シリーズものです。
1日目 格差と医療の発展
2日目 医療へのアクセスの格差
3日目です。
再診に来たくても来れない。理由はお金がないから。こんな状況の時に私がすることは?
病院で働いているのならソーシャルワーカー(SW)を呼んで、終わりとなりますが。コミュニティーでプライマリーをしている私はそうはいきません。収入額、収入源について患者に聞きます。生活保護を取得していなければ、その申込窓口やプロセスについて話します。すでに生活保護を受給しているのなら、交通手段補助の手続きについて話します。それらが自分でできなそうであれば、地域のNPO団体のサポートワーカーに連絡をして橋渡しをします。サポートワーカーが手続きをナビゲートしてくれます。
精神科疾患の病状や薬物依存がひどく影響して手続きができない場合は医療系のチームに紹介をします。医療系のチームは生活の自立度や病状により3段階あり、種類も複数あります。どのチームへ紹介するのが相応しいかも理解しています。このチームは手続きだけではなく、他のケアも多種職でやってくれるので助かります。
つまりコミュニティーのリソースを知っていて、どこへ橋渡しをすれば因子の影響が小さくなるかを知っている。
これはほんの一例。まだまだSocial Medicine の奥は深いのだ。
続く
冒頭写真: 鉱物学と火山学を大好きな娘は、この景色について説明してくれる。確かに地球のパワーは感じるけど、娘ほどではない私たち(笑