走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

平等化へ

2021年09月06日 | 仕事
こんな記事を見つけました。FBのこの記事に対するコメントも

悲しすぎるすとしかいいようのないほど性的虐待に関する法整備が遅れている日本。

まず、先生、監督、親、警察官、上司など権威のあるものがその権威を利用して、もしくは相手がその報復を恐れて法的処置に出れないような関係での虐待は重罪とカナダではされます。合格点をくれない、試合に出させてもらえない、衣食住を与えないなどです。

警察に行っても取り合ってもらえなかった、、、警察官は証拠があるのか?などと迫ったのでしょうか?証拠の有無に無関係で国民の訴えをまずは受け入れて、捜査するのが司法の役目。当事者が証拠を集めなければ、と義務的に感じる制度はどこかに誤りがあります。どこがどうねじ曲がってこのような警察側の態度が社会で容認される国になってしまったのでしょうか?

私の住んでいる国では被害に遭った時は、そのままSANE の診察を受けることになっています。服、髪、皮膚、爪の裏、もちろん性器からの証拠採取で、その証拠は全て法的な証拠に使われる目的で採取されます。相手が既にわかっていて、DNAがマッチすれば強力な事実証拠となります。殴られたり、縛られたり、すり傷など細かいところまで写真と記録に残されるようになっています。以前にも書きましたがSANEはスペシャルトレーニングを受けた司法と医療の両方の役割のあるスペシャルな看護師です。救急に被害者が現れた時に呼ばれて時間をかけてケアを行います。証拠採取だけではなく、性病についての教育フォローアップ、法的処置の選択などについても説明ができる存在です。

こう言う制度が整っていない事も両性平等の社会であるかの世界ランキングで121位となってしまう理由なんです。電車内の痴漢、盗聴、盗撮なども含めて、先進国と呼ばれる恥を知れ!と言いたい。

もちろん虐待は男性から女性だけではなく、逆の場合も同性間もあるし、子供や老人でも起こる全ての人に関する事なのです。いい加減制度を作り、このような特番を組まなくても良い国になって欲しいと思う。


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