 それに連動して左上の円板の突起も回ります。

原因はこの突起の回転が身体に伝わっていない事かも・・・

ケースの固定ビスの捻じ込み部も割れています。これも治さなければ・・・

反対側の捻じ込み部も以前に修理した後が有りました。

しかし、残念ながら今回は診療時間が無くなってしまいました。。。

次回に持ち越しだなぁ・・・

と云う事で、「ダンシング サンタ」は入院して頂きました!

 

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2025年度おもちゃ修理・・・その1トイローヤル じょうずに収納冷蔵庫セット

2025年01月11日 | おもちゃ病院

2025年度もおもちゃ病院に継続勤務です。

今年最初の患者さんは、「トイローヤル じょうずに収納冷蔵庫セット 」です。

大きな冷蔵庫といろんな小物で楽しくままごとが出来るおもちゃです。 

症状は“冷蔵庫の扉が取れた”と言う事です。

扉の蝶番部分の部品が無くなっています。

蝶番部分に何やら細長い穴が開いていますが、その穴に合う部品は・・・

丁度、同僚ドクターがアルミの丸棒を持っていました。

穴のサイズにぴったり合います。よし、これを使おう!

問題はこの丸棒をどうやって差し込むかだ・・・

外側と内側のケースを分ける事ができました。これで上から丸棒が差し込めます。

丸棒を扉の大きさに合う長さに切りました。

長穴に丸棒を入れると隙間があるので開閉している内に棒がずれて抜ける恐れが有ります。

この長穴をプラリペアで塞いで隙間を無くしました。

よし、これで何度開閉しても外れる事はない。。。

開閉もスムーズです。

再び外側のケースと一体化させます。

これで完成です。

元に戻りました。

新春一回目のおもちゃ修理。 治って良かった! 

今年はこれからどんな患者さんを治す事が出来るかな〜! 楽しみです。

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2024年度おもちゃ修理・・・その15 ピッコリーネ テリア

2024年12月16日 | おもちゃ病院

今年最後の診療です。 患者さんは「 ピッコリーネ テリア」です。

歩いて鳴いて、尻尾を振って、伏せができる、かわいいワンちゃんです。

トコトコ尻尾をゆらしながら前進し、立ち止まって尻尾を激しく振り、次は鳴きながら伏せのアクションをします。

その症状は・・・“首が折れちゃった”との事。。。

外見では分かりませんが、触ってみると確かに胴体から首が取れていました。

これは外科手術が必要ですね。 まずは骨折箇所を出さなくては・・・

お腹にある電池格納ケースの周りの接着部をドライヤーで温めて縫いぐるみを剥がしていきます。

これが中々剥がれない! 何度も温めて柔らかくてから少しずつめくって行きます。

破かない様に、少しずつ・・・少しずつ・・・。  

ようやく首の付け根が見えてました。

お〜、やっぱり頭が取れてる・・・

頭の縫いぐるみも剥がします。 これも破れないように取るのは結構大変です。。。

ようやく剥がれた! 縫いぐるみの中はこうなっていました。

さて、何処が折れてるのかな・・・よく見てみると・・・

真ん中の白く見える部分が折れていました。 

仮にテープでそこに折れたパーツ付けて見ると・・・

こんな細いプラスチックのパーツで頭が繋がっていたのか・・・

これじゃあ、少し手荒に扱ったら折れる訳です!

折れた部分をただ接着して戻しても、また直ぐに取れちゃいます。

さて、この細いパーツをどうやって繋ごうか・・・

先輩ドクターからのアドバイスで小さいボルトで繋ぐ事にしました。

胴体側の部分にドリルで下穴を開けました。

もう一方の折れたパーツにも下穴を開けます。

そして、その下穴にボルトを貫通させて繋ぎました。

よし! これに仮に頭を繋いでみよう! 

しっかりと固定出来ました!! 

パーツとボルトの隙間はプラリペアを充填して更に補強しました。

これで大丈夫だ! 骨折箇所が前よりも強くなりました!

再度縫いぐるみを着せます。

これがまた一仕事です。 ゆっくりと被せて行きます。

これで、ようやく元に戻った! 

スイッチを入れるとワンちゃんが頭を振りながら元気に動き出しました! 

やったね! 治った良かった。!

この日は前回修理したおもちゃ「チビコロおしゃべりトレイン」を引き取りに来たお子さんからお礼の手紙を頂きました。

喜んで貰えて嬉しいですね〜! おもちゃドクター冥利に尽きます!

更にやる気が出ました。 来年も”失敗しないドクター”を目指して頑張ろう!! 

 

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