
思わずガッツポーズをしたくなった。
とても難しい彼女。精神科医より私を好みます。長年診てもらっているから一番安心する、と。
前回の入院後彼女の症状はとても回復しました。過去ベストです。しかし眠れないから睡眠剤を処方して欲しい、と言います。入院中に多くの薬を中止されています。睡眠薬もその一つ。
何度説明しても、それ以上の力量でなぜ睡眠薬が必要か訴えます。今回も同じこと。
「自分では気づかないかもしれませんが、貴方の症状は入院前よりずっと良いですよ。入院中に精神科医が多くの薬を中止したのは、薬の多さでかえって症状が悪化していたから。ほら、AもBもないですよね、今。」
と言うと彼女は驚いていました。「だから、薬に頼るのではなくて薬以外の事で眠れるようにしましょう!」とたたみ込みました。
薬しか治す方法はない、と思い込んでいた彼女の思考が180度転換したようで、内服以外の計画を共に立てることができました。
おおおお、これは大きな前進。だから心の中で大きなガッツポーズと言うわけです。
「だから美加と話す方が好き!ありがとう!」と彼女は何度もお礼を言っていました。些細なことで大きな変化。改善した症状に気づいてもらう、ただそれだけで大きな違い。ホント不思議です。