すこし前に遅ればせながら「おくりびと」を観たんですが
ええ、その少し前に国際映画祭でかかっていた際は見損なったんですよ。
おお、これだ!と思ってネットでチケット予約しようとした時点で
行ける日時は全て満員御礼みたいなね。
しかしながら、その後しばらくして、幾つかの選りすぐり系映画館で
ロードショーされることになりましてね
日本の映画が来ると、やっぱり嬉しいじゃないですか
で、早速夫と出かけることに致しました。
モックン、嫌いじゃないですしね。
っていうか、寧ろ好きだし。
シブガキ隊時代は、ヤックンのファンだったんですけれど
なんていうか、一番カッコ良いのはモックンだって頭では分かっていても
あそこまでカッコ良いと、相手にしてもらえないだろうみたいなね。
ええ、だって、ヤックンぐらいなら、付き合えそうじゃないですか。
って、実際には、ヤックンどころか、フックンとすら付き合ったことは
ないんですけれど。
で、今回、ネットで事前予約してから出かけることにしたんですが
なぜかスクリーンから前の3列しか予約できないようになってたんですよ。
そんなに前じゃ、見難いのではと懸念したんですけれど
当日行って完売ですって言われるのもイヤだしね
第一希望日なんてかなり離れた2席が空いてるのみだったしで
仕方なしに第二希望日に、前から三列目の並び二席やや下手よりを
確保したわけですな。
で、当日行ってびっくり。
なんと、その映画館のその劇場番号3は
本当に座席が三列だけの小部屋(?)でした。
全部で30席弱くらいでしょうかね。
アットホームで、良い感じではあったんですけれど。
で、ざっと見たところ、日本人は
というより東洋人はわたくし一人の模様。
これはいつにない優越感というかね
皆さん必死で字幕追わなきゃいけない時に
わたくし、字幕なしでも全然平気だし、みたいな。
まぁ、そんな優越感は、日本語映画の時にしか通用しないわけですが。
しかしながら、字幕を追う必要がないのに
そこに字幕があると追ってしまうのが人間の性というかね。
で、あれですよ。
「おくりびと」というタイトルからして
いきなり"Departures"ですよ。
って、そんなことは、映画が始まる前から知ってたわけですが
でも、本来「送る人」側がタイトルに来るべきところに
「ご出発」を持って来るってことは
主役自体が入れ替わってしまってるっていうかね。
意味は通じれど、能動態と受動態くらいニュアンスも違うわけじゃないですか。
直訳派のわたくしとしては、何とも歯痒いというかね。
ちなみに、この感情を英語圏の人に伝える場合、
わたくし「歯が痒い感じ」と言ってしまいます。
ええ、直訳派なんでね。
もちろん、その後日本ではそういう表現をするんですよと補足説明つき。
映画字幕の場合、補足説明もできなければ、文字数等制約が多いので
意訳になるのは致し方ないことなんでしょうけれど。
でも、例えばの話、山崎努とモックンがふぐの白子かなんか食べてるシーン。
美味しくて仕方ないという意味で「困ったことに」と山崎氏が言うわけですが
それを"I hate myself."って、どうなんでしょう。
フライドチキンを食べてる時も、モックンに「美味しいですか」と聞かれて
「困ったことに」と応える山崎氏の台詞が"I hate myself."ふたたびですよ。
英語圏の人は、死ぬほど美味しい物を食べてる時は
自分自身が嫌いになるんですかね?
それも分かるような、分からないような。
それとかね、それまで納棺師という職業に抵抗を感じていた妻が
「夫は納棺師なんです」という台詞が
"He is professional."ですよ。
まぁ、彼はプロフェッショナルなんですけれど
それが原因で実家にまで帰ったこだわりの職業名を敢えて口にしたことに
意味があるんじゃないかと、思ったり思わなかったり。
しかしながら、悲劇ではないのに、涙が止まらないという
この映画自体は最高でしたな。
吉行和子が幼少時代のだいちゃんについて語るシーン
銭湯で一人で背中を震わせて泣いてる小さなだいちゃんの姿なんて
映像として出て来たわけでもないのに、もう泣けて泣けて…
さらに山崎努氏の渋いことったら、ねぇ。
夫もいたく気に入った模様で、DVDが出たら即買いだそうです。
NZで出るかは、謎ですが。
でもって、夫のお気に入りのシーンが
ふぐの白子を食べながら山崎氏が言う"I hate myself."
