運命ってほんと不思議。その時は何気ないことでも後で振り返ると道は必ず繋がっている、と思う。
まずICNを知らなかった私。2018年の夏に東京大学で初のシンポジウムをした時に、発表者の誰かが、次の学会はオランダです、とスライドにあげていて初めて知った。隣に座っていた同じく発表者のあずさちゃんに「美加さんは行くんですか?」と聞かれ、「えー行かないよ。興味ないもん」と答えたことをはっきり覚えている。その頃は看護系の学会が嫌いで、地元の学会に行ったのも一回だけ。よっぽどのことがない限り行かない!と思っていた。だから看護系の国際学会も同じことだろう、と思っていた。
で、2019年秋にPEPPAの日本語訳の許可を貰うために作者のブライアントルーコシス博士に連絡をとった時に、「2020年にカナダのハリファックスでNP/APN学会があるから発表者として来なさいね」と言われ、行くことを決心。その頃有志でやっていた研究で絶対口頭発表を取れると思っていたけれど、結果はポスター発表のみ。それもコロナで一年延期。そしてオンライン学会へ変更されて対人開催にはならず、、、
そのオンライン学会のネットワーク時に複数の人から、「FHでやっている活動(自己紹介の時に言うから)はすごいから2022年のアイルランドへ絶対出してね!」と言われたものの、何を発表して良いか分からないまま、締切を逃す。
2023年のICN総学会がカナダのモントリオール開催と気づいたけれど、すでに締切を逃し、これまた断念。しかし地元だし(と言っても時差3時間の距離ですが)様子を見に参加者として参加。コロナにかかって半分しか参加できなかったけれど、雰囲気などを理解できて、エントリーすることにアイデアと自信をもらう。
2024年のスコットランドは絶対締切を逃さないように早めに執筆を始め、申込。一つはFHの仕事。もう一つは日本APN後援会のものと決めていた。(1人2つまでエントリーが可能)。まさか2つとも口頭発表に選ばれるとは、と驚きました。
国際学会だから、発表者が世界中になるように、満遍なく選ばれるので、エントリーが少ない地域からは有利だと思います(私の場合、カナダはいつも多いですが東部からが多く、西部は低いのでチャンスが上がったと思う)。過去に発表経験があるかどうかも記入しなければならず、私の感触では初心者が優先される感じがします。ま、中身ももちろん吟味されていると思いますが。
よって、怖けず、ダメ元で挑戦することをお勧めします。
以前のブログで2026年はニュージーランドと書きましたが、とんでもない間違いで、アメリカのテネシー州、ナッシュビルで行われます。アブストの締切は大体1年前ぐらいになると思うので、今から準備を行いましょう。
日本から沢山の口頭発表者が出ることを願っています。このような活動も日本でAPNを広げるために大事なことですからね。
ちなみに総学会とAPN学会は隔年になっていて、偶数年がNPAPN学会。奇数年が総学会です。2025年はフィンランドのヘルシンキで総学会。締切は今月末です。
モントリオールの参加者は6000人。今回は800人強。APNは総人口が少ないので、どうしてもこうなります。裏を返せばAPN学会の方が発表者にとって競争率が低い、とも取れます。参考になればと思い書いてみました。
続く
PS
ちなみにブライアントルーコシス博士に挨拶をしてきました。メールのやり取りだけだったのに覚えていてくれたし、アブストも読んだわよ!と言われて嬉しかった。モントリオールの時にもお見かけしたけれど、自分の成長を示すものがなくて怖気付いて声がかけられなかった。発表するって自分の自信起爆剤になるのね、としみじみ思いました。
冒頭写真: 会場。寒い〜