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走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

自殺予防週間

2021年09月14日 | 仕事
9月10〜16日は自殺予防週間です。9月10日は世界自殺予防日でした。

世界中で年間1億6000人が自殺を図り80万人が命を落とすと統計に出ています。自殺を試みたサバイバーが語る時、「耐え難い痛みから解放されたくて」と言います。しかし痛みから解放されたいだけであって「死」と同等でないのです。そして孤立化している場合が殆どだと言われます。

以前「鬱」と告白されたら?の内容をブログに書きました。

今回は「自殺」について書きますね。

鬱の時と同じで殆どの一般人の方が どう対応して良いかわからない と思われる事でしょう。医療者ではないので当然です。しかしひとつだけできる事があります。それは前日書いた、しばらく話していない人に連絡してみる。そして気になる人がいたら(学校や職場やご近所で)声をかけてみる。

これはステレオタイプとかではなくて、いつもと様子が違う、心配だな〜と感じたら、その気持ちを素直に伝える事。

最近色々あったみたいだから、私あなたの事心配してる!

と。これだけです。もしいつもと随分雰囲気や口調が異なっていたら

自殺とか死のうとか考えてるの?
とストレートに聞く事もありです。

もしそうなのと打ち明けられたら、鬱の時と同じように、医療者やサポートグループへ相談することを勧めましょう。一緒に行こうか?電話する時そばにいようか?と声をかけても良いと思います。

冒頭に書いた孤独感。あなたの一歩でその人は孤独感に少し崩れる時があるのです。こちらのページに啓蒙ポスターなどがあります。職場や学校に貼ってみませんか?

ひとつだけ注意を。鬱の人や辛い経験をした人は全員死にたがっている、と思い込むのは大間違いです。人の反応はそれぞれなので決めつけは避けましょう。

あなたが心から誰かを心配していたら、その声はその人を傷つけません。英語ではgenuine conversation, とかcompassion, とかempathy と言います。

あなたにもできる事。自殺予防週間です。




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