走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

差別か区別か

2021年03月30日 | 仕事
昨日のブログの中でも書きましたが「レベル」。
私はこの言葉をよく使います。これを聞くと

看護師を学位によって差別している!

と思われる方がいますが、「差別」ではなくて「分類」しているのです。それでもイヤですか?

今回の冒頭写真に使ったように、一言で看護師と言ってもいろいろあるんです。その違いをはっきりさせるのは嫌いですか?不都合ですか? 以前に書いた記事はこちら

診療の補助行為 分別 最新版
診療の補助行為の分類


私は30年も看護師をしているのよ、ベテランよ!と反論しますか?貴方に長年の経験があり、その分野でエキスパートである事を否定しているのではありません。それはそれで良いのです。経験年数で看護師をカテゴライズする人もいますが私は受けた教育の内容によって区別するべきだ、と言っているのです。

何故それが必要なのでしょうか?以前書いた記事はこちら。

エキスパートと高度実践看護師
エキスパートとアドバンス
看護の多次元性と多様性
ランドスケープ

医療が進歩して、色々な看護の展開が必要になってきたのです。経験によるエキスパートもその一部ですが、それだけではないのです。次元も広がりました。

適材適所と言う言葉があります。経験のみが必要な場所にはその人たちが活躍すれば良いのです。しかし次元の違う看護の展開には、それに見合う教育を受けた人でなければ上手くいかないでしょう。

そして、この分類は誰が偉い、とか階級とかそんな事を言っているのではありません。教育とその教育で最大限働ける(ポテンシャル)機能を発揮する事でそれぞれの役割が発展していく為に必要な過程です。そしてその責任に対しての給与の違いが起こるのも当然です。仕事は奉仕ではありません。違う次元の看護を行える仕事に対しての対価をキチンと支払うべきです。


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