だそうですよ。
ニュアンス自体伝わっているのかと懸念しておりましたが
実は妙訳だったようですな。
今や"I hate myself."が我が家の流行語大賞です。
さすがプルフェッショナル(字幕職人?)みたいなね。
人気ブログランキングへ
ええ、その少し前に国際映画祭でかかっていた際は見損なったんですよ。
おお、これだ!と思ってネットでチケット予約しようとした時点で
行ける日時は全て満員御礼みたいなね。
しかしながら、その後しばらくして、幾つかの選りすぐり系映画館で
ロードショーされることになりましてね
日本の映画が来ると、やっぱり嬉しいじゃないですか
で、早速夫と出かけることに致しました。
モックン、嫌いじゃないですしね。
っていうか、寧ろ好きだし。
シブガキ隊時代は、ヤックンのファンだったんですけれど
なんていうか、一番カッコ良いのはモックンだって頭では分かっていても
あそこまでカッコ良いと、相手にしてもらえないだろうみたいなね。
ええ、だって、ヤックンぐらいなら、付き合えそうじゃないですか。
って、実際には、ヤックンどころか、フックンとすら付き合ったことは
ないんですけれど。
で、今回、ネットで事前予約してから出かけることにしたんですが
なぜかスクリーンから前の3列しか予約できないようになってたんですよ。
そんなに前じゃ、見難いのではと懸念したんですけれど
当日行って完売ですって言われるのもイヤだしね
第一希望日なんてかなり離れた2席が空いてるのみだったしで
仕方なしに第二希望日に、前から三列目の並び二席やや下手よりを
確保したわけですな。
で、当日行ってびっくり。
なんと、その映画館のその劇場番号3は
本当に座席が三列だけの小部屋(?)でした。
全部で30席弱くらいでしょうかね。
アットホームで、良い感じではあったんですけれど。
で、ざっと見たところ、日本人は
というより東洋人はわたくし一人の模様。
これはいつにない優越感というかね
皆さん必死で字幕追わなきゃいけない時に
わたくし、字幕なしでも全然平気だし、みたいな。
まぁ、そんな優越感は、日本語映画の時にしか通用しないわけですが。
しかしながら、字幕を追う必要がないのに
そこに字幕があると追ってしまうのが人間の性というかね。
で、あれですよ。
「おくりびと」というタイトルからして
いきなり"Departures"ですよ。
って、そんなことは、映画が始まる前から知ってたわけですが
でも、本来「送る人」側がタイトルに来るべきところに
「ご出発」を持って来るってことは
主役自体が入れ替わってしまってるっていうかね。
意味は通じれど、能動態と受動態くらいニュアンスも違うわけじゃないですか。
直訳派のわたくしとしては、何とも歯痒いというかね。
ちなみに、この感情を英語圏の人に伝える場合、
わたくし「歯が痒い感じ」と言ってしまいます。
ええ、直訳派なんでね。
もちろん、その後日本ではそういう表現をするんですよと補足説明つき。
映画字幕の場合、補足説明もできなければ、文字数等制約が多いので
意訳になるのは致し方ないことなんでしょうけれど。
でも、例えばの話、山崎努とモックンがふぐの白子かなんか食べてるシーン。
美味しくて仕方ないという意味で「困ったことに」と山崎氏が言うわけですが
それを"I hate myself."って、どうなんでしょう。
フライドチキンを食べてる時も、モックンに「美味しいですか」と聞かれて
「困ったことに」と応える山崎氏の台詞が"I hate myself."ふたたびですよ。
英語圏の人は、死ぬほど美味しい物を食べてる時は
自分自身が嫌いになるんですかね?
それも分かるような、分からないような。
それとかね、それまで納棺師という職業に抵抗を感じていた妻が
「夫は納棺師なんです」という台詞が
"He is professional."ですよ。
まぁ、彼はプロフェッショナルなんですけれど
それが原因で実家にまで帰ったこだわりの職業名を敢えて口にしたことに
意味があるんじゃないかと、思ったり思わなかったり。
しかしながら、悲劇ではないのに、涙が止まらないという
この映画自体は最高でしたな。
吉行和子が幼少時代のだいちゃんについて語るシーン
銭湯で一人で背中を震わせて泣いてる小さなだいちゃんの姿なんて
映像として出て来たわけでもないのに、もう泣けて泣けて…
さらに山崎努氏の渋いことったら、ねぇ。
夫もいたく気に入った模様で、DVDが出たら即買いだそうです。
NZで出るかは、謎ですが。
でもって、夫のお気に入りのシーンが
ふぐの白子を食べながら山崎氏が言う"I hate myself."
だそうですよ。
ニュアンス自体伝わっているのかと懸念しておりましたが
実は妙訳だったようですな。
今や"I hate myself."が我が家の流行語大賞です。
さすがプルフェッショナル(字幕職人?)みたいなね。
人気ブログランキングへ