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走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

心の穴

2019年05月17日 | 仕事
ホスピスや緩和ケアで働いていた頃に大勢の患者に出会い、その人たちは逝ってしまっていた。例えばその頃のホスピスの平均滞在日数は3週間だった。

今はナースプラクティショナー(NP)となり生涯を通してのケアをしている。ポツリ、ポツリと患者が亡くなる。先日亡くなったのはガンの治療を終えていた人。転移症状が出てからあっという間だった。

なんだか非常に寂しい。虚しいと言うか、何か抜けている感じ。

入院してしまうとホスピタリストに診てもらうようになるので、一時的に直接的なケアから外れる。それでも病院からはコンサルトの記録などが送られてくるので、何が患者に起こっているのかわかる。


で、先日亡くなられた連絡をもらう。ケアする時間が長いからか、それとも最期の日々を自分でケアしないからか、心の穴がホスピス緩和時代より大きいような気がする。プライマリーをするってこう言う事なのかな?と他の医師やNPに聞きたい。そんなモヤモヤを抱える今週。


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