走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

プロフェッショナルとは

2024年06月01日 | 仕事

仕事へ復帰して2日目。日々、回復を感じています。


退職まであと2週間となり、相方と末娘が先行してカルガリーへ行くので荷物は引越し業者によって運ばれました。何もない家でキャンプ用の寝袋と調理器具で過ごしています。その生活も今夜で終わり明日からは家なし。友達や親戚宅で私は居候となります。


で、新しい州での免許登録をようやく終えました。興味深い経験でした。BC州で看護師免許を登録したのが2001年なので23年の年月の差を感じます。


まず今は全てオンラインで終了。昔のように紙を使うことは一度もありませんでした。ちょうど引越し準備で以前の申込用紙のコピーが出てきて、テクノロジーの進歩をひしひし感じました。


次に、こなさなければならないモジュールの多さ。内容は


性的虐待とミスコンダクト

法律関係

処方権に関する法律関係


法律関係にはレギュレーション、スタンダード、プロフェッショナルらが含まれます。

これらをしていて、「そうそう、これらがプロフェッショナルと呼ばれる理由で、質の担保ができている証拠なのだ」と改めて感じました。逆に言えばレギュレーションやスタンダードがなく、行使力もなければプロフェッショナルも質の担保も絵に描いた餅だと言うこと。日本はいつになったら、この点に気づくのだろうか?とため息が出ました。


何度もブログに書いていますが、看護師の地位向上、質向上、プロフェッショナルとしての自律を目指すのなら、諸外国のレギュレーションと免許更新について視察をするべきだと思います。これらは個人が頑張ればどうにかなる話ではなくて、システムとして構築しなければ到達できないものです。はああああ。


冒頭写真: ファミリールーム。リビングルームは客人が来た時用で、ファミリールームは家族のもの。ダイニングルームとブレックファーストルームがあるのと同じようなもので、同じ機能だけど名前が違う部屋です。これも北米の無駄の一つ。














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