走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

組織への貢献

2019年02月06日 | 仕事
昨日バズったツイッターはWHOでインターンとして働かれているHirose Naoki さんのツイッターをRTしたもの。ひろせさんのツイッターはこちら

【看護師、WHOでインターンする Day1】

仕事ですが、向こうから与えられるのではなく、採用後に「お前は何がしたいんだ」とスーパーバイザーに聞かれ、それに対して自分の経験、キャリアプラン、スキルをもとに「私は~がしたい」と提案することで、仕事が決まってきます。

で、こちらが私のRT

これを聞いてWHOだからと思われるかもしれませんが欧米圏でAPN級の仕事は同様です。規則や仕事を与えなくても組織への貢献のために自主的に活動することが当たり前とされているから。逆に言えばそう言う能力のない人は不向き。APNを目指す方不意打ちで聞かれても自分のやりたいを言語化できますか?





「組織への貢献」と書きました。一生懸命働く事は貢献とは呼びません。組織の目指す方針や年間目標を理解して、それが達成できるために自分ができる事を実行すると言う事です。

「自主的に」とは自発的にと言う事で、自分のポジションを開拓する事も含まれます。仕事を待つ、つまり誰かにお膳立てしてもらうのを待つことではありません。

「やりたい事」とは好きな事を好き勝手にするのではありません。先の組織の目指すとこを理解した上のものであり、いつ誰に聞かれても、他を納得させるほど、論理的で、現実的で革新的な内容だという事です。

わたしはこのブログで何度もアドバンスド プラクティス ナース(APN) には修士、博士で学ぶ看護論が大事と書いてきました。その論理を学ぶ過程とツール(道具)が上記の内容が出来る人間に育ててくれるのです。誰にでも出来ることではありません。自分で考えることが苦手で答えを待つ人、過程より答えを出すことに先走る人、討論をするのが苦手な人、変化を恐る人にとってはとても難しい事だと思います。大学院在学中に自分の看護論が形成できなかった人は論外です(ビジョンがない、自分の軸になる土台がない、論理構築ができない)。つまり、ただ課題を2年間こなした人でもありません。

理解してもらえるでしょうか?欧米圏のAPNには思考力、実行力、改革力などが求められます。このような人材づくりが日本の看護と医療の未来を担っていくと私は思っています。貴方はその1人ですか?


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