劇団どれみ

自称劇作家どれみ、夫はスイス人、NZ在住。3匹の猫の皆さんも作詞家等としてゆるく活躍中。その歌はラジオで流れたことも

チャイニーズ ウィスパー / 美しき誤解

2012-02-18 | 世界の端っこで世界を想う
何ですか?
伝言ゲームみたいに、真実とは違う噂が世間に広がることを
チャイニーズ・ウィスパーとか言いますでしょう?

やられましたよ、わたくしも。
全く真実から遠い噂を流されました。

一体誰が言ったのやら
「どれみは中国語が話せる」と...

自慢にもなりませんが、わたくしが話せる中国語と言えば

「分かりません」
だとか
「すみませんが、中国語は話せません。あなたは英語を話せますか?」
だとか
「トイレはどこですか?」
だとかの他には、
「わたくしは学生です」(学生じゃないけど)
だとか
「わたくしの子供が迷子になりました」(子供いないけど)
だとか
「おしめ」(赤ちゃんのつかうね)
だとか
つまりはベルリッツのCD聞いて丸覚えしたいくつかの言葉だけですよ。

ええ、自信を持って会話なんて成立できません。(威張るな)
下手に質問に答えられても
「わかりません」に戻るだけ。

それなのに、最近入ったキウィ(NZ人)社員の間で、勝手に流れていたこの噂。
「あなたの助けが必要なの。あなた中国語話せるでしょう」て一体...。

わたくしの中国語が「望みなし」なことは、中国語を話すスタッフの間では有名な話。
それなのに、こんな誤解が生まれたのは、恐らくわたくしが中国人のお客様から話しかけられ
「中国語は話せません」だの「わかりません」だのと言って
その下手な発音故かお客様の笑いを取った姿を見ていた中国語を全然話せないスタッフが
「どれみが中国語を話している」と認識し、広めた噂と思われ。





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そう言えば昔、コンティキツアーという基本18歳から35歳までの若者が集う
多国籍ツアーでヨーロッパを周った際、唯一の日本人だったわたくし。
中に一人少しだけ日本語を話せるオーストラリア人女子がおりました。
そして、見学先のとある宮殿には、日本語が話せるという現地ガイドさん。
日本語が話せるガイドさんは、日本語が話したくてしかたなかったもよう。
そこで交わされた3人の日本語会話。

ガイド「ワタシは日本語を話せます」
わたくし「はぁ、そうですか。彼女も日本語を話せます(オーストラリア人の女の子を指して)」
ガイド「ああ、あなたも日本語を話しますか」
オーストラリア人女子「はい、ワタシも日本語を話します」

って、たったこれだけですよ。

それなのに、この会話を聞いていた周囲の仲間が本当にどよめきました。
すごい。あの3人日本語で話してる!みたいな。


つまりあれですな。
自分の話せない言語だと、ちょっとした会話も「すごい!」と誤解されることがあるわけで。

ナニジンですか?片桐仁

2012-02-10 | 世界の端っこで世界を想う
わたくし、自分ではごく普通に日本人ですし、日本人に見えるものと思っているんですが
中国バブルの影響か、昔は東洋人と見れば「こんにちは」とか言ってた世界中の人達が
最近じゃ「ニーハオ」に完全変換してしまったでしょう?
わたしくしの気のせいかもしれませんが、そんな気がしてならない今日この頃。

そんなわけで、キウィ(ニュージーランド人)から、
「ニーハオ」だの「シェイシェイ」なんて言われることもしばしば。
昔は一々怒ったり嘆いたりしていましたけれど、こうも増えると、もうどうでも良くなるというかね。

でもって、本場中国から来た中国人からもいきなり中国語で色々聞かれたりするわけで。
お陰様で「おいくらですか?」とか「トイレはどこですか」とか非常に簡単な言葉なら
聞き取れるようにもなりました。
とにかくもう、まわりは中国人だらけですから。

そんなある日、生まれて初めて西洋人男性から聞かれた質問が
「あなたはフランス人ですか?」ですよ。

これね、少し会話した後に聞かれたんですけれど...
余程その方の目が悪いのか、或いは
わたくしの英語がフランス訛りに聞こえたのか?

確かにね「第二次世界大戦中」って言葉を口にした直後(一体どんな会話を...)
「あれ、もしかして、あなたフランス人ですか」という感じで聞かれたわけなんですけれど。
でもって、自分でも「あれ、今ちょっと訛っちゃった」とは思ったんですよ。

なので、自分がフランス人に見えるなんて、これっぽっちも思っていないですし
この先の人生でも、もう二度とフランス人だと思われることもないと思うんですが...

いや、しかし、良いもんですな、フランス人だと思われるっていうのは。

今は慣れっ子になったといえ、中国人に間違われるのは、正直嬉しくなかったんですよ。
とくに、本場中国人が間違えるのは良いとしても、西洋人に「でも君、中国人に見えるよ」
なんて食い下がられると「じゃあ、あなた、日本人と中国人の違いを説明してみなさいよ」
みたいなね。
だってね、日本と中国は、ニュージーランドとオーストラリア以上に違う国じゃないですか?
というように、いちいち腹を立てていたものなのに...

フランス人に間違われても、痛くも痒くもないどころか、ちょっと褒められた気さえしてしまうのは、
自分自身の深層心理に潜む人種差別だったりするわけなんでしょうな。


ビバ、フランス!みたいな。



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全然関係ないようですが、あの日以来、ラーメンズの片桐仁演ずるギリジンのジンは
アメリカ人などのジンであると同時に名前の仁ともかぶっているということに
ようやく気付いたわたくしなのでした。

つばめが飛んだ日

2012-02-04 | レッツゴー3匹 猫便り
なんだか、また自慢話で恐縮なんですけれど、我が家のつばめさん(猫)の
ボキャブラリーが、増えました。

「カモン」ですよ「カモン」
ええ、確かに聞きました。

つばめさんの得意な遊びに鬼ごっこがありまして
いつもは「あの~」と言って誘って来るんですが
先日確かに言いました。

「カモン」とね。

さすが国際派。

これでもう
「ダニエル、あのー、カモン、ごはん」と言えるわけですな。
あまり連続で使いませんけど。

ってかね、どちらかというと、無口なタイプで、もう一回言ってと言っても
めったに言ってくれません。
テレビ出演の依頼とか来たら嫌だからだそうです。

なので、人を起す時くらいですな「あの~、あの~、ごは~ん」
みたいなのは。

人を起すと言えば、ひよこさん(つばめさんの双子の妹)。
あのヒトは、肉球を使ってわたくしのおでこやら頭やらを
撫でて来ます。
なかなかのテクニシャンで、これで大抵起されるんですが
こちらがぐっすり眠ってたりすると、徐々に爪が伸びてくるわけで。

双子の母親にあたるひばりさんは、何故かヒトの頭の真上に寝るのが大好きで
わたくしの頭と、ひばりさんの体が鏡餅みたいな状態で冬場は大変温かく
助かっております。

しかしながら、猫というのも三匹三様、そんなわけで夜中に目を閉じていても
今誰が来たかは100発98中くらいの確率で当たってたりするわけで
隣の部屋で喧嘩が始まっても、勘だけで「ひばりさん、つばめさん、止めなさい」
みたいなね。

しかしながら、実際見ていないだけに、猫違いの場合もあるかと思われ...


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