劇団どれみ

自称劇作家どれみ、夫はスイス人、NZ在住。3匹の猫の皆さんも作詞家等としてゆるく活躍中。その歌はラジオで流れたことも

オラティアぶらり旅 後編

2008-04-07 | ちょっと観光情報系
家から10分、オークランド地方西部にある「個性とこだわりの街オラティア」のファーマーズマーケットに出かけたみそらら夫妻。




広大な葡萄畑に囲まれた広場のほんの一角を利用したこのファーマーズマーケット。
各店舗のための骨組みは、木材で組み立てられ
半永久的にそこに埋め込まれている様子です。
これにキャンバス地でしょうか、オフホワイトの布を張り
テント状の屋台ができあがる仕組み。
各店舗の前には看板代わりの黒板が提げられ、なかなか小粋な感じです。

お店はU字とV字の間といった感じに連なりざっと二十数店舗といったところ
決して多くはなく、ただ見て一周するだけなら5分もかからないという感じ。

しかし、侮ってはいけません。
これら一店一店に、各農家ブランドの代表者がご自慢のプロダクトを抱え
乗り込んで来ているですから!

薄利多売の大量生産とはわけが違います。

例えば、山本某氏(仮名)作メロンという
一流デパートにだけ出荷されている超高級なメロンがあったとして
その山本氏自身またはその奥様やご子息にあたる人物が
市場に出店しているという状態なわけです。

そんなわけで、とりあえず朝食。
テント店舗とは別枠にございます、ブリキでできたような小屋発見。
ここはホットドリンクやサンドイッチ類が売られているカフェ系のお店と
こだわりの手作りアイスクリームの2店舗構成です。
カフェ系の店の方からクロワッサンのサンドイッチ
(4ドル/ハム・チーズ・トマト・レタス入り)に
フラットホワイト(3ドル/フラットホワイト=小ぶりのラテみたいな)を注文。

二人で14ドルのお買い上げ。

普段コーヒー系を好まないわたくしですが
なんとなくの予感でここのはOKだろうと思ったら大当たり!
美味しいです!

さらにクロワッサンのサンドイッチも、外はカリッ、中はしっとり
しかも中身大充実で4ドル出す価値十分にあり!
特にソースに絡まったチーズの濃厚な味に惚れ!

サービスしてくれたお兄さんも、いかにも西の男という感じ。
ちょっと長髪で革ジャンが似合いそう!
眉毛はおろか、スネ毛の処理など一度も考えたことがないような素朴さに萌え!

お兄さんの話では、チーズはここファーマーズマーケットで
売られているものだとか。
何気に他店舗を宣伝するあたりもニクイです。

出しゃばり過ぎない良い感じで古めのヒットソングが
セミプロ級ライブで流れて来るのも、そこはかとなく旅情をかきたてます。
↓こんな感じでね。


さて、お腹も一杯になったところで、お買い物タイムに突入。

どんなお店が並んでいるかと申しますと
ほんの一例といたしましてフリーレンジの玉子の店
1ダース7ドル!

放し飼いにされた鶏が産む滋養たっぷりの玉子です。
それはもう12個で700円くらいは出していただかないと。
(1NZドルは現在80円前後ですがわたくしは常に1ドル100円計算です。
理由:計算が楽&無駄使い防止のため)

その他、手作りチョコレートの店、蜂蜜の店、デザートソースの店、パン屋、
パスタ屋、肉屋、サラミ屋、野菜屋、フルーツ屋などなどなど。

ちなみに店数は少ないものの、内容的には各店舗殆どバッティングしておりません。

まずは野菜屋さんで、スーパーよりお得感のあるベイビースピナチ発見。
しかもパリパリで新鮮です。

1袋$2でお買い上げ!

ここの野菜は既に袋にパックされた状態で保存にも便利ですが
さらなるスーパーの袋みたいなものはくれません。
周りを見回すと、お買い物のプロはエコバック持参
素人は野菜袋をそのまま持っての移動。
緑を愛するウェスティーズとしては、たかだか2ドル程度で
スーパー袋を所望するわけにも行きませんので素人組決定。

続きましてオリーブオイルのお店で各種オリーブオイルの試食。
小さくカットされたフランスパンにオリーブオイルを浸してパクッ!
どれもこれも飲みたいくらい美味しいじゃありませんか。

オリーブオイル25ml入り$20にてお買い上げ!

ちなみに「あら、あそこのベイビースピナチ買ったの?
それにこのオリーブオイルかけて食べると、おいしいわよ」
と、ここでも連携プレーがみられました。

続きましてスモークサーモン店。
ここでもちょっと試食して、間違いないと確信した我々。

レモンとパセリのスモークサーモン皮付き骨なし$15でお買い上げ!
マジ激ウマ!

「このスモークサーモンに、そこで買ったスピナチサラダは良く合うわよ。
あと向こうで売ってるマオリポテト茹でてつければ最高」

さらなるトリプル連携プレイに遭遇。意外に上手いです、ここの人達。

そんなわけでその後お芋屋さんからしっかり試食後
マオリポテトとオーガニック感漂うポテトの詰め合わせ$7お買い上げ。

さらに近くで試食したチーズが極上の美味。
チーズ$9お買い上げ。

夕食のメニューが揃ったところでワイナリーに移動。



ここにツワモノの先客あり。

東洋人のご婦人が一人試飲中。
「そんなに飲めないの、そんなに飲めないのよ~。でも甘いのが良いわ」
などと言いながら、既に酔っ払っているかのようなハイテンション。
店員さんは、そんな彼女の趣向をさらに深く探ろうとしたのでしょう。
「あなた、どこから来たの?」と訊ねます。
もちろん、出身国を聞いたわけですが、ツワモノさんは
「●●ストリートよ」と現住所のストリート名を答えます。
「やだ、私のママもそこに住んでわ。どこの番地?
って、そうじゃなくてどこの国よ」
ちょっとした漫才のような展開の末
彼女がマレーシア出身であることが判明。
「だったらコレなんかどうかしら。このワイン中国にも輸出されてるのよ」
「あ、じゃあそれ、ティースプーンに一杯くらい試飲させて。
私、そんなに飲めないから、飲めないから~」

二人のやり取りが面白かったのでついつい話の輪に入ってしまったみそらら夫妻。
ティースプーンに一杯って、それだけワインを注ぐ方が難しいのではと
ツッコミも忘れません。

試飲したら必ず1本は買うという基本姿勢のみそらら夫妻ここでも

赤ワイン1本$22.50でお買い上げ。
〆て$89.50

土曜の朝から、とんだ散財です。

しかし、ツワモノ婦人は見事な手ぶら。
もちろんワインも1本も買わずに退場。
恐らく、あちこちで試飲試食を繰り返し
ビタ一文たりとも使っていないのでしょう。
ある意味、尊敬です。

おまけ

↑広大な敷地内には、こんなアンティークショップもございます。こだわりを感じたいあなたに!


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